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 巷間の話題をだらだら論評。

子供はイチローや浅田真央を報道量の多さや世評の影響で何となく好きになってるだけ

2009-08-06 06:51:26 | Weblog
子どもが好きなスポーツ選手ベスト10に現れた、ヒーロー不在の現実

「子どもが好きなスポーツ選手、1位はイチロー、2位は浅田真央」

 ネットのニュースを見ていたら、こんな文字が目に飛び込んできた。時事通信が配信
した記事で、それによれば調査を行なったのは玩具メーカーのバンダイ。3~12歳の
子ども1500人(男女半々)を対象にアンケートをとったところ、この結果が出たという。
まあ、イチローと浅田真央に子どもの人気が集まるのは十分予想できる。それよりも
3位以下にどんな選手がランクされているかが知りたくて、バンダイのホームページを
開いたら、次のようなデータが公開されていた。

*1位 イチロー(野球) 511人
*2位 浅田真央(フィギュアスケート) 406人
*3位 北島康介(水泳) 74人
*4位 石川遼(ゴルフ) 66人
*5位 福原愛(卓球) 63人
*6位 ダルビッシュ有(野球) 62人
*7位 金本知憲(野球) 38人
*8位 中村俊輔(サッカー) 36人
*9位 朝青龍(大相撲) 27人
10位 田中将大(野球) 20人
10位 松坂大輔(野球) 20人

 このデータを見て驚くのは、イチローと浅田真央の人気が突出していることだ。
イチローは3人にひとり、浅田真央も3割近い高支持を得ており、二人合わせれば
6割以上の支持率になる。大変な人気だ。そんな分析はともかく、首をかしげて
しまうのは3位以下。「ホントかよ」と突っ込みたくなる名前があるのだ。

 北島康介、福原愛が上位にランクされているのは解かる。北島は昨年の北京
オリンピックで2冠を達成。世界新記録も出したし、連覇も成し遂げた。約束通り世界一
になったカッコいいお兄ちゃんという印象が残っているのだろう。福原も知名度は抜群。
子ども受けしそうなルックスと世界に挑戦し続ける姿は共感を呼びそうだ。

(>>2以降へ)

ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/series/sports_opinion/10066/
 WBC組の3人も納得できる。ダルビッシュと松坂は世界一に貢献したし、田中将大も
“マーくん”という愛称と憎めない笑顔、それでいて剛球を投げて活躍する姿は子どもの
心をとらえるに違いない。また、サッカー日本代表の顔であり、レベルの高いヨーロッパで
通用している中村俊輔はサッカー少年の憧れの的だろう。

 しかし問題は残る3人だ。まず7位の金本。尊敬できる選手であることは間違いない。
プロ野球選手としては限界に近い41歳という年齢のうえ満身創痍。それでも連続出場
イニング数世界記録を更新中だ。でも、こうした凄さが解かるのは中年以上である。
12歳以下の子どもに理解できるはずがない。

 4位の石川遼も首をかしげざるを得ないひとりだ。弱冠17歳にして一流プロ。今回の
サン・クロレラクラシックではツアー4勝目を勝ち取り、賞金王争いのトップにも立った。
優しそうなルックスや礼儀正しい対応も子ども受けしそうだ。が、競技はゴルフである。
躍動感があるスポーツではないし、披露される技術や心理戦が子どもに解かるとは思えない。

 そして朝青龍。強いことは確かだし存在感も大相撲では一番だ。しかしキャラクターは
ヒールで、子どもが素直に憧れる存在ではない。そもそも今どき、大相撲を熱心に見ている
子どもはそういないだろう。

 金本、石川遼、朝青龍、この3人の名前が本当に子どもから出てきたのなら、
今の子どもはシブ過ぎる。老成しているというしかない。

■子供がイメージできる選手はイチローと真央ちゃん以外いない?

 バンダイのホームページによれば、このアンケートは毎月テーマを変えて行うもので、
対象は子どもの保護者とのこと。それはそうだろう。3~12歳の子どもがアンケートに
自発的に答えるはずはない。どうしても親を通してのアンケートになる。

外国人を入れても同じ結果だろうか??そもそも、完全無欠のヒーローを期待するのは無理だし、金本に憧れる小学生がいても不思議でないだろ・・・。