前に書いたとおり、今回は、このシリーズ、資金繰り表について。
■目的
資金繰り表は、将来、現金がたりるのかどうかを、確認するのに使う。
たりなかったら、どっからか借りてくるか、なんかするか、会社を倒産するか。。
てなかんじなので、銀行からお金を借りるときに必要なこともある。
■様式
資金繰り表には、実績と、予定がある(なので、予測と実績の比較もできる)
しかし、重要なのは、予定のほうで、実際予定しか作らない場合も多い。
(過去を振り返らず、反省もしないつーことですな ^^;)
で、様式は、予定も実績も同じで、4分法、6分法、8分法とある。。。とおそわるかもしれないけど、
実際にはこのサイト
【 資金繰り表の雛型と作成実例 】
http://www.kvi.ne.jp/shikinguri12%20hinagata.html
にあるように、
営業上の現金受け取り=現金で売上金をもらった、売掛金回収、手形回収など
営業上の現金支払い =現金で仕入れた、買掛金支払い、手形決済、諸経費など
と、
営業以外の現金受け取り=借金してお金が入った、自社株を売却した
営業以外の現金支払い=借金を返した、税金を払った
に分けて書く方法が普通だと思います。
このとき、お金の流れから見ますので、借金をすると、収入(借金してお金が増える)、借金を返すと支出になります。収入=会社に良いものというわけではないので、注意です。
それと,自社株を売却したのを売上に入れると、ホリエモンと同じになってしまいます。この手の仕訳違いは良くある話ですけどね。(銀行からの借金をしやすくするため、社長が、自分の資金(=これもサラ金などから借りて手当てするっていう最悪のケースもあるが)を、資本金でなく、売上として組み入れるって言うのは良くある話だが、世間的に見ると、なんか、ホリエモンが極悪人になっているので、こーいうことをすると、極悪人になってしまうようだ。。。なお、サラリーマンのSEの人は、知らないかもしんないけど、こんなこと、日常茶飯事です)。
■つくりかた
税理士に「作って」って言う。終了-
なんだけど、それだと、石投げられそうな気がするので。。
もちょっとまともに書くと。。
●実績
実績は、簡単に作れる。
総勘定元帳の「現金・預金」(あるいは「現金」と「普通預金」とわけてる?)や、「当座預金」をみると、そこに、現金と預金の出入りがあつまってるので、そいつを、上記の表にまとめて、いれてしまえばいい。
仕訳から、総勘定元帳の作り方は、簿記の先生に聞くか、本を読むか(3級でやる)、ソフトがある場合は、マニュアルをみる(つーか、その前に、ソフトで資金繰り表がでないかどうか、確認してみる)
●予定
こっちは、難しい。
1.まず、実績の最近のものと、1年前のものから、売上に関係しない項目を考える。
この項目は
・人件費(月給制、年俸制の分)
・家賃
・その他の経費=>通信費など
・受取、支払利息=>多少かわるので、5で補正する。
・(現状の)借入金返済
・税金
・その他、経費以外の支出
このとき、最近2,3ヶ月のだけ見ると(税金や、お歳暮のように)、季節性があるのがぬけるため、注意する。
2.現状の売上に関する、資金の動き部分をチェック
もうすでに売上た分の売掛金の回収、手形回収や、売り上げるために仕入れた、買掛金の支払いや、手形決済、機械購入予定などをまとめておく(この値はあとで、記入する)
3.売上予測を立てる
業種によって違うし、会社によって違うので、ここは、勝手に売上を想像(妄想?)してください。
4.売上予測から、その売上達成にかかる、もろもろのお金を出してくる
売上たものの、現金収入、売掛、受け取り手形とその回収日、
売り上げるために必要な仕入れと、買掛金、支払手形
それと、人件費(時間制:パート・バイトなど)の分
また、機械などの購入があれば、固定資産購入が変わる。
5.2と4を足して、うめる。また、売上に伴うほかの数字変化があれば、
変更する
受け取り利息など。
6.全部計算して、残高がマイナスになったらアウト。
→借りてくる=>そうすると、借入金返済も変わってくるので修正
で、借りてくることになったら、どこから借りるか考える。。。などなど。
(それは、資金繰り表「作成」の範囲ではない)
なので、売上予測(目標ではなく、保守的に見て、これくらいという値)がでないと、これはつくれない。