パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

水子 (自作詩)

2020-09-20 11:20:10 | パソコン相撲
雪の夜
観念の戸を叩くものあり
忘却の果てより現れるは
蝋燭に照る 二人の水子の里帰り

・・・・忘れただろう
    忘れぬいただろうね

何処からとなく響く声
正気は狂気に変わる

・・・・おいらは 十八
    あたいは 十六

・・・・おいらの父は紐なのさ
    あたいの父は飲んだくれ

どちらも同じ アホウドリ
葬られた兄弟 
背に寄生する
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自縛霊 (自作詩)

2020-09-20 10:52:58 | パソコン相撲
暗黙の命題
想念界を跋扈し 居着く魂を探ねる
それは病んだ者 化膿した者を好む
故に 一は十となる

知るや否やの戯れ言を
目を伏せりゃあいい執念を
化け物見たさの業の淵
救いなき怨念よ
三途の川も渡れまい

一命題
解いてはならね命題
それは 一秒の死
わかったら文学者
太宰の二代目
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天才詩人 (自作詩)

2020-09-20 10:42:47 | パソコン相撲
青雲の志かかげ
一言居士たる憂愁を
見ゆるではないか
青と慄とが

虚になりうる美
実になりうる虚
黄昏て知る 虚実折衷の世界が
見ゆるではないか

日傾き 晩鐘響く
祈りの十字はきられる

ボードレールの愛する雲
光輝く 斜陽の天上がり
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幻想 (自作詩)

2020-09-20 10:33:39 | パソコン相撲
我はゆく
パダーノベルタをただ一人
見果てぬ夢
真の美を追い
ポー川を遡る

向こうから誰か来る
童顔のラファエロ来る
跪き請う
風は通りすぎる

放蕩児くじける
往来に伏す
地に嘆く

知的ドンファンの叫びを
美の呪縛よ
ああ 懊悩よ
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少女と妖精 (自作詩)

2020-09-20 10:19:18 | パソコン相撲
妖精たちが飛んでいるんです
たくさんいるんです
私には見えるんです
私を包んでいるんです
本当なんです

それは粒子たちなんです
あなたは信じないです
でも 私にはわかるんです
いつか 粒子になるのが わかるんです
切ないんです
消えれなくて 切ないんです
粒子になって永遠に生きるなんて
とても とても嫌なんです

見てはならないものを 見たようです
トランキが切れました
さようなら・・・・
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詩の虫 (自作詩)

2020-09-15 17:54:05 | パソコン相撲
捨てられた言葉
唾を吐かれた言葉
呪い抜かれた言葉
それらを拾うには
捨てられた人がいい

一つの真珠は
貝を痛めて出来る
一つの詩は
心の涙で出来る
一つの真実は
出来たつもりでも出来ない 永遠の命題

何か聞こえる
・・・・売文じゃないよ 駄文だよ
・・・・常態じゃないよ 醜態だよ ってね
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みなし児と、老婆 (自作詩)

2020-09-15 17:42:56 | パソコン相撲
上目遣いで育つ子
見下す目に慣れるころ
明かり消えるように
一つの命が消えた

北の冬
春遠い雪国
鉛の空
果敢なき終焉

憎悪の巣に
みなし児と老婆
捨てゆく我に
声無き叫び

守ってくれた命
見捨てられた命
春 三月 きえた
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初秋 (自作詩)

2020-09-15 17:31:59 | パソコン相撲
秋風吹く
恋い焦がれ 泣く女
いと想う
連れに連れない 恋心

葉は揺れるさ
・・・・ゆらるらと
葉は染まるさ
・・・・おいおいと

葉は揺れるさ
・・・・ゆらゆらと
葉は染まるさ
・・・・おいおいと

笑う台風一過と 空と月
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綾子 (自作詩)

2020-09-15 17:12:29 | パソコン相撲
転がり居着く女
生まれ持った薄幸
流れるしかない定め
行き着くしかない隘路
差さぬ光 見えぬ行く末
娼婦の涙

ソーニャとの違い
不純 夢想 盲目

ソーニャとの同一
唯一の同一 
ただ 絶望の微笑
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イズム (自作詩)

2020-09-15 16:56:35 | パソコン相撲
自惚れよりは、蔑視を好め
堕落の正当性を証明せよ
狩人でいるより、奴隷でいよ
仮構ゆえに虚無でいよ
刹那ゆえに、刹那で

心の奥に何かいる
もう一人の自己がいる
世間は分裂という
いいじゃないか

哀れなむ
すべては客観化される
哲理の超越

芥川と酒でも飲もう
そう、アフォリズムの世界で
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蒼き詩人 (自作詩)

2020-09-15 16:46:57 | パソコン相撲
詩人は消えることにより 命を得る
想念に漂うは媚薬
喰わずにいれぬ性
毒に憑かれた狂人
それが詩人
それが宿命

早熟児の打算
小ランボーの呵責
失せる愛人
我が子の死

慄 慄 慄
中也の死
中也の涙
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表をなす裏 (自作詩)

2020-09-15 16:22:11 | パソコン相撲
生を離れゆく者
生きゆくを知らずして
消えゆくと信ずる

虚である現象
永久の命を知らずして
刹那な栄華を夢見
作るは空中楼閣

付録としての幸福
付録の現実を知らずして
虚妄に溺れ
自虐の淵に浸る

自己の為の現象
目的の絶対性を知らずして
逃げゆく 幸福への逃避
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鏡の中 (自作詩)

2020-09-15 16:05:05 | パソコン相撲
鏡に映る顔
物憂い影
望みを夢見た右側
恨み疲れた左側
歪みゆく必然
止まぬ相剋
止む渇望

偽り切れぬ過程
偽る自我
偽ろうとする蒼き夢

仮面の真相
自縛を知ってる想念
隠す胸中
見え透く打算
見えなかった自己
見えてたエゴ
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明治の石女 (自作詩)

2020-09-15 08:58:48 | パソコン相撲
秋 暮れなずむ
細る身の厭わしさ
せめてもの願い
祈る思いの
稚児 見たさ

冬 しんしん
雪降る夜の惑わしさ
隠せようか
母と成れぬ身の 苛立ちを

春 しらじら
情け無き 無情
三十路すぎ

落ちる切なさ
石女の 涙
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虚と実 (自作詩)

2020-09-15 08:47:17 | パソコン相撲
敬愛する作家
皆 夭折

仮構の仮面
虚構の現実
虚無の実在

暗黒界での醜態
前途無き終焉
崖への一歩
止揚しえぬ真理

負の正への豹変
寄生された精神
虚構と化す現実
現実と化す虚構

すべて アイロニー
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