パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

色里の花 (自作詩)

2020-09-01 17:52:50 | パソコン相撲

・・・・持って生まれたは性分
    咲くに咲かれぬ姥桜
    好い奴いたら咲けるのに
    色里には陽はなく、闇ばかり
    幾夜くれど、取るは歳ばかり
    夢に見るは、玉の輿
    夢に見ぬは、傷の跡・・・・

・・・・ああ、咲けたなら、咲けたなら
    百年に一度、咲けたなら
    どうせ咲くなら狂い咲き
    どうせ死ぬなら狂い死に
    お笑い草の種のこし
    後は野となれ山となれ
    わたしゃ知らぬ存ぜぬ構いません
    ああ、咲けたなら・・・・

やっと咲くは竹の花
おリョウは、咲いて枯れて闇のなか

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夏の夜 (自作詩)

2020-09-01 17:25:36 | パソコン相撲

月が森を照らす夜
木の精は 踊り出て
水の精は はしゃり出る
月の精は 微笑んで見守り
闇の精は 沈黙を守る

星は合図をする
踊りは輪となる
しばし時の花盛り
十色十色の艶模様

ニンフは踊る
軽やかに

ニンフは踊る
消えるまで

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南の島で (自作詩)

2020-09-01 17:03:23 | パソコン相撲

ヤンバルカナテナガコガネは知っている

・・・・人間はちっぽけなもんさ
    そして大バカさ
    何にもわかんないのを得意にして
    いい気になっているのさ
    そんなもんさ 人間なんて

夏の陽ざしは南海を照らし、眩く輝き黄金に染める

・・・・島は天国さ
    我らの楽園なのさ
    そう 人間が来るまではそうだった
    森が光ってるのを知ってるかい
    光る一方なんだ
    それが涙だとは 誰も知らない

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別れ (自作詩)

2020-09-01 16:45:38 | パソコン相撲

ジャネルの言うは非情なり
ブルクトフの言うは無常なり
二人の心は同一なり

遊び慣れし、オースターの城は崩れゆく
月日は薄情となり離別を促す
ラムダの門は閉ざされた、過ぎし日は幻となる 
追われゆく身の哀れさは、落石のよう

・・・・「ジャネルよ、すまなかった」
ブルクトフの声は細く、闇にさらわれた

ただ、月だけは知っている
夜風は凍っている

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越後夜話 (自作詩)

2020-09-01 16:20:01 | パソコン相撲

雪深い越の国の話じゃ

ある雪の夜
尻軽が子を産んだそうな
男種は間男
体液の中で睨んだそうな、そして喋ったそうな
「業とは何ぞや」・・・・
あまりの驚きに、親は死んだそうな

・・・・ねんねんころり、ねんころり
雪の中で生まれた子は、やがて大きくなり嫁をもらった
遊里から来た嫁は夜叉子と言った
そして、おなごが産まれた
名前は鵺子とついた

・・・・ままごと、赤すぎる帯、竹の花
やがて女親に、じいじ、ばあばのことを聞いた
「なして、いねえの?」
「おらが、ばあばだ」と、夜叉子は言った

雪はしんしん、降りしきる・・・・

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魔女 ローレライ (自作詩)

2020-09-01 15:25:09 | パソコン相撲

ライン川の流れるアルザスは
古代から人の欲の檜舞台だった
悠久の中で眠っていたのはローレライ
それを目覚ましてしまう、黒い血が流された
妖しいその美貌に多くの男が吸い寄せられ
川の中へと消えて行った

媚薬を与えられた色欲
魔女との性の饗宴に誘われ
今日も一人、また一人と吸い込まれてゆく

男を飲み込むごとに
ラインとローレライは、妖しさを深める

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マリリン・モンロー秘話 (自作詩)

2020-09-01 15:06:44 | パソコン相撲

本当の美しさは
どこか、影がある

一つの栄光の為に
暗い国からやって来て
暗い国へ帰って行った

絶大な賞賛の裏に
踏みに踏まれた過去がある
幼い頃からの不遇な日々
家庭を知らずに育った
一人の女

逆境が美しさを作った
だが、あまりにも薄い美を
つかみかけた幸せが
使われ過ぎて壊れちまった

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海に浮かぶ、ヤシの実ひとつ (自作詩)

2020-09-01 14:57:40 | パソコン相撲

プカプカプカ・・・・
遥か遠い国から、ある国目指して
今は南海の大海原
運命の海流に乗り、いずこへ行くやら

思えばずいぶん流されて来た
生まれたての、あの頃
何かのはずみで地に落ち、コロコロ転がり
気が付いて見たなら海の上
透き通る空と海、これから何が待っているのやら

明日のある国か
明日のない国か

流れに聞くしかない

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アドルフの弁明 (自作詩)

2020-09-01 14:44:06 | パソコン相撲

画家になるつもりだった

才能の欠如が運命を変えた
時の流れは私を翻弄した
ウィーンの街、放浪、絶望、ユダヤ人
虚無の中で見えて来た希望に私は震えた
宿命としての自己の運命を悟った
ある言葉に意識は占領され降伏した
そして慄然し偽善が生まれた
社会が進む為には犠牲を要求する
流された血は反省を促す
理想への渇望の念を強化させる
すなわち社会の義務なのだ
選ばれたことに対する不安と狂喜を抱え
神ならぬ人類の為に進もう

いずれ歴史は私を救うだろう

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詩人と夜汽車 (自作詩)

2020-09-01 14:23:37 | パソコン相撲
夜汽車は走る
今日を振り捨て、明日を求め
ただ、暗闇を突っ走る
行き先は不明、それを決めるは詩人しだい
闇の中では誰もが盲目
手の鳴る方へ惹かれるは人情
歩くは自由、転ぶは勝手、耳を塞ぐは反逆
怒りの矢は近付くばかり

・・・・せめて、手がなければ

闇は何も答えない
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走りびと (自作詩)

2020-09-01 14:03:48 | パソコン相撲
走ってるんだってね
どこまでも行くんだってね
走るしかないんだってね
・・・・疲れてるくせに

転びそうなのは、足の長さが違うだけ
よろけるのは、片目のため
ただ、それだけなんだよな
疲れて息が止まったっていいんだ
走らなければ、走らなければ、生きていかれないんだ
ちょっとでも遅れると、昔が追いついて来る
だから、走るんだ

余裕なんてない
道に倒れちまったなら、空を見上げて、そっと呟けばいい
すべては過ぎてゆく・・・・
あとは、時がごまかしてくれる
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大切なのも (自作詩)

2020-09-01 13:40:21 | パソコン相撲
大切なものを大切に
理恵子を大切に
かけがえのない人だから
自分よりも大切に

愛しい者を 愛しもう
あんな綺麗な心はない
私は幸せだ
理恵子にめぐりあえた

この喜びを 嬉しさを
伝えなければならない
みんなに向かって

理恵子がいて
理恵子がいて
私がいる
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純粋な国 (自作詩)

2020-09-01 13:22:22 | パソコン相撲

イェーツにケルトを見る
原始の血が駆け巡る
青葉の活性
一つ一つのあらましが

純粋な国は そこにある
人はそれぞれ手を繋ぐ
踊り出す
音は誕生する

妖精たちはやって来る
水の精は淑やかに
淑やかに 誘い込む

燃ゆるもの
ああ それは火の精
妖しく輪舞する

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老いたる青年 (自作詩)

2020-09-01 13:11:27 | パソコン相撲

彼は言う
誰かに伝えようとしている
宛て所もなく言う
声にならない声で

聞き耳を立ててみる
すると わかるような気がする
とぎれとぎれの合間から
ようやく 言葉が

・・・・老いぼれました
    いつかの犬 私ともども
    笑う こいつまでも

・・・・わかっていました
    初めから そう
    とうとう こいつと

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シューマン (自作詩)

2020-09-01 11:44:34 | パソコン相撲
ああ、私は思う
彼は知らなければならなかった
予言の鳥が、最後に言った言葉を
聞かなければよかった、それを

クララ、クララはもういない
憩える胸はもうない
優しい顔は消えかかる
ただ、音だけは

鳥よ彼を運べ
光と音の世界へ
クララのいる世界へ

永遠の
慈しみの
美のもとへ
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