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経理システム開発のための財務諸表以外の業務処理-その1:資金繰り表

2006-09-12 12:28:28 | 業務のモデル化

 前に書いたとおり、今回は、このシリーズ、資金繰り表について。

■目的

 資金繰り表は、将来、現金がたりるのかどうかを、確認するのに使う。
 たりなかったら、どっからか借りてくるか、なんかするか、会社を倒産するか。。
 てなかんじなので、銀行からお金を借りるときに必要なこともある。




■様式
 資金繰り表には、実績と、予定がある(なので、予測と実績の比較もできる)

 しかし、重要なのは、予定のほうで、実際予定しか作らない場合も多い。
 (過去を振り返らず、反省もしないつーことですな ^^;)

 で、様式は、予定も実績も同じで、4分法、6分法、8分法とある。。。とおそわるかもしれないけど、

 実際にはこのサイト

【 資金繰り表の雛型と作成実例 】
http://www.kvi.ne.jp/shikinguri12%20hinagata.html


 にあるように、

 営業上の現金受け取り=現金で売上金をもらった、売掛金回収、手形回収など
 営業上の現金支払い =現金で仕入れた、買掛金支払い、手形決済、諸経費など

 と、

 営業以外の現金受け取り=借金してお金が入った、自社株を売却した
 営業以外の現金支払い=借金を返した、税金を払った

 に分けて書く方法が普通だと思います。

 このとき、お金の流れから見ますので、借金をすると、収入(借金してお金が増える)、借金を返すと支出になります。収入=会社に良いものというわけではないので、注意です。

 それと,自社株を売却したのを売上に入れると、ホリエモンと同じになってしまいます。この手の仕訳違いは良くある話ですけどね。(銀行からの借金をしやすくするため、社長が、自分の資金(=これもサラ金などから借りて手当てするっていう最悪のケースもあるが)を、資本金でなく、売上として組み入れるって言うのは良くある話だが、世間的に見ると、なんか、ホリエモンが極悪人になっているので、こーいうことをすると、極悪人になってしまうようだ。。。なお、サラリーマンのSEの人は、知らないかもしんないけど、こんなこと、日常茶飯事です)。




■つくりかた
 税理士に「作って」って言う。終了-
 なんだけど、それだと、石投げられそうな気がするので。。
 もちょっとまともに書くと。。

●実績
 実績は、簡単に作れる。
 総勘定元帳の「現金・預金」(あるいは「現金」と「普通預金」とわけてる?)や、「当座預金」をみると、そこに、現金と預金の出入りがあつまってるので、そいつを、上記の表にまとめて、いれてしまえばいい。
 仕訳から、総勘定元帳の作り方は、簿記の先生に聞くか、本を読むか(3級でやる)、ソフトがある場合は、マニュアルをみる(つーか、その前に、ソフトで資金繰り表がでないかどうか、確認してみる)


●予定
 こっちは、難しい。
1.まず、実績の最近のものと、1年前のものから、売上に関係しない項目を考える。

  この項目は

  ・人件費(月給制、年俸制の分)
  ・家賃
  ・その他の経費=>通信費など
  ・受取、支払利息=>多少かわるので、5で補正する。
  ・(現状の)借入金返済
  ・税金
  ・その他、経費以外の支出

 このとき、最近2,3ヶ月のだけ見ると(税金や、お歳暮のように)、季節性があるのがぬけるため、注意する。

2.現状の売上に関する、資金の動き部分をチェック
  もうすでに売上た分の売掛金の回収、手形回収や、売り上げるために仕入れた、買掛金の支払いや、手形決済、機械購入予定などをまとめておく(この値はあとで、記入する)

3.売上予測を立てる
 業種によって違うし、会社によって違うので、ここは、勝手に売上を想像(妄想?)してください。

4.売上予測から、その売上達成にかかる、もろもろのお金を出してくる
 売上たものの、現金収入、売掛、受け取り手形とその回収日、
 売り上げるために必要な仕入れと、買掛金、支払手形
 それと、人件費(時間制:パート・バイトなど)の分
 また、機械などの購入があれば、固定資産購入が変わる。

5.2と4を足して、うめる。また、売上に伴うほかの数字変化があれば、
  変更する
  受け取り利息など。

6.全部計算して、残高がマイナスになったらアウト。
 →借りてくる=>そうすると、借入金返済も変わってくるので修正
  で、借りてくることになったら、どこから借りるか考える。。。などなど。
  (それは、資金繰り表「作成」の範囲ではない)


なので、売上予測(目標ではなく、保守的に見て、これくらいという値)がでないと、これはつくれない。
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