ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

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「ユーザーは、仕様が判らない」状況で開発する形に、日本は変わるかも?

2011-06-06 10:58:43 | トピックス
 従来のソフトウエア開発は、ユーザーが仕様をわかっていて(仕様書に記述してあるかどうかは別として)、その仕様に基づいて、システム開発をしているパターンだったと思います。だからこそ、ユーザーにヒアリングする意味があった。

 でも、この市場は、日本では、早晩、終コンになると思います。




 なぜか?

(1)仕様が書けるのならば、単価が安い中国とかベトナムとかマレーシアで作ればよい
    →仕様がかけない場合、海外に出せない

(2)そもそも、ユーザーが仕様が判らない仕事が多い
     ・初めて行うビジネスは、わからない
     ・ユーザーは、会社の全体像は見えない
     ・たいていのサラリーマンは、なんとなく仕事をしているのでは?
       なんとなく=臨機応変に。
       マニュアルになかったからといって、仕事を放棄できない
    →ユーザーも仕様が判らないから仕様書が書けない仕事は存在する。

 日本に残るシステム開発の仕事は、このようなユーザーも仕様が判らないから書けない仕事で、それをSIerがリスクを負って開発するという形になってくるのではないかと思います。

 ゴールはわかる。でも、方法はわからない。

 例:福島第一原発を冷温停止させ、放射能がほとんど出ない状態にせよ
    →方法はわからない。

   当社の売上を3倍にしてください
    →方法はわからない。

 このような業務を、コンサル含めて請け負うという感じになってくるんではないかと思います。




 その場合、現在の「仕様を基にしたシステム開発論」では仕様が書いていないのだから、作成できないわけで、ユーザーのレベルに合わせて、コーチングで引き出すか、こちらのノウハウを提供するか・・によって開発する形になると思います。

 そうなってくると、ユーザーは、仕様もなにも、わからないのだから、いくらの値段になるかは、ある程度自由に決定できる(ごまかして得するかもしれないけど)けど、リスクもあるわけで(想定外のことがおきて損するかも)、この辺のリスクコントロールが出来る会社が残っていく形になるのかもしれない。




ちなみに、

・仕様を基にしたシステム開発論は、最終的には、ソフトウエアファクトリーになる
   =製造業

・ユーザーは、仕様が判らないことを前提としたシステム開発は、情報戦略請負の
  コンサルティングサービスになる
   =サービス業

ぜんぜん違った形式・考え方になります。
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