日本の近代史研究は、時代が近いがゆえに扱いが難しい。歴史の一部として人々の頭の中に定着してゆく過程であるからかもしれない。この事件について、研究家はどのように研究・評価しているのか、事件の関係者のひとりとして、気にならないといえばうそになる。近代史をやっておられるある著名な先生から、ひとつの指標として紹介を受けた本がある。あくまでも参考としてであるが、ご紹介したい。
日本近代史研究事典 東京堂出版
この本には、それぞれのテーマに分けて、これまでの注目すべき論文、出版物などが簡単に解説され、紹介されているほか、今後の検すべき課題について提案を行っている。二・二六事件の場合は、東京地検などの一次資料の発掘が緊要であると書かれていた。
なお、写真の論文は、昭和44年に書かれた竹山護夫氏という方のもので、たまたま小生が持っていたもの。同氏は、竹山道夫氏のご子息で若くしてなくなられた。
(追記)以前、池田さんや柳下さんたちがご存命のとき、われわれ次の世代との小さな交流会が行われたことがあるが、そこで、香田さんの甥の方(元オマーン国大使、赴任前)が、先輩たちがおられなくなったら、事件の検証を行うことができなくなるという危機感を発言されたのを思い出している。
(今泉章利)
注:このブログのコピー、転載などは著作者の書面による同意なしには行えません。(すべての記事に適用されます)
日本近代史研究事典 東京堂出版
この本には、それぞれのテーマに分けて、これまでの注目すべき論文、出版物などが簡単に解説され、紹介されているほか、今後の検すべき課題について提案を行っている。二・二六事件の場合は、東京地検などの一次資料の発掘が緊要であると書かれていた。
なお、写真の論文は、昭和44年に書かれた竹山護夫氏という方のもので、たまたま小生が持っていたもの。同氏は、竹山道夫氏のご子息で若くしてなくなられた。
(追記)以前、池田さんや柳下さんたちがご存命のとき、われわれ次の世代との小さな交流会が行われたことがあるが、そこで、香田さんの甥の方(元オマーン国大使、赴任前)が、先輩たちがおられなくなったら、事件の検証を行うことができなくなるという危機感を発言されたのを思い出している。
(今泉章利)
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