うちの庭のプチトマトが収穫の季節を迎えまして今年もザックザク豊作です。洗って冷蔵庫で冷やしておいてパクパク生食で頂いているのですがまぁ甘いのなんのって。いくつかの品種を植えてますがどれも栽培が簡単なのに収穫量が多くてプチトマト良いですね。日頃ラーメンばかり食べているので少しは生の野菜も食べておかないと。
さて、お盆の喧騒も今や昔、街もすっかり通常モードに戻っているようですがもう少し閉店シリーズを続けます。今回も閉店済の未アップ分から「麺匠すがや」です。白河ラーメンの系譜を継ぐお店で、場所は仙台北環状線から一本裏道沿いにありました。いわゆる元・泉スクラムの前の通り沿いなんですが、…って何だかスクラムって懐かしい響きだなぁ。スクラムさんは今も富谷や中山にありますが、自分の中のスクラムってあの何でもありの世界だった泉スクラムなんですよね。
…いきなり話がそれましたが(汗)
さてさて写真左(←)が10/07/31に食した「手打ち肉らーめん」950円です。
ベースは豚骨と鶏ガラの合わせでガラ味は雑味なく強め。醤油ダレは程よくふわっと香りを立たせます。味醂系の旨味がスープ全体に漂う中に昆布主体の魚介を軽く効かせて、香味野菜と肉味が白河ラーメンらしさを演出しています。元ダレが生醤油っぽい風味のものでややクセが感じられますがこのスープにはぴったり合いますね。胡椒等スパイスで味を整える無化調らしい素朴な組み立てを丁寧に仕上げたスープです。白河ラーメンの命たる麺は手打ちで高加水率、コシのしまった極上の風味のものが合わせられます。
写真右(→)はこちらはサイドメニューの「ミニ炙り豚めし」280円
以前の「ミニチャーシュー丼」が無くなって代わりに登場したメニューですが、こちらよくあるバーナーの炙りとは香りが全く異なりまして、炭火の網焼きで仕上げたらしき極強い香ばしさが実に美味です。寡黙な自分が(←嘘)お店で思わず「旨いっ」と声に出してしまいました(恥ずかしい) 味には焦げっぽさや苦み等は一切無いのに、極上の芳香が豚肉の旨味と絶妙にマッチする絶品ですね。こちらのお土産版ミニ炙り豚めし弁当550円も有。
1日限定20食のメニューで「豚の旨みがクリーミー、コラーゲンがすごい」と書かれてます。お好みでニンニクが別瓶で添えられます。
スープベースは白濁させた豚骨と鶏ガラ少量の合わせでガラ強め。油量少なめ。ややクリーミーながら骨粉っぽさは少なく時間かけて丁寧にとられたもの。醤油ダレは弱くはなく、鰹節を強めに効かせてと組立はシンプル。見た目はコッテリ風なんですが風味はわりとあっさり。しかしながら素材の良さを生かした深みのある旨味を醸し出してきます。
強い縮れの中太麺はモチモチしたうどんのような食感、小麦の味が香るもの。チャーシューは肉味を生かして無駄な味付けのないシンプルさ。
当時の食後メモに「何か焦がした香りは醤油かを焦がしているのか?」って書いてありまして、上記の「ミニ炙り豚めし」を考えるとやはり何かを炙っていたっぽいですね。澄んだ豚ガラに鶏油を加え昆布香味野菜を効かせた非常にシンプルな組立の中に”ハッとさせる”旨さを仕込むのが白河ラーメンのキモと読みました。
「トマト冷麺」とかの季節メニューも気になっていたのですが数か月後に再訪した時には閉店してました。あの「ミニ炙り豚めし」も、もう食べられないのが残念。またしてもラーメン一期一会。ごちそうさまでした。