涙の数だけ歳を取り
荷物の分だけ腰を曲げ
わめいた分だけ声からし
今日も暮れゆく
たった一つの楽しみは
孫の命日に、おはぎを作ること
あの子の笑顔を思い出し
昔を胸に抱くこと
……今年で二十二じゃ……
死んだ子の歳を数え
また、涙を流す
……嫁はどんなんが、ええろか……
嬉しそうな顔して
そっと笑って、そっと頷いた
真理は呼びかける・・・・
目を開き、我を追い求めよ
現象に惑わされるな
幸せを求めるな
生にこだわるな
すべてを超越せよ
それなくして、何の意義あらん
木の葉は、表を見せ裏を見せ散るもの
無常を悟られよ
闇に眼を向けよ
その勇気を持て
なれば、我は現れようぞ
最後に言う
束の間の悦を捨て、悠久の苦難の道を歩かれよ
我は道を照らすであろう