それでいいと思ってるんだ
仕方がねえことだよ
風まかせなんだ
明日をのぞくなんて
考えたくもねえよ
一の次は二
それだけで充分さ
ああ おいらは気楽さ
めったに泣かないが
めったに笑いもしない
いろんなことがある
ただ 驚くだけさ
そんだ こんだで過ぎるのさ
夜想曲の流れるなか
私は旅に出ようとしている
何も持つものはない
誘いの曲にのって
ねむりの為の ねむりを
長い間 求めていたのだろう
希望を胸に抱いたことも
無くはなかった
行き先は知らない
気ままな風しだい
自由な木の葉に
こちらとあちらを繋ぐもの
あるは 幻の海
漕ぐは 砂の舟
言葉を失ったのは
あの日の びっこの囚人です
街の音は消え
ある時間が生まれました
彼は思ったのです
・・・・私がこうしていると
後は運んでくれる
こんなふうに・・・・
景色はゆっくりと動き出します
風は背を押しました
それさえが救い
歩いて歩いて
先はわかっているのに
でも 着かないのです
あたえるだけの地球が
あたる事をしなくなったとき
人は初めて知るのだろうか
愛おしさを
使われるだけ使われて
後は何もないのに
地球を捨てる事は出来ないのに
でも夢を見ている 何の夢
人の為に地球があるのではなく
その為の緑でもない
本当は別なもの
無限大のそれぞれの世界
その世界を壊してはならない
自由な手で
天は与える
喜びと悲しみの繰り返しを
あるいは それは必要なのかも
慈悲の雨
人は勝手だから
知らないで通してしまうかも
でも それはそれでいいと
包む空
与えるだけ与え
あとは好きなようにと
そのままに
この ありがたみを
しかと受け止めよう
糧としよう