情報処理とは何から、データベースの基本的な話(情報処理試験のデータベーススペシャリスト程度の話まで)を書く、土日のシリーズ「Hello World程度のデータベース」です。
このシリーズのはじめは、理論的なことを書いてきて、今は、実際にデータベースアクセスプログラムを書いてみましょう!ということになりました。
一連の手順はここにあって
今日は、最後の「配置と確認」について書きます。
■今まで作った物+必要なもののまとめ
今まで作ったものは、
・JSPファイルindex.jsp
・サーブレットHelloWorld.class
・DBアクセス DbAccess.class
です。なお、テーブルは、ここで作成したのですでにできているものとします。
さらに、インストールについても、おわっているものとします。
さらに必要なものは、
・JDBCのライブラリ Connector/J 5.0
・web.xml
です。JDBCのライブラリについては書きましたので、ここでは、今まで説明していなかった、web.xmlについて説明します。
■web.xml
これは、サーブレットをどこにおいて、どのように呼び出すかを指定するものです。
こんな感じで書きます。
<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?> <web-app xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_2_5.xsd" version="2.5"> <servlet> <servlet-name>HelloWorld</servlet-name> <servlet-class>HelloWorld</servlet-class> </servlet> <servlet-mapping> <servlet-name>HelloWorld</servlet-name> <url-pattern>/servlet/HelloWorld</url-pattern> </servlet-mapping> </web-app> |
(上記 < > ¥は、本当は半角)
なお、上記はTomcat6.0用になってます。
■配置
で、置き場所ですが、Tomcatのホームから見て、こんなふうに配置しました
Tomcatのホーム |- lib(フォルダ) | | | *-mysql-connector-java-5.0.7-bin.jar (JDBCライブラリ) | *- webapps(フォルダ) | *-zikken(フォルダ) | |-index.jsp | *-WEB-INF (フォルダ) | |-web.xml | *-classes (フォルダ) |-HelloWorld.class | *-db (フォルダ) | *-DbAccess.class |
すでに入っているファイルについては書いていません。今回新しく入れるものについてです。
Tomcat6.0には、commonフォルダがなかったので、libの中にMySQLのJDBCライブラリを入れてしまいました。
今回のプログラムは、zikkenというフォルダの中に入れました(これ以外の名前でもOKです)
■確認
ローカルに以上のようにファイルを入れたら、Tomcatを起動して、
(Vistaの人は、Configure Tomcatを「管理者で実行」して、そうでない人はふつうにConfigure Tomcatを起動し、スタートしてください)
ブラウザから
http://127.0.0.1:8080/zikken/index.jsp
を呼び出し、Helloと入れると、下の結果にWorldとかかれます。
なお、index.jspのformタグのActionパラメタが、"http://127.0.0.1:8080/zikken/servlet/HelloWorld"になっていることを確認してください。
(そうでないと、サーブレットを呼び出せませんので)
以上で、「Hello World程度のデータベース」はおしまいです。
来週から、新シリーズをはじめます。