3学年だより「過去問読解」
外出自粛が続く現在、構内への立ち入りが一切禁止になっている大学が多い。
毎年夏に行われるオープンキャンパスの実施状況も、現段階ではほぼ未定といっていいだろう。
そんな状況だからこそ、やるべきことはある。それは過去問研究だ(しつこいけど)。
~ 憧れているだけでは合格はできません。志望校の過去問をとりあえず1問でも解いてみましょう。なんとなくでも解いているうちに、その学校独自の出題形式が見えてきます。解いた問題が多ければ多いほど、自信につながります。さらに、過去問の英文、現代文、古文、漢文の優れた文章に早めに触れることによって、気分的に落ち着いてじっくり味わえるため、人生や人間について考えることもでき、人間として成長すると思います。
入試日が同じでどちらの学校を受験するのか迷うときには、偏差値だけではなく、自分と入試問題の相性の良さも考慮しなければなりません。両方の過去問を解いてみて、自分の得意科目の配点が高い、得意分野がよく出題されている、問題の難易度や出題形式などが自分に合っている、といったようなことは非常に大切で合否を左右します。過去問をやってみて、自分に合った、より合格の可能性が高い学校を選ぶことが重要です。
志望校に不合格になってしまった受験生は、志望校の解いた過去問の数が少ないケースが多いように思います。 (佐藤亮子『志望校に一発合格する過去問攻略法』光文社) ~
志望大学の過去問を、時間を測って解いてみて、現時点の実力を確かめる――。
そんなことを、今やるべきなのではない。
現時点の実力がいかに不足しているかは、十分に自覚しているだろうから。
大事なのは、大学からのメッセージを感じ取ることだ。
出題内容、出題型式には、大学ごとの特徴がある。
大学の先生方が、自分たちが行っている研究・教育活動をふまえた上で、一緒に学ぼうとする若者を見つけようと作っているからだ。
模試の偏差値だけでは判定できない、各大学の「文化」がそこには表れる。
解いてみて今の時点で全く解けなくても、この大学を目指したいという思いが生まれるのだったら、十分可能性はある。
逆もまた然り。解けるけど、なんか今一かなぁ、とか。
むしろ、オープンキャンパスという「飾られた」非日常のイベントに出かけるよりも、その大学の本質に触れることができる。
大学を自分の眼で見たいなら、自粛解除後に、キャンパスの門の前まで行ってみればいい。
ひょっとしたら、興味はあったけど、実際に来てみたら今ひとつ心が動かなかった、ということもあるかもしれない。
延々と電車を乗り換えてやっとのことでたどりつき、それでも何か惹かれるものを抑えられない時、そこは大切な志望校だ。
大学との出会いは、人との出会いに似ているのかもしれない。
外出自粛が続く現在、構内への立ち入りが一切禁止になっている大学が多い。
毎年夏に行われるオープンキャンパスの実施状況も、現段階ではほぼ未定といっていいだろう。
そんな状況だからこそ、やるべきことはある。それは過去問研究だ(しつこいけど)。
~ 憧れているだけでは合格はできません。志望校の過去問をとりあえず1問でも解いてみましょう。なんとなくでも解いているうちに、その学校独自の出題形式が見えてきます。解いた問題が多ければ多いほど、自信につながります。さらに、過去問の英文、現代文、古文、漢文の優れた文章に早めに触れることによって、気分的に落ち着いてじっくり味わえるため、人生や人間について考えることもでき、人間として成長すると思います。
入試日が同じでどちらの学校を受験するのか迷うときには、偏差値だけではなく、自分と入試問題の相性の良さも考慮しなければなりません。両方の過去問を解いてみて、自分の得意科目の配点が高い、得意分野がよく出題されている、問題の難易度や出題形式などが自分に合っている、といったようなことは非常に大切で合否を左右します。過去問をやってみて、自分に合った、より合格の可能性が高い学校を選ぶことが重要です。
志望校に不合格になってしまった受験生は、志望校の解いた過去問の数が少ないケースが多いように思います。 (佐藤亮子『志望校に一発合格する過去問攻略法』光文社) ~
志望大学の過去問を、時間を測って解いてみて、現時点の実力を確かめる――。
そんなことを、今やるべきなのではない。
現時点の実力がいかに不足しているかは、十分に自覚しているだろうから。
大事なのは、大学からのメッセージを感じ取ることだ。
出題内容、出題型式には、大学ごとの特徴がある。
大学の先生方が、自分たちが行っている研究・教育活動をふまえた上で、一緒に学ぼうとする若者を見つけようと作っているからだ。
模試の偏差値だけでは判定できない、各大学の「文化」がそこには表れる。
解いてみて今の時点で全く解けなくても、この大学を目指したいという思いが生まれるのだったら、十分可能性はある。
逆もまた然り。解けるけど、なんか今一かなぁ、とか。
むしろ、オープンキャンパスという「飾られた」非日常のイベントに出かけるよりも、その大学の本質に触れることができる。
大学を自分の眼で見たいなら、自粛解除後に、キャンパスの門の前まで行ってみればいい。
ひょっとしたら、興味はあったけど、実際に来てみたら今ひとつ心が動かなかった、ということもあるかもしれない。
延々と電車を乗り換えてやっとのことでたどりつき、それでも何か惹かれるものを抑えられない時、そこは大切な志望校だ。
大学との出会いは、人との出会いに似ているのかもしれない。