澤田ふじ子著の祇園社神灯事件簿シリーズの第3巻『真葛ヶ原の決闘』も選挙準備中に読んだ。この作品は「僧兵の塚」、「真葛ヶ原の決闘」、「梟の夜」、「鳥辺山鴉心中」の章からなり、それぞれが独立した物語である。この事件簿の主役は祇園社に属する神灯目付け役植松頼助だ。祇園社の警護役であり、祇園社境内だけでなく、四条をはじめ市中の各所に点在する御旅所など、同社にかかわる様々な施設も見回りにもあたり、同社の氏子ともいえる京の人々の安寧を守るという役目も負わされている。かつては、祇園社にも犬神人(いぬじにん)や僧兵などの武力集団を抱えていたというが、江戸期になってもその役割の一部を受け継いで神灯目付け役が担っているということのようだ。頼助は従三位左中将・植松雅久の庶子で、馬庭念流の使い手である。今回も、頼助らが次々と事件を解決していく。
最新の画像[もっと見る]
- 『浅間』=立松和平著 5年前
- 今日の朝食(1月23日)紅ザケのメニュー 5年前
- 『創価学会の変貌』=柿田睦夫著 5年前
- 今日の朝食(1月22日)ワカサギのカラアゲ 5年前
- 今日の朝食(1月21日)寒ジメホウレンソウ 5年前
- 『隠れ共産党』=小松泰信著 5年前
- 今日の朝食(1月20日)揚げ出し豆腐? 5年前
- 『夏天の虹』みをつくし料理帖7=高田郁著 5年前
- 今日の朝食(1月19日)野菜と豚薄切り肉のロールフライ 5年前
- 『心星ひとつ』みをつくし料理帖6=高田郁著 5年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます