ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

「IT産業は衰退しているであろう」と一発で推測できる、こういう統計がいいわけ

2019-01-28 08:57:55 | ネットワーク
勤労統計の問題、どこが問題かわからないというか、問題点がずれているような気がするんだけど・・・
https://blog.goo.ne.jp/xmldtp/e/fe4bc42dfbbcda093328e49a4b21950d

の最後に書いた、「具体的な話」なんだけど・・

やっぱ、具体的に書かないとわからないよね。

良くわかる例を書きましょうか。

「情報サービス産業 売上高と従業員数の推移」
https://www.jisa.or.jp/Portals/0/resource/statistics/jittai_chart2015.pdf

2ページ目

このグラフをみると、おおむね右肩上がりだから、
(表題とは異なり)IT産業はまだ、緩やかながら成長していると読み取るよね。

でも、このグラフちょっと変。級に挙がっているところがある・・・

売上高、急に増えているのは
2006、2008、2009、2011、2012

で、下にこういう注釈がある

※ 2006、2008、2009、2011、2012、2013は調査対象の見直し/拡大等があった。

売上高が上がっているときには、必ずと言っていいほど、見直しという名の拡大?
(拡大しているかどうかは企業数を見ればわかる)が入っている。
だから、この右肩上がりは、産業としての実力が上がっているのではなく、
統計上のお化粧だということがわかる。

たとえば、2006年は2005年に比べ、
  企業数で2倍、
  従業員数で1.6倍増えているのに
  売り上げは1.3倍しか伸でびていない。
つまり、1人当たりの稼ぐ力(売上÷従業員)は落ちているということ。
これは、インターネットが入ってきて落ちたのか(案件が小粒になったのか)、
いままでの、情報産業が落ちたのかまではわからないけど、とにかく落ちていることが分かる。

で、成長しているインターネットを足しても、こんなもんっていうことは、
本来のIT産業は・・・まあ、衰退している・・・から、統計上、お化粧したんじゃないの
っていうことが、想像つくよね!




こういうのが、いい統計なわけ。

統計は、使う側の意図(就活生をだまして入れたい、政策が成功していると言い張りたい)があるから、
その意図に合うように、数字を合わせてくるのは、しょうがない。
(いやなら、自分で金出して統計取れ!という話)

だけど、公表する以上、誤解を与えるようなことはしてはいけない。
なので、母集団が変わったりする場合、その事実を明記しておく必要がある。
そうすれば、「ああ、予算獲得や就活生をだますために、産業が発展しているように
見せかけないといけないので、数字作ったんだな」とか、想像がつくので、
統計の利用をする側は、そういう目線でみるから、問題はない。




そういう目線で見れない人は・・・まあ、統計なんて使わないほうがいい。
都合がいいように加工されている統計に、騙されちゃうから!

(いや、就活生でも、「IT産業は成長産業」とか、「今後期待ができる伸びている産業」
っていう人がいるのよ、このグラフみているのに・・・だよ @_@!
 おどろきだよね~、そういう就活生に言いたい
  「ボ~っと生きてんじゃね~よ!」
 悪い大人に騙されて、自分の人生ぼろぼろにされちゃうよ!)





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする