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水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

マキタスポーツ

2010年08月14日 | 日々のあれこれ
 ものまねには(突然ですが)が、大きく分けて3系統ある。
 a ものまねの対象とそっくりになる(話す、歌う、ふるまう)。
 b ものまね対象の特徴をデフォルメする。
 c ものまね対象の内面からなりきる。
 最近観ないけど、ものまね番組でたとえば星奈々さんとか布施辰徳くんが歌い始めると客席が「きゃーっ」というけど、彼らはa系の人たちだ。
 b系は、もちろんコロッケ氏をピラミッドの頂点に位置させる。
 c系は、その元祖はタモリ氏だ。
 子供のころ、ものまねといえば、a系をベースにして、誰をまねるか、どう演じるか、どんな小ネタをはさむかというバリエーションだったように思う。
 そんなとき、極端な顔面模写であらわれたコロッケも衝撃だったが、オールナイトニッポンでのタモリ氏のものまねは、なんというか文化的にすごいもの接しているかもしれないと心ふるわした人が多かったはず。
 寺山修司とか大橋巨泉とか野坂昭如とか永六輔とか、当時の文化人のものまねをするのだが、声が似ているかどうかより(それも似てるのだけど)その人はそんなことをいいそうだ、ということをしゃべるのだ。
 だから当時は思想ものまねとか言われてた。
 その流れを一番くんでいるのは清水ミチコであろう。
 前振りがながすぎた。
 おそらくその系譜で、しかも音楽的にもものすごくかっこよくて、ちょっととんがってて、パロディとかの言葉では片付けられないものまねレベルにおどろいたのが、マキタスポーツさんだ。
 彼のCD「オトネタ」には、はましょう風、ミスチル風、サンボマスター風、奥田民夫風などの歌がおさめられている。
 声も、歌詞の思想も、アレンジやコード進行も、そうそうあの人がお風呂を歌ったらこんな歌になるよねとか、あの人がトイレにいきたいときはこう歌うよねとか、車の中で笑い転げながら、気がつくと背筋が寒くなるほどの才能にすごさにうたれているのだ。
 





コメント (1)
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