今晩は。月曜日の夜は私が料理当番で、「山賊食堂」は開店中である。冷蔵庫の中には血抜きをしたレバーがあった(あることは知っていた)ので、レバニラ炒めにした。レバニラ炒めには貧しかった学生時代の思い出が詰まっている。私は高校まで、家から通ったので外食というものをほとんどしたことがない。岩手大学に合格し、宿探しに長兄と盛岡に来たとき駅前の食堂でおそらく「親子丼」を食べた記憶がある位だ。それ以外では小学校入学式の日に、学校から下がったところにあった食堂で支那ソバを食べたのを覚えている位。岩手大学の同胞寮に入寮が決まり、寮の仲間と高松の池の入り口にある中華料理店でニラレバ炒め定食なるものをはじめて食した。記憶は定かでないが、当時の値段は300円位ではなかったろうか。もっと安かったかもしれない。おふくろの味しか知らない私にとっては、この世のものとは思えない位美味しかった記憶がある。今盛岡にいっても当時の店はない。私たちの学生時代は、学生というものは貧乏が当たり前で、人の食べたラーメンの汁で飯を食う強者いたし、実家から送ってくる米を目当てに毎日食事に来る同級生もいた。レバニラ炒めをつくるたびに、あの頃のひもじさを思い出してしまう。でも、何か熱く燃え、腹を減らして走り回っていたあの頃が懐かしい。
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