スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(ぞっとする シーラカンス或いは幽霊)

2020-08-10 10:22:52 | 日記
8月10日(月)
 東京新聞の上野記者の、「中国と韓国の了解」発言は、当初は馬鹿記者めがとの軽蔑心が先だっていたが、今では幽霊を見たようにぞっとした気持ちになっている。日本新聞協会という所が、新型コロナに限った世論調査ではあるが、情報の信頼度は新聞がトップであるとの結果を発表した。これによると国民の約7割が新聞(次いでテレビ報道)に信を置いているとあった。ここから推測してコロナであろうと国防であろうと何でも、日本人はだいたい7割もの人が、新聞とテレビを信じているのだろうなと、私も思う。
 河野大臣は憤慨していたが「中国と韓国の了解」とは、50年前に出る言葉である。上野という記者は平成15年に東大を出て中日新聞社に入ったとある。という事は彼は入社18年目の、脂の乗りきった、企業にとって最前線に立つ戦力というべき存在だ。それが50年前の言葉を発するのだ。
 彼は東大を出たのだから優秀な部類なのだろう。多分順調に出世していったと思う。50年前の言葉を吐きながら。いや、新聞社という世界が、本来なら優秀な筈の若者を、50年前の言葉を使わせるように、教育していったというべきであろう。新聞社という世界は、産経新聞は違うだろうが、生きている化石人間の集団のようなもので、社員はシーラカンスにならなければ出世できないのだ。まさに50年前のコンピューターを見た感じだ。博物館なら分かるが「新」聞社である。看板に偽りありの最たるものだろう。
 上野記者をシーラカンスだと思ったが、実は幽霊かもしれない。シーラカンスは人を吃驚させるだけだが、幽霊は人を脅して馬鹿な行動に走らせる。東京新聞は記者が50年前の言葉を使うのが当然の会社である。ならば東京新聞や中日新聞の記事は全て、現代社会を表現していないと断じてよい。表現しているのは50年前の日本だ。しかしその非現代記事を国民の7割もの人が信じている。そして新聞社は国民にこうせよと使嗾する。ということは国民は嘘、或いは非現実的な言説を信じて、無用な踊りを踊らされているという話になる。古代人の雨乞い儀式みたいな役に立たない事をしているのだ。まさに幽霊が出ると脅して、人々に除霊の祈祷料を払わせるような、ものではないか。これが今の日本である。ぞっとする。