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Chambertin Grand Cru Camus Peres Fils 1999

2009-11-11 15:09:26 | フランス・ブルゴーニュ
Chambertin Grand Cru Camus Peres Fils 1999
Chambertin Grand Cru Camus Peres Fils 1999
(+)実家のワインセラーシリーズ、新規購入編です。

カミュ・ペール・エ・フィス

これぞ、いぶし銀!
ブルゴーニュの醍醐味を
知るには、もってこい!!

ワイン専門誌で…
【ワイン専門誌のコメント】
ヴォーヌ・ロマネの絢爛たるグラン・クリュに耽溺したあとには、必ず沈黙の時が訪れる。
肉体を満たす美味のあとには、精神を鍛える思索が必要となるからだ。
その沈黙を埋めるためのワインが何かは、古来、決まっていると言っていい。
ジュヴレ・シャンベルタンを代表するふたつのグラン・クリュ、クロ・ド・ベーズとシャンベルタンである。
(『ワイナート43号』より抜粋)

そんな言葉から始まる、『ワイナート誌』の『シャンベルタン特集』の中で、是非ご紹介したかったのが、今回ご紹介するカミュ・ペール・エ・フィスと、ルイ・レミーです。

どちらも、派手な謳い文句などはありませんが、古酒ストックを有し、インパクト優先ではなく、いぶし銀的な、しみじみとしたピノ・ノワールの美味しさ、じわじわと広がるその味わいをゆっくりと感じつつ、味わう楽しみを教えてくれます。

年毎の個性の違いを味わう事、そして、その違いを感じながらも、共通するその地ならではの味わいを感じる事は、ブルゴーニュ・ワインを味わう醍醐味であり、今回ご紹介するような造り手のワインは、そんな象徴とも言えるものではないでしょうか。

各造り手、年、畑違いでご用意しましたので、それぞれの個性、それぞれの共通性を感じながら飲むと、遠く離れたブルゴーニュの地が、このワインを手掛けた彼との距離が、グッと縮まるのではないでしょうか。


『ワイナート誌』の『シャンベルタン特集』掲載、いぶし銀的造り手、ご紹介します!
さて…
 『ワイナート誌』43号の『シャンベルタン特集』
のトップを飾ったのが、カミュでした。

【ワイン専門誌の評価】
今だからわかる自然体のワインの謙虚な威厳
昔から何も変えていない。
変える必要もない。
日々の仕事の中で、シャンベルタンの魂が自然と造り手に宿り、真実の形となるからだ。
ユベールは言った。
『7世紀からの歴史あるシャンベルタンと比べれば、12世紀以降のクロ・ド・ヴージョなど少年のようなものだ』。
経験を積んだ彼だからこそ、見えるものがあり、出来る事がある。
彼のワインの中で、人間の歴史と土地の歴史が重なって深い輝きを放ち、人間の精神と土地の精神が合わさって重い存在感を示す。
末葉に拘泥せず、声高に主張せず、しかし気が付けばそこに威風堂々として構える、雄大なワイン、シャンベルタン。
諦観の静寂の中に、口蓋を全方位的に満たし、うねり、渦巻き、長久の余韻を保つ、特別なエネルギーが立ち上がる。
そんなカミュのシャンベルタンこそが、シャンベルタンらしいシャンベルタンだと言えよう。
(『ワイナート43号』より抜粋)

文章の最後を、こんな言葉で締め括っているカミュのページ。
この言葉の意味を、本当に知るためには、まずは、カミュのワインを味わうしかありません。
何かが見えたその時、このいぶし銀的ピノ・ノワールの存在が、既に自分にとって、欠かせないものになっているかも。
タカムラワインハウスより)



カミュ・ペール・エ・フィス 


ジュヴレ・シャンベルタン村に広大な畑を所有するカミュは、伝統的製法を踏襲するブルゴーニュ随一のクラシックな造り手として名高い。そのスタイルは長期の熟成を経て初めて真価を発揮する、古典的なもの。特級最高の評価を受けるシャンベルタンは、肉厚で複雑みのあるしっかりと味わいに仕上げられている。
現在のオーナー、カミュ氏は長年の間、INAO(Institut National des Appellations d'Origine)の地域代表を努め、1993年にはBIBV(Bureau Interprofessional de Vins de Bourgogne)の局長となった。
ブルゴーニュ好きならば一度は飲んでおきたいカミュのオールド・シャンベルタン。
熟成もしっかりとしており、シャンピニョンや獣肉のブーケがたまりません。
カミュが長年大切に貯蔵してきた蔵出しバックヴィンテージを是非ご堪能下さい。

 13℃前後で抜栓し2時間くらい置く。濃いガーネット色、赤い花、ドライとフレッシュが混じる薔薇、ハイビスカス、沈丁花、菫、プラム、ドライラズベリー、グリオット、ブラックベリー、カシス、山査子、ビターオレンジ、桃、赤身肉、干し肉、レザー、鞣革、黒胡椒、香菜、丁子、杜松の実、オレガノ、タイム、ナツメグ、メース、ローズマリー、桂皮、バニラビーンズ、コーヒー、シガー、東方美人、腐葉土、森の下草、濡れ落ち葉湿った土、枯葉、黒い土、ミネラル、抜栓後、しばらく置いてからグランクリュグラス 6個に分け、両掌で包みながらスワリングをしてから飲み始めた。マグナム故、未だしっかりとした濃い色合いを持っている。が、若さと熟成が交錯するようなフレッシュとドライが入り交じった香りと味わいが少しずつ広がってくる。強さと優しさが明滅する花とフルーツのノートに少し幻惑されているが、上品な甘さと滑らかな口当たりは1999と思えないほどスーッと滑らかに喉を通っていく。実に濃くどっしりとした肉・革系のニュアンスや凝縮感を感じるボディ・輪郭はスケールが大きく流石グラン・クリュ シャンベルタンと納得させられる。時間が経つと干し肉・鞣革などが鼻に絡み付くような強さといやらしさを見せ始めた。エッチなというべきかもしれない熟成したブルゴーニュに顕れる香りは実に印象的で笑みが溢れてくる。更に置くと様々なハーブと土・ミネラル系のニュアンスが複雑で奥行きのある世界を見せている。フレッシュとドライが混じる花と果実、干し肉、鞣革、香菜、丁子、杜松の実、若いうちや強すぎるワインでは感じられないナツメグ、メース、桂皮などが印象的だ。そしてミネラル系では熟成した酸の強いワインで時たま見られる東方美人(中国茶)、枯葉などが良い熟成をし出した事を教えてくれる。やがて、少しずつだが、出汁が効きだしたようなニュアンスが出始めてきた。たっぷりとして飲み応えがあり、実に美味しい。まだ早めだが、じっくりと時間を掛けるつもりならボチボチ飲み始めても良さそうだ。大きめのグラスでたっぷりと時間を掛けて飲んでみて下さい。このワインがお値打ちな事がお分かり頂けると思います。                2008.12.20
ウメムラより)


ドメーヌ・カミュ・ペール・エ・フィス
1830年にカミュ家によって設立され、今日では16.8ヘクタールから成る。このドメーヌは生産量の約70%を瓶詰めしている。このエステートはジュヴレ・シャンベルタン全域で最も秀でた葡萄畑の幾つかを所有している。これにはシャンベルタンの1.75ヘクタール、シャルム・シャンベルタンの3ヘクタールが含まれる。現在のオーナー、カミュ氏は長年の間、INAO(Institut National des Appellations d'Origine)の地域代表を努め、1993年にはBIBV(Bureau Interprofessional de Vins de Bourgogne)の局長となった。ワイン生産においては新樽が約25%使用されている。三週間にも渡る長いキュヴェゾンの後ワインは樽に移される前に軽くフィルターがけされる。樽でおよそ30ヶ月間寝かされた後、ワインは瓶詰め前に軽くフィルターがけがされる。
ピーロート・ジャパンより)



カミュ・ペール・エ・フィス
 1930年代に創業、ジュヴレ・シャンベルタンに17hrもの畑を所有し、その中には、シャンベルタン1.6hr、シャルム・シャンベルタン6.5hrを含む、大ドメーヌ。
 ワイナート43号によれば、100%除梗、4~10日のアルコール発酵を行い、トロンセとアリエ産の新樽60%で15~18ヶ月熟成。
 とのこと、
 かつては30ヵ月もの樽熟成をしていたらしいので、ずいぶんと樽熟成の期間は短縮され、その分、新樽の比率があがったようだ。
 今回、カミュを輸入されたインポーター(ヌーヴェルセレクション)さんのコメントです。
  「ワイナート」第43号のシャンベルタン特集で、カミュがあれほど大々的に取り上げられたことを喜ばれたプロの方は多いのではないでしょうか。
 昔からこのドメーヌと親交のある私たちも、非常に嬉しく思いました。また、取引のあるブルゴーニュの新世代生産者達にこのことを話したら、みんなとても喜んでいました。
 ユベール・カミュは、ヴィニュロンとしての在り方についても、その素晴らしいワインについても、多くの良心的な新世代達から深く尊敬されている「クラシック・ブルゴーニュの本流」であり、今回のことは大きな意味があると思いました。
京屋酒店より)



葡萄酒蔵ゆはらさんより購入。12800円。