風雨のなか、お祝い旅行 つづき

海辺のとあるホテルで、女親方がカナシバリにあった。

我々は雨でびしょぬれになって宿に着いた。
玄関でのお上の出迎え、フロント係りは床に跪いての応対、大きなお椀での抹茶サービス、
ロビーではお琴の生演奏ときた。
田舎者である小生はすっかりと舞い上がってしまった。
上の空でチェックインした。（格式ある所が大の苦手なのである）

女中さんに部屋に通されたのは小部屋だった。ここだけ、なんか旅館のようだった。
その女中さんは、私のことを旦那さんと言った、そのあとでお兄さんに変わった。
明りは薄暗く、調度品はチンケ、後で敷きに来たふとんはせんべい布団一枚だった。
親方の言うとおり、格式は無かったのである。ロビーだけだったのである。

それはそうとして、美味しいご飯を食べ、温泉につかり床に就いた。
私はすぐに、ぐーすかぐーすか眠りに付き朝まで良く寝たのであったが、
朝になって親方に恐ろしいことを聞かされた。
「きのう、寝てから直ぐカナシバリにあって、助けを求めて声を出したのよ」

えっ、そうなの？ 私は慄然とした。
詳しく聞くと、前にも何回かあってこれも生理現象らしいとのこと。
まあ、そう言えなくも無いと思ったのだが、やはり気味悪いものである。
さらに聞くと幽霊は見なかったとのこと、でも気味悪い。
私も過去数回ある、思い出せばぞっとする。
もしや、この部屋で、かつて……いや、まさかね。

次の日、水族館に行きました。
特筆すべきは、くじらの部位の展示コーナーでのことです。
当然な事ながら、すべてが大きい、そうすべてが……ビック。
私は女親方の紅潮を見逃しませんでした。
微笑ましかった。これもひとコマでした。

おしまい。

風雨のなか、お祝い旅行

きのう、女親方のＦＰ戦線大勝利を祝って浜名湖に行って来ました。
それがお祝い旅行のはずが、突風は吹くは雨は横からと、まいりましたよ。
親方のクツはぐちょぐちょ、私のカサは骨折れになっちゃいました。
とんだ、お疲れ旅になりました。

でも、わしゃ、満足じゃ。
浜名湖のうなぎ、ホクホクで美味しかったです。
値段は高めだったけど、ご当地ならではの味、旅の醍醐味ですよね。
名が通ってるから、気分的にもウマかったです。

それと、神社の餅まきに飛び入り参加しちゃいました。
うなぎを食べてから、温泉街を歩いていくと高台に神社がありました。
なにやら人だかりが出来てて、近付くと観光協会の役員がはっぴ姿でいる。
ちびっ子達が前の方から、手にはビニール袋を広げ、今や遅しとスタンバイ完了の状態であった。
餅まきタイム２分前に、私は運良く居合わせたわけである。
（おお、なんてわしゃついておるんや、よしゃ、しこたま取ってやれ、ただや）

私は、ちびっ子や母ちゃんにまじりジリジリと前につめていった。
それでも前から５列目位である、好位置は占領されている。
しかたない、全力を出すのみ。
（早よまけ、まかんかっこらっ、なにしとるんや、こらっ、まけっ）

ってな感じで臨戦態勢に入った。
やっと、５人の若い衆がいっせいにまき出した。
餅、チョコ、ガム、えびせん、変なの、それらが矢継ぎ早に飛んできた。
さあ、戦争である、みんな我先にと血眼になって手や足を出している。
取るのが早いこと早いこと、おそらくプロもびっくりであろう。
こっちは悪戦苦闘である、前にいる母ちゃんが実に俊敏である。
作戦を変え、空中キャッチに切り替え奮闘した。
何個か取り、まだ少なしと親方の分もとガンバッタ。
よし、餅だけにしぼろう。また一個、また一個と増えていった。

パラパラ、パララッ、パラッ、パッ。
箱がカラになり、餅まき終了である。
まわりは、ニコニコ顔やガッカリ顔である。
はい、私はお餅を７個ゲットしました。
それを、さっそく親方と一緒にいただきました。
神社でのひとコマでした。

おしまい。

亀太郎におちょくられる

しかし亀太郎はもてない。

それはそれで良いのですが、今日の昼休みでのことを書きます。
私が虫歯になってしまい、かつ歯茎が腫れメスで切開したりと大変だった話の続きです。
あまりの激痛で抗生剤を五日間で４０個、解熱剤４０個を飲んだわけだけど、
副作用でもないと思うけど体調がおかしくなってしまった。
鼻づまり、咳き、目のしょぼしょぼ、が続いている。
軽い風邪のようだが、いつものと違う。
花粉症にはなったことはない。

私がそこまで話すと亀太郎が言った。
「東京デビューですよ」

えっ？、私はポカンとした。
（わしゃ、東京に出て来よってから、はや２５年や、東京デビューはないやろ）
と、思わなくもなかった。
でも、これが花粉症だとすると、お初と言うことになる。
とうとう、なっちゃたの？

私のふるさとは、タヌキが出てくる山また山の雪国である。
田んぼを作っていて、まわりを杉林がぐるりと囲んでいるなかで育った。
当時は杉の花粉が煙のように舞ってても、気にもならなかった。
その景色は春の風物詩でもあった。
雪解けの合図だった。

そんな人間が、東京に出て２５年で花粉症ですか？
ウソッー、って感じ。

これは花粉症じゃないですよ、絶対、と思いたい。
亀太郎よ、それはないぜよ。

泣く子と歯痛には勝てない

この前のタイ旅行で、硬い豚肉料理を食べてからというもの、
奥歯の差し歯が痛み出した。
その後、今度は歯茎がかなり腫れだした。
あんなに腫れたのも、高校以来であった。
それはほっておいたら、しばらくたったらおさまった。
まあ、いいかっと思ったのだが、来たーー。

初めはそれ程でもなかった痛みだったが、夜中の４時に激痛が起こった。
ガンガンズキズキ派手に痛み出した。高校以来である。
まさか数十年ぶりに、味わうなんて、とほっ。
子供の頃は虫歯だらけで、痛くて痛くて泣いてた私である。
あの思いだけは、ゴメンだったのに、また、痛いよ～～と、ああ……。
歯痛の時は、何も手につかない。

ようやく歯医者に通いだし、６時間おきに抗生剤を飲むことに。
一回４錠、1日に１６錠である。それが５日間なのよね。
みなさん、６時間おきに薬を飲むのって大変よ、夜中に飲んだり、仕事中だったり。
それに飲むタイミングがずれたら、どんどこと後倒しに変わっていくのよね。
手元には、まだまだ残っている。

また、腫れだした。
今度は差し歯の内側がぷっくりである。
先生曰く、「腫れをなんとかしなければいけませんね、腫れを」
手にはメス、私はしかと確かめる。
先生様曰く、「ちょっと、ごめんね」
（……グサー、グリグリ、グザザー……）

(＠_＠;)(＠_＠;)(＠_＠;)●～*
生れて初めての、地獄の痛みを味わいました。
腫れを取るために、歯と歯茎の隙間にメスを深く入れたのである。
歯とは違った痛み、歯茎にメスってドエラクこれまた激痛ですよ。
……これ程とは。

私はアゴを押さえながら歯医者を後にした。
まだまだ、治療は続く。

ＦＰ戦線大勝利、まことにおめでとうございます

太好了！　真的！　我是万歳　您是好人
（とてもうれしいね、本当ね、わたし万歳よ、あなたすごい人よ）

興奮してしまい、ついつい中国語が出てしまいました。
我が女親方であるパソコン美人が、なんとＦＰ２級合格しました。

親方～～っ。
合格率が低いなか、みごと突破しましたね。恐れ入りました。
僅差での合格、運も味方しましたね。
もちろん努力のたまものですよね。

重ね重ね、おめでとうございます。＼(^o^)／