パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

木口二等兵 (自作詩)

2020-09-08 15:39:01 | パソコン相撲

ラッパを吹くは木口さん
忠実だっは木口さん
純真だったは木口さん

・・・・時は笑うさ、美談、美談と笑うさ
    だがよそう、それはそれで

童心だったは木口さん
一途だったは木口さん
無垢だったは木口さん

・・・・進軍ラッパは勇ましく、野を超え山越え、彼方までこだまする

傀儡だったは木口さん
虚構だったは木口さん
露と消えるも木口さん

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道化の死 (自作詩)

2020-09-08 15:14:09 | パソコン相撲
トンカジョンの悲劇を知ってるかい
知りえぬものを、知っちまった悲劇を、
知ってるかい、お前は

彼は無を求め、無のみ信じて逝ってしまった
一切が空を証明しえず、魂との対話に慣れちまい、病んでいった
知性の奴隷と化し、真理の毒に酔い、観念のみを信じ、
ガラスの弱さを知らなかった

時は輪転し、青葉は揺れる
今際にこう言った・・・・
「この世は、プロローグ」
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蜉蝣 (自作詩)

2020-09-08 14:59:23 | パソコン相撲
蜉蝣とぶは夕暮れ
羽は黄金に染まり、引きたてるは淡き生、知るよしもない命
一夜の宴、一夜の露
儚く思うは人心、哀れと思うは世のならい

だれが知ろう、この命
諦念を諭す、この命

明かり灯り
燈篭は黄泉へと流れゆく
蜉蝣は後を追う
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真珠の涙 (自作詩)

2020-09-08 14:47:51 | パソコン相撲
真珠貝は泣いています
泣くほどに異物は磨かれ、それは真珠になりました
真珠の涙は青いです、海と同じです
だから、誰も知りません

真珠のジャネは言いました・・・・
(明日は笑えるだろう だぶん きっと)
波は揺れました、声は消されました、潮騒だけが響いてます
ジャネはまた言いました、けれど聞こえません、
潮騒よりも弱い声です、潮騒にすら勝てません

遠くで誰かが呼んでいます
ジャネは誰だか知ってます
涙は、また零れました
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幻都サンクトペテルブルグ  (自作詩)

2020-09-08 14:31:20 | パソコン相撲

幻影は白夜に現れ、亡霊が守る都はあわらになる
呪いは渦巻き、囚われ人を虐げ卑しめる
思想を生み、思想を殺すこの刹那、
彼の文豪は何を思い、哲理に憂い旅に出たのか

ツァーの亡霊は邪魔をし、霧はそれを解かせない
民の傷は癒されず、ネリーの涙はネヴァ川に落ちる
永遠に輪転し命を得て、観念の人となる

すべては過ぎてゆく
過ぎゆく中で、謎を秘め霧に沈む街
黄昏の、サンクトペテルブルグ

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時の流れ (自作詩)

2020-09-08 14:13:04 | パソコン相撲
誰かが笑うとき、誰かが泣き
誰かが泣くとき、誰かが笑う
誰かが死ぬとき、誰かが産まれ
誰かが産まれとき、誰かが死ぬ

時は止まるを知らず、無情を知り、そして空漠を作る
空漠は慄然、黄泉への流れに流される
時が笑うと、流れは蒼くなる
その蒼の流れは無となり、無のみが幻影を作る
現世という幻を作り、人を盲目にする
そこの住人は知らない
生のみが有でなく、死が無ではないを知らない
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三文、文士 (自作詩)

2020-09-08 13:48:59 | パソコン相撲

詩的空間に住む愚人は、感傷に溺れ、
偽善を愛し、卑屈に花を添える
虚栄と古本で城壁を作り、孤低に甘んじ、
空想の世界に逃げ込み、三文文士を気取る
罪という酒に酔い、五十後家を抱き、
憐憫の嵐に追われ、虚無に陥る

もう一人の自分が囁く
きのうの女は絵になった
お前は、小説になるよ、と

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ドン川 (自作詩)

2020-09-08 13:32:23 | パソコン相撲
ナロードの叫びを飲み込み
濁流となり時代を動かした、大河なるドン
時には血に染まり、赤い血の涙を薄め、青い血を泥と化し、
凄烈な中和をもたらし、輪転して天に帰るドン
逆流となり、ツァーリに牙を見せ、
怒涛のように襲い掛かり、血で血を洗ったドン
凍てつく大地ロシアを流れ、時の流れを見守り、見届けるドン
民の傷を、怨みを癒すドン
夕陽に輝くドン
歌を作ったドン

ステンカ・ラージンは悲痛に響く
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黄泉への道 (自作詩)

2020-09-08 11:50:32 | パソコン相撲

虚無という大海を、今日も小舟が進む
定めに見離された行く末は暗く
怨念の嵐は、砂の船を溶かしては悦び
諦念の灯火すら、吹き消す

いずこから、声がする
悲痛な憂いに溺れた声は、殺された自分の声
だが、気付くすべはない
麻痺した魂は、霊界に帰るを必至とし、離脱を計る

従から主への旅は、必然の波に乗り
虚偽という借り着を脱ぎ捨て
過去と虚栄を捨て、斜陽の彼方に消える

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生霊へ、あの女へ  (自作詩)

2020-09-08 11:35:50 | パソコン相撲

幽界から声がする
堕落を、死を願う声がする
忘れえぬ憎悪の声は
罵詈となり呪詛となり、祟り来る

死霊は去れど、生霊はのさばり
服従への罠を掛ける
理知は毒されど、魂は戦う
呪われし業に、戦いを挑む

生霊よ去れ
奈落の底に沈み、業の重さに砕かれよ
宿命は待っている
阿鼻は待っている

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ロシアよ (自作詩)

2020-09-08 11:22:57 | パソコン相撲
母なる大地、ロシアよ
悠久の流れを見守り、かたくなに押し黙る
この、沈黙の重さよ
語られざる訳は、いかにあるや
知るを阻む憂いを凍らせよ

人知の及ばぬ超越した魔力は
暗黙理に、実は語る
語られど人には聞こえぬ

思惟を凍らし、理念を封じ、思想を生み出した偉大さよ
この必然よ、この宿命よ、この慄然よ

ああ、いつまでも

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消えた明かり (自作詩)

2020-09-08 11:08:56 | パソコン相撲

街は夕暮れ
猫坂は赤く染まり
浮かない気持ちは照らされる
アパートの部屋の明かりは消えている
彼女は二度とは戻らない
ヒールの場所は空しく冷たい
ラジオはダミアを流す

カタコトと電車は通る
隣部屋の与太は帰らない
猫はないている

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断想 (自作詩)

2020-09-08 10:58:54 | パソコン相撲
失われゆくもの、それは希望
消えるくもの、それは灯
壊れゆくもの、それは魂

雪はすべてを隠し
悲しみを和らげ、降り続く

風は呼び声を遠ざけ、罵りを運び
思い出を伝えない

誰か、呼ぶ声がする
声は細く、雪に消される
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北の月影 (自作詩)

2020-09-08 10:50:11 | パソコン相撲

バイカルの月は知っている
農奴の叫びを、政治犯の正義の目を
そして鎖の音を知っている
風が暴れ、雲が月を歪めるとき、民衆は立ち上がった
カマを持ち、銃を持ち革命の元に戦った

嵐が止むと、ツァーリは消え帝政は滅んだ
・・・・ウラー・・・・は木魂した

バイカルは深く澄み、月は湖水を照らす

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得ぬ出会い (自作詩)

2020-09-08 10:27:20 | パソコン相撲

バッハの調べにのり
運ばれるは、毅然たる貴公子
まだ見ぬ花嫁は城のなか
期待と不安がよぎり
つのる心は早馬の如く駆け巡る
街道の民は祝福し、新しき王を待ち望む


だが、ドレスデンは遠い
向こうに見えるは城なれど
行くほどに遠ざかり、望むほどに消えゆく
幾夜、日が暮れど、着く宛てのない城なり
夢見るレナンは時の世界の人
花嫁は時の消え失した世界の人

橋渡しは、死のみ

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