寝台特急で能登に行く つづき

わしは海沿いの町に行き、スーパーでさしみを買いお寺に向かってたの。
何か舞ってる、ん？、何か飛んでる、ん？、何なの。
初めは枯葉が舞ってると思ったが、なんとスズメバチの飛行分隊である。
偵察隊かどうか道路を盛んに行ったり来たりしている。
こちとら、ハチをよけながらヒヤヒヤで渡り歩くしかないのじゃ。
次から次へとやって来る、実に恐いったらありゃしない。
まとまって襲われたら、えらいことじゃ。

道向こうから古老のじっちゃんが歩いて来た。
ハラハラドキドキ心配のあまり、声をかけたのよ。
わし　　　　 「ハチだいじょうぶですか？」
じっちゃん　「あ？」
わし　　　　 「ハチですよ」
じっちゃん　「かまわなければ、だいじょうぶだあ～」
わし　　　 　「スズメバチですよね」
じっちゃん　「あ、うん、がはははっ……」

少しは、ほっとして歩くことができそうやな。
しかし、すごい数だよ。どうなってるんじゃよ。
人の良いじっちゃんはスズメバチ飛び交うなか、への河童で去っていった。
土地の人にすれば、枯葉が舞ってるって感じなのかな。
恐かったでちゅ。((+_+))

話は変わって、ある民宿に２泊しました。
料理が盛りだくさんに出て、それは美味しく良かったのですが。
次の日も同じ料理が、盛りだくさん出ました。
ん～～、まあ、美味しかったから、良しですわ。

♪♪　能登はいらんかいねー　ふるさと能登はョー　寝酒三合に口説きを混ぜて　♪♪
坂本冬美の歌を口ぐさみながら旅して来ました。
おしまい。

寝台特急で能登に行く

上空に思わぬ寒波がやって来て、一ヶ月は早いみぞれ混じりの天気でしたわ。
わしは前から行きたかとこへ、わくわくしながら向かったと。
上野駅に着きプラットホーム見たら、まあ、鉄道マニアの一群がたかってました。
列車の入ってくるのをねらって、待ち構えてるのでしたわ。
しばしたって、寝台特急北陸が来たら、パシァパシャ、ようけ取りよります。
わしはすぐに乗り込み、ビールを飲みながら旅のプランを練ってました。
そうこうしてるうちに、ガタンゴトン出発でんがな。
酒の酔いもあり眠りについたのであったのだが……。

……ガタ、ガタガタ、ゴギ、ゴギゴギ、ガッタン、ゴッコン、ゴゴゴゴッ……
ゆれるは響くはで、寝れはしないとよ。
あの車体はそうとう年期がはいっとるとみた。
わしは１５年位前に乗ったことがあるが、あんなにはゆれなかったごとあるね。
車内アナウンスでは満席とのこと。なんと１００パーセント埋まったとは。
わしは、ある予感めいたものを感じた。
（まさか、この列車も廃止になりやしないか……）
がんばれ、寝台特急北陸、応援しちゅるきいの。
それはそうと、ねれないよ～。 (＠_＠;)

ほとんど寝てない状態で能登に着いた。
わしは、スズメバチ飛び交う恐ろしい、とある町に行ってしまったのじゃ……。
つづきは次回。