山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

『善鬼の面』大江戸定年組6=風野真知雄著

2014-03-06 08:32:30 | 読書

風野真知雄の「大江戸定年組」シリーズの第6冊目『善鬼の面』を読んだ。このほんには、第1話=前鬼の面、第2話=幽霊の得、第3話=迷信の種、第4話=水辺の眼、第5話=創痍の鮫が入っている。隠居して隠れ家を拠点に相談ごとにのる旧友3人組はなにかと忙しい。「倅が変なんです」と、小間物屋の主人が難題を持ち込んできた。倅が能面を被ったままで、町を歩く時のとらないという。名人の掘ったその面は俯くと表情が変わる逸品で「善鬼の面」というらしい。若旦那の奇矯な行動を探るために、3人は跡をつける。そして大店の隠居の道楽で、彫り物師をさらっていた事実と、その彫り物師を探し出すために、とっていた行動だったことを解明する。ストーリー全体をげむげむ教という怪しげな集団とそれを探索していた鮫蔵が襲われる事件、そして鮫蔵の過去などが入り組んでなかなか面白い展開になってきたので、たちまち読み終えてしまった。



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