山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

『岳飛伝』8=『龍蟠の章』=北方謙三著

2014-07-28 07:30:49 | 読書

北方謙三の『岳飛伝』の第8巻『龍蟠の章』を読んだ。この巻では、南宋の宰相秦檜が金国と同盟して梁山泊をつぶそうとたくらむ。梁山泊のめざす流通を通じての国づくりが、南宋にとっても金国にとっても大きな問題になってきたからだ。『水滸伝』や『楊令伝』では、塩の道が大きな意味を持っていたのだが、『岳飛伝』の中では、甘蔗糖の道などもできる。梁山泊の持っている流通の範囲は東南アジアから東は日本、そして西域にまで及ぼうとしている。そうした中、南宋は現在のインドシナ方面に攻撃をしようとしている。正面には岳家軍が、そして小梁山という梁山泊の出先のような新しい拠点も生まれる。しばらく続いた平和の状態が間もなく破られる予感がただよう。



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