(前回の続き)鳥取と島根の県境で通称”ベタ踏み坂”を堪能した後は再び国道9号線を西進。
神話の国・島根県出雲市に到達。ここまで来たら平素よりお世話になっている神様に御礼参り(先生をボコるわけでは無い)をしなくてはなのですが…、
もう夜なので参拝は明日に持ち越しして「道の駅 湯の川」で車を停めて今日はここで車中泊です。
旅先で立ち寄った先で購入した様々な”酒の肴”をおつまみにアルコールでこの身を清めなくては、ですかね(←ヲイ)
ちなみに12月の車中泊って東北だと氷点下になったりして過酷な状況なんですが西日本は寒さもそんなに厳しくなくて毛布3枚あれば余裕で過ごせます。何よりアルコールが体を温めてくれてて頼もしいですな(笑)
出雲と言えば都築和彦のコミック「IZUMO」ってアニメ化されたんだっけ?原画:山本和枝さん?あー思い出した。とか思いを馳せながら旅の疲れに押し流されるように何時しか爆睡…。
さて朝起きて雨模様の中早々に出雲大社へ向かいます。山々にかかる靄が神々しさを醸し出していて身が引き締まる思いを感じながら…。
初めて訪れる「出雲大社」は平日という事もあって人波はまばら。以前「伊勢神宮」に訪れた時はそれはもう多数の観光客であふれて賑わっていたものですが(クリックで過去記事へ)こちら出雲大社はやはりロケーションの差なんでしょうか、それとも雨のせいか。
参拝客が少ない分観光地感が少なく逆に厳かな雰囲気に溢れてました。不思議な力に満ちていくような感覚。パワースポットってこういう場所の事を言うのかもしれません。
御神籤を引いてみましたが吉とか凶とかが無くて独特。「良い」「良い」「見つかる」「良い」若干投げやりな回答が味わい深い。
お参りを済ませた後はお土産店をぶらり。島根県観光キャラクターの「しまねっこ」の可愛さにやられてお土産を買いまくってしまいます。
しまねっこかわいい? 島根のゆるキャラの魅力を徹底解剖してみます! | 島根県のグルメ・観光スポットナビ|島根旅行ならトリセツシマネ!
散在しまくり。観光地でこんなにハシャイだの初めてかもしれない。
あんなに探しても見つからなかった”運命の赤い糸”がたったの350円で売られてました。もっと早く巡り合いたかったとです。ヒロシです(笑)
さて仙台を発って4日目で約1500キロ。出雲を発ち更に西進しようかとも思いましたが少し考えるところが有り方角を南に変更、ヨーソロー、山陽地方に向かいます。目的は広島ラーメン!
無料の高速道路「松江自動車道」を南下。途中、雲南市「道の駅たたらば壱番地」で会席たむら「山里仕込みの鯖棒寿司」をゲット。お昼ご飯に頂きます。
吉田町産米・境港産サバを秘伝の技で仕込んだ地産地消の一品ですが、これメチャクチャ美味しい。やはり本場境港で揚がるサバは絶品です。
さて16時頃に鞘師里保@元モーニング娘。の生まれた広島に到着。
鉄ヲタではないですが自動車と並んで町中を走る市電って味わい深い。地下鉄では出せない味が有るような気がします。
原爆ドームを見学。この建物のほぼ真上約600mの空中で爆発した1個の原子爆弾によって20万人を超える人々の生命が失われ半径2kmの市街地が一瞬で廃墟と化した訳です。
海外からの特に西洋人らしき観光客が多数見られたのが印象的でした。
ALCATRAZZ(アルカトラス) / HIROSHIMA MON AMOUR(ヒロシマ・モナムール) - YouTube
原爆ドーム近くの爆心地(グラウンドゼロ)「島病院」の建物前にはモニュメントが飾られていて親子連れの方が閲覧されてました。二次大戦前から開業されてましたが被ばくして全員即死されたらしい。現在は医院として再建されている模様。
広島平和記念資料館にも行ってみたのですが営業時間が終了してて見学できず。うむむ無計画で旅行してるからしゃあない。また次の機会に。
さて観光しているうちにそろそろ夕飯タイムに。
広島のラーメンっていうと瀬戸内海で採れる小魚で出汁を取り背脂を浮かべた尾道ラーメンが有名ですが実は広島には2種類のラーメン文化が有りまして、今回は広島市を中心にこちらも歴史のある白濁した醤油とんこつスープを出している「中華そば 陽気 大手町店」に行ってみます。
陽気は1957年創業との事でかなりの老舗。メニューはシンプル。中華そばとおむすびと生しかない。ってかトッピングも大盛すらも無いけど”生”は欠かせないってか(笑)
「これがお前らのやり方かー!?(By.ゆいP@おかずクラブ)」
さて早速のスープですがベースは豚骨で白濁で取られており濃厚過ぎないバランス。豚骨と言っても九州豚骨系よりもずっと豚脂が少なくて家系のように多めの鶏油も乗らないので案外スッキリとしたベース仕上がり。
合わせられる醤油ダレは配合やや濃いめで醤油の味わいがクッキリとしていますが濃口醤油主体のようで塩気はそんなに強くないですね。魚介系はあまり感じず昆布系も強くないプレーンな印象。甘さも控えめで外連味を抑えた割とストイックなスープ印象が有ります。どちらかと言えば和歌山豚骨に近いスープかな。
麺は加水率中程度のストレート中細麺。やや柔らかめですがスープとのマッチングは悪くない。
茹でモヤシを乗せるのが広島ラーメンの特徴だそうで最初はスープの味が(モヤシのせいで)やや薄いかなと思いましたが…、飲み進めるうちにじわじわと旨味が見えてきて良い塩梅になってきました。流石老舗のスープはちゃんと計算されています。
「むすび(2ヶ)」150円
”おにぎり”じゃない所がなんか西日本っぽいですがスープに醤油感がしっかり出ているので白米との相性も良好です。
このスープだと炒飯とか味の強いサイドメニューとも相性良さそうな気がしますが敢えてシンプルな”おむすび”にする事でコストを抑えて600円という値段でやっていけてるんでしょうね。
さて広島ラーメンの老舗「中華そば 陽気 大手町店」ですが今回町中にある支店で頂きましたが本店はまたちょっと味わいが違うらしい。うーむ「広島ラーメン」の奥の深さを垣間見せてくれる一杯。ごちそうさまでした。(次回へ続く)