「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

 京都・奈良を中心に古刹・名刹や「花の詩」等の紹介。花や風景写真、オリジナルの詩、カラオケ歌唱など掲載しています。

「源光庵」(げんこうあん)

2006年03月21日 23時25分11秒 | 古都逍遥「京都篇」
NHK大河ドラマ「宮本武蔵」でも登場した光悦(津川雅彦)、洛北の鷹峰にその所縁の「光悦寺」がある。4月の第3日曜日には、吉野太夫所縁の「常照寺」と「光悦寺」を結ぶ参道で、吉野太夫ふんする花魁(おいらん)道中が繰り広げられ見物客で賑わう。この2寺の間に曹洞宗「源光庵」が忘れ去られるかのように佇んでいる。 
 山門を入ると大きな石灯篭が一つ威風堂々と立っている。普段あまり訪ねる人がないこの庵、300円の拝観料を支払って堂内に入ると、見事に手入れされた庭が目に飛び込んでくる。私が数年前の秋に訪れて以来、古都逍遥の取材のためにに訪れた頃は、山茶花の花が咲くことろで、白い山茶花がまるで綿雪を散りばめたように花をつけていた。 
 書院からの庭の眺めは、右に4角の「迷いの窓」、左に丸い「悟り窓」があり、2つの窓から額に収まった一幅の絵を見る如き感を覚える。この2つの窓で思い出した。JR東海の「そうだ京都へ行こう」のポスターになったことがあった。 
 余り広くない堂内の天井を見上げると、人足や手の形をしたものがそこかしこに染み付いていた。関が原の戦いの火蓋を切った伏見城の戦いにおいて、鳥居彦右衛門元忠の一党が石田光成軍と壮絶な死闘を演じた血の跡で、後に徳川家康が忠臣を弔うために数箇所に移築した。  本寺は貞和2年(1346)、大徳寺二代徹翁国師により開創。元和7年(1694)、加賀の住人静家居士が建立。

 所在地:京都市北区鷹峰北鷹峰町
交通:JR京都駅より市バス6系統玄琢行き源光庵前下車。

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