スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(イスラエルの分からない所)

2023-10-15 16:30:54 | 日記
10月15日(日)
 イザヤ・ベンダサンの本で知った覚えだから、もう50年くらい前の話だろう。イスラエル国民の約2割がアラブ人で、彼らはイスラム教徒だとあった。その時、当然違和感を感じて調べたがその通りであった。今も変わっていない。イスラエルには信教の自由があるとのことだ。
 これが未だに腑に落ちない。13日の怒りの日どころか、ハマスにしてみれば、この裏切りアラブ人にもっと訴えかけるべきであろうが。そんな話を聞かない所からして、イスラム教徒で同じスンニ派(かどうか知らないが、多分)だって、世俗的選択は別物だという事なのだろう。
 イスラエルのアラブ人はイスラエル国の為に兵役を果たしている。どうもアラブ対イスラエルの宗教的感情など全く関係が無いようなのだ。全く不可解な話である。第一、2割がアラブ人だとの話だって、多くの日本人は知らないだろう。マスゴミが全く言わないからだ。報道しない自由のおかげで、特に中東関係を勉強している訳でもない私には、全く情報が入らず、不可解な思いのまま半世紀が過ぎた。
 もう一つ何でユダヤ人は西欧で迫害されたのか、色々な説を聞くが、本当には分かった気がしない。まあ近代国家が成立すると、ユダヤ人はその枠内に収まらずユダヤ人独自のネットワークの中で生きていたから、よそ者扱いされたのかなあとは思う。明治以降のサンカのような存在だったのかも知れない。しかしサンカは日本人となり、今では痕跡さえない。何でユダヤ人はドイツ人なりイギリス人にならなかったのだろうか。それほどユダヤ教とは強い規範力を持っている宗教なのか。宗教心のない私にはよく分からない。
 ユダヤ教徒の過激派は、人数的にはごく少数だが、反シオニズムを標榜して、反イスラエル親ハマスを訴えている。イギリスに居るらしい。当然行く先々で袋叩きにされる訳だが、めげない所を見ると、恐ろしい宗教だなとは思う。