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Meursault Raymond Dupont Fahn 2007

2009-08-27 05:38:50 | フランス・ブルゴーニュ

Meursault Raymond Dupont Fahn 2007

Meursault Raymond Dupont Fahn 2007

Raymond Dupont-Fahn
レイモン・デュポン・ファン

Meursault

1979年、ブルゴーニュに代々続くドメーヌの5代目に生まれたレイモンは、幼い頃より父や祖父の傍らでワイン造りに携わってきた生粋のヴィニュロンである。ボーヌの醸造学校で学んだ彼は卒業後、各地でワインの修行を積むことを考えていたが、19歳の時に父ミシェルが大きな事故に遭い、ドメーヌは存続も危ぶまれる状態に陥ってしまった。そのため、修行に出ることよりも、父のドメーヌに参加することを決意。幸いにもその後ミシェルがワイン造りを続けられるほど回復したため、21歳でエノロゴの資格を取得し、2001年に自らの名を冠したドメーヌを設立した。当初はブルゴーニュ・ショーム・デ・ペリエールとオーセイ・デュレスの約5haの畑のみだったが、現在ではローラン・クレールと祖父ジャン・デュポンから借り受けた計10haの畑からのワインを手掛けている。
レイモンが「とりわけ興味深い」と語るのは、ブルゴーニュ・ショーム・デ・ペリエール。このキュヴェにはムルソーの1級畑ペリエールとジュヌヴリエールに接する、本来村名クラスの区画(ムルソー・ド・ダヌ)のブドウが使われている。1975年に休耕地だったこの畑を購入し、植樹する際に「根を十分に張らすためには表面の土の層が浅すぎる」と考えた祖父のジャンは、他の区画の土を20cmほど足すことをINAOに申請し、許可を得た。しかし、この一件は他のムルソーの生産者の間でスキャンダルとなり、彼らの抗議によってACブルゴーニュに格下げされたという逸話を持つ。現在も格付けはACブルゴーニュのままだが、その時植えられたブドウの樹は地中深くまで根を張って、ド・ダヌとペリエールのテロワールの恩恵を大いに受けた実を結び、『最高のブルゴーニュ・ブラン』と誉れ高いワインを生み出している。
全てのキュヴェにおいてワイン造りの方法に差を設けず、ブドウ栽培にはリュット・レゾネを採用。2009年より一部の畑でビオディナミも取り入れ、今後徐々に切り替えていく予定である。収穫は区画ごとに熟度を見極めてスケジュールを決定し、熟度はもとより酸とのバランスも重要視するため、ボリュームとエレガントさの絶妙な調和がワインに与えられる。
ミシェルの下から独立後、モンテリー、ムルソーと場所を移した後、2006年にムルソーと国道を挟んだ向かい側の小さな村タイィに腰を落ち着け、自らが納得のいくワイン造りを探求している。専門評価誌でもたびたび取り上げられており、『ギド・アシェット』では2007-2009年版と3年連続して掲載され、特に2007年版ではショーム・デ・ペリエール2004が「今年のギド・アシェットで扱ったブルゴーニュ・ブランの中で一番出来が良い」という高評価を受けている。しかし、レイモン自身はメディアの評価をあまり気にかけておらず、そんな大らかな彼の性格が反映された美しいワインの数々が、さらに飲み手を魅了しているのである。

テクニカルデータ
オーナー Raymond Dupont-Fahn

醸造責任者 Raymond Dupont-Fahn

所有畑面積 10ha

栽培方法 リュット・レゾネだが、2009年より一部の畑でビオディナミ農法を採用。今後徐々に切り替えの予定。収量は赤が28~30hl/ha、白が40~45hl/ha、収穫は区画ごとに熟度を見極めてスケジュールを決定。見極めの基準として良く熟していることことはもちろんだが、ワインに重要な酸のバランスも重要と考えている。

醸造方法 収穫は手摘み。選別台で選果した後、空気圧式プレス機で圧搾。低温デブルバージュ48時間の後、アルコール発酵。熟成はブルゴーニュ樽(228L)にて行う。尚、熟成中のSo2添加は樽ごとにワインを分析にかけ、それぞれの樽に必要な量だけに留めている。ステンレスタンクに移してブレンドして3~5ヶ月間寝かせた後、軽くフィルターがけを行い瓶詰め。清澄は行わない。
(株式会社フィラティスより)



[ワインの説明]
レイモン デュポン ファン、初リリースのムルソー レ ヴィルイル ドゥスゥとなります。
AOCムルソーですが、畑名がラベルに表示されております。
それは、《 レ ヴィルイル ドゥスゥ 》です。
ラベル表示で1級畑と勘違いしてしまいそうになりますが、
あくまでも村名格付けの畑となります。
しかし 畑名表示をラベルにできるということは、
1級畑であるムルソー1er cruの基準の一つでもある、
100%レ ヴィルイル ドゥスゥ畑産の証明でも有ります。
元々、良心的な価格で引く手あまたのレイモン デュポン ファンですが、
このワインには弊社スタッフにも驚きの価格になっております。


[松澤屋ソムリエのテイスティングコメント]
白い花と黄色い花の蜜、ほっくりとしたサツマイモとカシューナッツの香り。
伊予柑の皮の苦味にベッコウ飴のロースト香がある。
クリーンで引き締まった酸味が、ワインの持つミネラル感と香りを引き立たせている。
純粋に素晴らしいワインでお料理を引き立たせてくれるタイプです。
試飲年月2009年2月 
松澤屋スタッフによるテイスティングコメントより)



パリで、ロンドンで、フィラデルフィアで!
世界中の超一流だけが知っている
レイモン・デュポンファン


今飲める、世界の一流が欲しがる白

フランスの「トゥール・ダルジャン」、イギリス ロンドンの「ホテル・リッツ」、アメリカ フィラデルフィアの「ル・ベック・ファン」(アメリカで五本の指に入るといわれるフランス料理店)、世界中でもごく限られた店にしか卸されない、デュポンファン。
生産量の97%が国外に輸出されているのも、人気の証です。

さらに嬉しいことに、決して手が届かない金額ではなくクオリティを考えると、はっきりいって「安い」といえるでしょう。円高のおかげで、輸入元さんでも「昨年より値頃になった」とのこと。

完全なるムルソー100%のブルゴーニュ・ブランもよし。3本一緒にご購入いただいて、【送料無料】で飲み比べるのも一興。暖かい春を待ちながら、白ワインを嗜む…書いているだけで羨ましい!

ちなみに、当主のミシェル・デュポンは「各家庭にカーヴ(やワインセラー)があるわけではない。ならば、下手な環境で熟成させるよりも、お客様が飲みたいと購入したときに最高の飲み頃の状態になっているワインを造りたい」というアイデンティティを持っているそうです。

ワインの保管にはお世辞にも向いているとはいえない日本で楽しむには、うってつけのブルゴーニュ白ワインです
ファインワインクラブより)


カワイ酒店より購入。4800円。

2009年10月18日抜栓。コルクにはちゃんと、ドメイン、ワイン名が刻印されています。しっかりしたコルクでした。グラスに注ぐと非常に澄んだ黄色の色。2007年のせいか黄金色にまでは、なっていませんが凄く綺麗な黄色です。最初の香りはリンゴ、白い花の香り。スワリングによって、ちょっと香りが奥に行ってしまいますが、その後、やや温度が上がるにつれて、柑橘系果実の香り、リンゴ、洋なしの香りが漂います。たしかに若干サツマイモの印象もあります。一口飲むと、のどごしさわやかで結構峰ラリーです。たしかに少し伊予柑系の苦みは感じますが、とてもスムーズに口の中に入ってくるBlancです。感じる酸味がとても心地よい。和食にも合いますし、ややこってり系の白系ソースにも合うと思います。この日はマグロや貝のお刺身とも合わせてみましたが、生ものである刺身とも非常に旨く合わせられます。Meursaultうまし。アルコール度数は13.5%。奥様も「凄く飲みやすい!」と褒めていました。この値段でMeursaultが手に入りづらい現在、とても貴重な一本になると思われます。




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