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 巷間の話題をだらだら論評。

】「モンスタークレーマー」、会社・学校・病院・個人…標的にされたらどうする?

2009-08-07 06:50:31 | Weblog
常軌を逸した誹謗中傷は「偽計業務妨害罪」になる

 わが国で企業や公的機関へのゆきすぎたクレーム行動が一般に広く問題視されるようになったのは
約15年ほど前からのこと。

 そもそも正当なクレームは、企業経営を改善し活性化するための貴重な情報源となる。ところが、
この時期から客観的にはとても正当とはいえない悪質なクレームが増え始めた。さらに「東芝クレーマー事件」に
よってインターネットの影響力が広く知れ渡り、同事件が起きた1999年ごろからは、インターネットを最大限
活用して苦情の中身を社会に広めようとするクレーマーが出現。こうした事態への対処に企業側は頭を
抱えているのが実情である。

 かつても製品の不具合、サービス不良などを理由に企業へ因縁をつけるタイプの悪質クレーマーは存在した。
いわば暴力的背景を持ったクレーマーだ。

 一方、近年問題なのは、製品の不具合など苦情の入り口は同じでも、そこから非難の方向を変えて、企業の
社会的姿勢などを声高に追及するタイプのクレーマーである。苦情の前提と要求の内容には著しい差が
あったり、苦情の相談がなかったりするからモンスタークレーマーといってもいい。背景に「我こそは正義」という
思い込みがあるため、大変対応しにくい相手である。

 というのは、暴力的背景を持ったクレーマーの場合、直接的には金銭を要求していなくても、要求の内容は
わかりやすい。これに対して、“新種”であるモンスタークレーマーは、正義を述べ立てることによる自己陶酔や
憂さ晴らしといった、別の動機によって行動している。そのため、例えばモンスタークレーマーに金銭の提供を
申し出たりすると、逆に相手の態度を硬化させ、問題を長引かせることにつながりかねない。「対応しにくい」
というのは、このことだ。


▽執筆者:升田 純
74年京都大学法学部卒。77年裁判官に任官、97年弁護士登録、2004年より中央大学法科大学院教授。
▽ソース:PRESIDENT (Yahoo!ニュース) (2009/08/06)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090806-00000001-president-bus_all

ゆがんだ正義を振りかざすというところが本質をとらえているような・・・。なんとはた迷惑な・・・。