山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

『秀吉の枷』上=加藤廣著

2013-01-19 06:23:50 | 読書

 『秀吉の枷』上を読んだ。加藤廣の「本能寺三部作」といわれているもので、『信長の棺』に続く第2弾である。以前、義父の本棚から見つけた『信長の棺』を読んで、結構面白かったのでいつか読もうと思っていた、昨年末八戸の古書店で上・中・下そろっているのを発見したので購入しておいた。

 上は、天正7年(1579年)播州の三木城を囲む秀吉の陣から始まる。病気で瀕死の状態の軍師・竹中半兵衛が療養先の京から消えたという知らせが届く。半兵衛は秀吉に最後の意見を述べるために、秀吉の陣に向かったのである。「殿は、いつまでもあの『覇王』の手先であってはなりませぬ」。死を目前にした軍師・竹中半兵衛は、秀吉に4つの忠言と秘策を授けた。この本では、明智光秀が信長を襲撃することを予想し、本能寺につくった秘密の抜け穴を秀吉の秘密部隊が封鎖し、信長の脱出を不可能にすることになっている。まあ、かなり定説と違うのだが、そこは小説である。ところが、抜けられなくなった地下道で死んでいるはずの信長の遺体がなくなっている。この行方不明の信長の遺体こそ「枷」なのではないだろうかと推測してみたが、どうだろうか?現在、中を読んでいるのでだんだんはっきりして来るだろうと思う。いわば、時代小説仕立てのミステリーなのではなかろうかと思った。



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