スケッチブック３０（新型コロナ 第二波ではない）

8月14日（土）
　あと一週間ほど様子を見た方が間違えないかもしれないが、新型コロナは普通に生活してまあ大丈夫だと思う。今増加している種類の感染者は第一波でも感染していたのだが、検査をしないからカウントされなかった性質の人たちで、今はその人たちをカウントしているから「感染者」の数が増えているだけである。第一波の基準に従った感染者は実はその時よりも少ない。その証拠は死者の数である。一定の感染者がいてその中の一定数の人が死ぬとすると、死者の数から感染者の数を逆算できる。現在一日の死者数は4月5月の約5分の一位である。ならば本当の感染者もそれ位だと見当付けられる。だから第二波は起こっていないと考えた方が、現状に合う。
　今は3月ごろの状況である。あの頃は人々は普通の生活をしていた。4月になって死者が急増したから大慌てしたのだが、今はそういう傾向にない。だから第二波ではない。
　もちろんこの先、8月の下旬か9月か或はもっと先かに、死者が急増する事態だってありうる。それは世の中には「まさか」があるというような意味の、予測不可能な可能性の部類の話である。医者だって科学者だって誰も新型コロナの流行メカニズムを解明した人はいない。現にアジアの死者の少なささえ解明できていないではないか。
　我々は死者の数の推移を見て、自分の行動を決めた方が、無意味な自粛で生活の楽しみを失う、愚かな行為をしないで済む。ただそうは言っても毎日数人は死に、経済活動を活発化すれば感染が増えることは、逆の、経済活動停止によって見事に感染者を急減させた第一波の経験から言って、確かである。だから今の、程々の程度の自粛というか、政府や専門家会議の言う通りで、間違いないと思う。