シリーズ「CCNA1のお勉強をゆるーくやってみる」です。
前回OSIの7階層についてやりましたが、今回はその中でも一番低レベルの物理層についてのその1回、電線について。
■ケーブルとコネクタ
物理層はケーブルと、そのケーブルと機器をつなぐコネクタの話になってきます。
ここで、ケーブルというか、通信内容を他の機器に伝送する方法としては、以下の3つが考えられます。
電線(電気を銅線にのせる)
光ファイバ
無線
今回は、電線をあつかいます。
■ケーブル仕様
その電線には、10BASE5とか、100BASE-Tとか、いろいろあるわけですが、その命名法は、こんなかんじ
10BASE-T
・10の部分
LANの伝送速度10だと10Mbps、100だと100Mbps、1000だと1Gbps
・BASE
伝送タイプ。ベースバンドかブロードバンドか
・T
ケープルのタイプ
T=ツイストペア(よりせん)、
5=500mまで
2=約200M(185m)
■同軸ケーブルの構造
同軸ケーブルは
・一番内側に銅の芯線があり、
・その外側をプロスチックの絶縁体がおおい
・さらにその外側を銅の編線シールドがおおい
・その外側に外被があります。
最近?は、BNCコネクタでとめます。
なお、同軸ケーブルの太さで、シンネットとシックネットがあります。
■ツイストペアケーブル
最近、ネットでおおいのは、ツイストペアケーブルです。
これには、
STP;シールドつきツイストペアテーブル
ScTP;スクリーンドツイストペアケーブル
UTP;シールド無しツイストペアテーブル
の3種類あります。STPは、たしか、どこかの商標だった気がします。
ただ、「シールドつきツイストペアテーブル」と「スクリーンドツイストペアケーブル」は、それ以外でも、構造的に違います。
STPが、
ツイストペア(より線)の外側に
箔シールド、
その外側に編み線シールド、
さらにその外側に外被
と細かな構造になっているのに対し、
ScTPは、
ツイストペアの外側に
全体シールドがあり、
その外側に外被
があるといった、STPより簡単な構造になっています。
でも、ScTPをSTPと言ってしまったりもするようです。
シールドがあることで雑音となる、電磁干渉(EMI)や、無線周波干渉(RFI)を低減させることができるのですが、このシールド、両端で設置されていないと、逆にアンテナ代わりになって雑音の原因になります。
UTPは、
ツイストペアの
外に外被
という簡単な構造になっています。
■ケーブルの接続
で、ケーブルの接続についてですが、
普通、パソコンなどにつなぐRJ-45の場合(ネットとかにつなぐ、電話のせんみたいなやつ。電話の線とは違う。大きさすらほんのちょっとびみょうに違うけど、実は、すぽっと電話の線が入ってしまうので、線を間違ってつないじゃいやすい)
8本のピンがあります。
で、UTPの線も8本の線があります。
で、線の結び方は
ストレートケーブル・・・パソコンとスイッチのような異機種
(というか、異なるOSIレイヤ間機種)の場合にむすぶ
クロスオーバーケーブル・・・パソコン間、スイッチ間
(というか、同じOSIレイヤ間機種)の場合にむすぶ
ロールオーバーケーブル・・・コンソールとつなぐとき
というのがあります。
1、2番ピンが送信、3、6番ピンが受信で、12番、36番とも同じようにつなぐのが、ストレートケーブル、12番と36番をいれかえ(送受信データ入れ替え)するのが、クロスオーバー、1-8をひっくり返してつなぐのが、ロールオーバーです。
で、ロールオーバーですが、ジャックが、PCとつなぐとき、PC側をDB9コネクタにして、RJ45/DB9にしてつなぎます(またはRJ45/DB25アダプタらしい)
で、接続した線を、ケーブル テスタでしらべて。。
という話になるのですが、そのまえに、光ファイバ、無線と見ていきます。