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Morey Saint Denis Thierry Beaumont 2003

2008-10-15 04:42:36 | フランス・ブルゴーニュ

Morey Saint Denis Thierry Beaumont 2003

【ティエリー・ボーモン】

R・パーカーがいきなり93点の高得点をつけたドメーヌ・ボーモン。
ボーモンは、現在5代目のマクセル氏がドメーヌの運営をしています。
代々、小さな葡萄栽培農家であったボーモン家では、ワインの全てをネゴシアンに全量販売してきました。
1991年にマクセル氏が父親から引き継いだ後、しだいにワインの評価が上がって95年を過ぎたころには、まわりの顧客から瓶詰めしてほしいとの声が大きくなりました。
99年にアメリカの顧客からの要望で、初めてボーモンの名前で瓶詰め出荷をしたところ、R・パーカーの目にとまり、シャルム・シャンベルタンがいきなり93点の高得点をつけられたのです。
マクセル氏が、ドメーヌを引き継ぐ数年前の1980年代後半、彼の父親は、ネゴシアンに販売するためには、生産量が少なくなってきた古い葡萄の樹を畑から抜いて、若い葡萄樹で沢山ワインを生産することを計画しました。
マクセル氏にとって幼いころから、絶対的存在であった父親に意見することは、タブーでした。
しかし、自社の葡萄の潜在能力を感じていたマクセル氏は、勘当覚悟で石部金吉の父親を説得しはじめました。
当初は、本当に勘当一歩手前まで話がこじれ、親子関係も修復がむずかしいほど険悪になったと彼は、話してくれました。
彼のひたむきな情熱とボーモン家を思う気持ちにやがて父親も彼の意見に同意し、その甲斐あって、今残っている畑の樹齢は、40年~80年という古木ばかりです。
当然、収穫量は少なく、手間もかかりますが人生経験豊かな葡萄樹からは、濃縮され、やわらかく、テロワールの個性をふんだんに含んだ複雑味豊かなジュースが取れています。(酒宝庫MASHIMO より)



 リアルワインガイドの第5号でも42ページに、「デ・ボーモン」として紹介されています。徳丸編集長の覚えもめでたく、かなり良いニュアンスが文面から伝わってきます。
 ちなみに、日本のエージェントは二者有り、「ドメーヌ・ティエリー・ボーモン」と「ドメーヌ・デ・ボーモン」は同一です。エチケットのデザインも風合いが若干違いますが、中身は一緒だそうです。

エージェント資料より抜粋

ボーモンは代々ぶどう栽培をしていた、家族経営の生産者です。ワインの造り手として設立されたのは1991年で、現在は5代目にあたるマクセル・ボーモンが運営にあたっています。

1998年までは生産する全てのワインをネゴシアンに販売していましたが、ボトルで販売して欲しいという顧客の声に応える形で、1999年より元詰めを開始しました。

当初は80パーセントを元詰め、20パーセントをネゴシアンに販売していましたが、2003年からは100パーセント元詰めとなりました。

モレ・サン・ドニ、ジュヴレ・シャンベルタンなどあわせて4.5ヘクタールの畑を所有しています。

主なワイン:
モレ・サン・ドニ
ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
ジュヴレ・シャンベルタン・シェルボード
シャルム・シャンベルタン
ノイジーズ・ワイン・セレクション より)



ここ数年で評価が急上昇した注目の造り手、ティエリー・ボーモン。ブドウの栽培農家で長年ネゴシアンにブドウを売っていたが、91年にドメーヌを興し98年から本格的にビン詰めを開始。現在では100%自社ビン詰めとなっている。相続した畑は古樹も多く、初リリースからワイン関係者から賞賛され、今やブルゴーニュの新世代を担う一人と言っても過言でないほど。日本でも専門誌が高く評価している。畑は化学肥料を一切使わないリュット・レゾネ(減農薬法)。厳しく選別されたブドウは完全に除梗され発酵、新樽20~50%で18ヶ月熟成されノンフィルターでビン詰め。ティエリーは「樽から試飲するワインのフレッシュさをビン詰め後もそのまま味わえるのが私の目標だ」と言う。出来上がったワインはまさにナチュラルでエレガント、バランスのよい果実のエキスが見事に引き出されている魅惑の一献。
ワインショップ藤屋酒店 より)



Domaine des Beaumont
ドメーヌ・デ・ボーモン

・ Bourgogne Rouge
・ Morey-St.-Denis Rouge
・ Morey-St.-Denis Blanc
・ Morey-St.-Denis 1er Cru

ボーモン家は、モレ・サン・ドニに古くから続く家系です。ボーモン家は収穫のほとんどを長年ネゴシアンに販売してきましたが、1991年にティエリー・ボーモンによってドメーヌ・デ・ボーモンが設立され、1998年から本格的に自社ビン詰めが開始されました。継承したヴィエイユ・ヴィーニュの多い畑の他に、才能にも恵まれたのでしょう、彼の造るワインはファーストヴィンテージから各国のバイヤーやワインジャーナリズムの激賞を受けました。特にミシェル・ペタンは、「新時代を担う若手のブルゴーニュ生産者」の中に必ずティエリー・ボーモンの名前を挙げています。今年41歳になるティエリー・ボーモンは元BMW所属のA級オートバイ・レーサーでした。現在も乗り物に対するこだわりは深く、複数の自動車やオートバイの他に、小型飛行機も所有し、運転を楽しんでいます。「僕は素敵な乗り物を買い、できるだけ早いスピードで運転することを生きがいとしています。美味しいワインを造らないとこういった乗り物は買えないため、このこともワイン造りの良いモチベーションになっています(笑)。」「乗り物にお金を使いすぎてしまわないように、乗り物を1台買う度に、醸造用の設備を1台買うことを自分のルールにしています。」なぜワインを造るのか、との問いに「純粋に、テルワールを最大限に表現したいからだ」とうそぶく醸造家が多い中、彼の動機は明快で、しかも、それがはっきりと結果に表れています。畑の合計面積は約5ヘクタール。栽培は厳格なリュット・レゾネを適用しており、科学肥料等は一切使用していません。彼は、収穫量を理想的にコントロールすることを何よりも重要視しており、春先の丁寧な剪定はもちろん、6~8月にグリーン・ハーヴェストを行っています。年にもよりますが、ヘクタールあたり35~40ヘクトリットルの収穫量が、彼にとって最もバランスの良いワインができる基準としています。すべて手摘みされたぶどうはドメーヌで厳しく選別され、完全に除梗します。数日間の低温マセラシオンの後、セメントタンクで2~3週間のアルコール発酵をします。樽熟成は、アリエ、ネヴェール、ヴォージュなどの樽で約18ヶ月。ワインによって、25~50%の新樽を使用します。ノンフィルターで瓶詰めします。「樽から試飲するワインの新鮮な感じを、ビン詰め後もそのまま味わえるようにすることが僕の目標です」。今日、ドメーヌ・デ・ボーモンのワインの85%は輸出されており、イギリス、ドイツ、スイス、オランダ、リヒテンシュタイン、デンマーク、アメリカ、日本などで人気を博しています。フランス国内ではバリのワインショップ、地元フルゴーニュのレストランなどで販売されています。ジャーナリズムの評価も高溜まりで、「クラスマン」「ラ・リヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」「ギド・アシェット」「ギド・フルリュス」「バーガウンド」等で紹介されています。いつも乗り物に乗って遊んでいるのかと思いきや、彼が畑にいる時間の長さはフルゴーニュの標準的な生産者からは想像もつかないほどです。「仕事も遊びも思いっきり取り組みたい」という彼、遊ぶのはバカンス時に集中して遊び、「2人目の子供も生まれたし、僕も落ち着いてきたなあ」と言いながら、自慢のBMWのオートバイの後部座席に奥さんを乗せて、アルプスの峠を攻めるのだそうです。
ワインショップ ワインウェアハウス より)



モレ・サン・ドニについて
有名なジュヴレイ・シャンベルタン村Gevrey-Chambertinとシャンボール・ミュジニィ村Chambolle-Musignyに挟まれた比較的面積の小さい村で、畑全体のうちにグランクリュと1erクリュの占める割合が高い。

村の北側(下の地図の右)の畑から造られるワインはジュヴレイ・シャンベルタンに似て濃厚で力強く、南側(下の地図の左)はシャンボール・ミュジニィに似て果実味に富み、滑らかで優雅なワインだと言われる。

赤ワインがほとんどで、赤い果実、下草、スパイス、動物香等の香り、熟成によって熟した果実のしっかりした味わいになる。
白ワインは全体の約3%だけ造られている。下の地図8番の畑モン・リュイザンMonts Luisantsの標高の高い(地図の上にあたる)ところで造られ、花やスパイス、バターの香りがし、リッチ。

AOC
モレ・サン・ドニでのAOC表示は、5つのグランクリュ→「モレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュMorey-St-Denis 1er Cru」→「モレ・サン・ドニ(村名クラス)Morey-St-Denis」。
格下げした場合の表示は、「ブルゴーニュBourgogne」、「ブルゴーニュ・グラン・オルディネールBourgogne Grand Ordinaire」。
色・品種
■赤 ピノ・ノワールPinot Noir
■白 シャルドネChardonnay、ピノ・ブランPinot Blanc
 
飲むのに適した温度
白、若い赤  12度~14度
熟成した赤  14度~16度
 
AOC法で定められた栽培面積 実質栽培面積
108ha(その内44haが1er Cru)*グランクリュは別に下に記載
■赤 87ha
■白 3.50ha
 
アルコール度数
■赤 10.5%~13.5%  1er Cruやクリマ名のついた村名ワインは11%~14%
■白 11%~14%  1er Cruやクリマ名のついた村名ワインは11.5%~14.5%
 
1ha当たりの最大生産量
■赤 40hl
■白 45hl
 
平均年間生産量
■赤 3392hl
■白 97hl
 
モレ・サン・ドニの主な造り手
・ドメーヌ・デュジャックDomaine Dujac
・ドメーヌ・ユベール・リニエDomaine Hubert Lignier
・ドメーヌ・トープノ・メルムDomaine Taupenot-Merme
・ドメーヌ・ポンソDomaine Ponsot ・ドメーヌ・デ・ランブレイDomaine des Lambrays
・ドメーヌ・アンリ・ペロ・ミノDomaine Henri Perrot-Minot
 
【グラン・クリュ】*グラン・クリュはすべて赤のみ
1.Bonnes Mares(15ha。モレ・サン・ドニに1.50haシャンボール・ミュジニィに13.50ha)
2.Clos de Tart(7.50ha。モメサンの単独所有畑)
3.Clos des Lambrays(8.80ha。大部分がドメーヌ・デ・ランブレイDomaine des Lambraysの所有)
4.Clos St-Denis(6.60ha。モレ・サン・ドニの村名のもととなったクリマ)
5.Clos de la Roche(17ha。モレ・サン・ドニの代表的グラン・クリュ)

■グラン・クリュの1ha当たりの最大生産量---35hl
■アルコール度数---11.5%~14.5%
ボヤージュ・デュ・ヴァン より)


楽天のLIQUOR WORLDで、オークションで購入。3000円。5月に購入しました。10月12日抜栓。コルクの先にちょっとカビが生えていましたが、本体は全く問題なし。液漏れなどもありませんでした。色は結構深いエンジ。エッジもしっかりしている。香りは樽香もあるが、スワリングで、甘い香り。カシスも。どこかにワイルドな感じがあります。口に含むと、タンニン臭さは全然なし。口の中に果実の甘さが広がります。そのあとの余韻もしっかりあります。非常にフレッシュな感じで、時間とともに甘さが引き立ってきます。美味しいです。2日目は、昨日の濃厚さはなりをひそめるものの、片鱗はしっかりと残っています。やや酸味がめだつも、十分おいしいです。




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