北方謙三の『岳飛伝』の第8巻『龍蟠の章』を読んだ。この巻では、南宋の宰相秦檜が金国と同盟して梁山泊をつぶそうとたくらむ。梁山泊のめざす流通を通じての国づくりが、南宋にとっても金国にとっても大きな問題になってきたからだ。『水滸伝』や『楊令伝』では、塩の道が大きな意味を持っていたのだが、『岳飛伝』の中では、甘蔗糖の道などもできる。梁山泊の持っている流通の範囲は東南アジアから東は日本、そして西域にまで及ぼうとしている。そうした中、南宋は現在のインドシナ方面に攻撃をしようとしている。正面には岳家軍が、そして小梁山という梁山泊の出先のような新しい拠点も生まれる。しばらく続いた平和の状態が間もなく破られる予感がただよう。
最新の画像[もっと見る]
- 『浅間』=立松和平著 4年前
- 今日の朝食(1月23日)紅ザケのメニュー 4年前
- 『創価学会の変貌』=柿田睦夫著 5年前
- 今日の朝食(1月22日)ワカサギのカラアゲ 5年前
- 今日の朝食(1月21日)寒ジメホウレンソウ 5年前
- 『隠れ共産党』=小松泰信著 5年前
- 今日の朝食(1月20日)揚げ出し豆腐? 5年前
- 『夏天の虹』みをつくし料理帖7=高田郁著 5年前
- 今日の朝食(1月19日)野菜と豚薄切り肉のロールフライ 5年前
- 『心星ひとつ』みをつくし料理帖6=高田郁著 5年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます