パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

小話  アパートにキラキラ姉御が、紫のストールをまとってやって来た

2024-04-08 22:56:58 | 小説

東京西部は川のある町、築40年弱の日当りの悪い部屋にである。
私がゴールデンタイムに、いつものネットサーフィンをしていたとき。
海でのモテモテサーファーと違って、独身男大好きマル秘ネット遊びを。
ちょうど、その時、佳境を迎えている最中であった。寸前に邪魔が入る。
トントン、トン・・・・トントントン・・・・
 
私 「はいっ、どちら様で、何か・・・・」
姉御「すみません、こんな時間に、あのー、藤原てるてるさんですよね」
  「いつもブログ拝見しています、小説読みましたわ、一気にファンに」
  「それで、今度は私の事も書いて頂きたくて、突然やって来ました」
私 「いきなりですな、いくら私のファンでも、時間が時間でしょう」
  「明日にしませんか、今日はもう遅い。イチャイチャ時間ですぞ」
姉御「私の方は、それで結構です。夫には内緒で名古屋から来たのです」
  「明日の昼前までには帰らないとなのです、でないとバレるので」
私 「あなた、お子さんは? 旦那さんとうまくいってられると、お見受け」
姉御「ええ、夫とは週末デートを楽しんでいます。子供はまだですけど」
私 「あなたは、何かされているのですか? その前に、どうしてここが」
姉御「藤原さんのやっている、姉ブログと妹ブログ、全部読みましたわ」
  「住所や職業に繋がるのがありました。それと本名がわかるのもあった」
  「めずらしい本名ね。表札出てるからわかった。ああ、私は元スタイリスト」
  「今は、ブログで集客をやっています。あなた、私に良く訪問、知ってるわ」
私 「そんなにファンなのですか、ではファン一号になります。うれしい」
  「ささっ、立ち話もなんです、汚い所ですが、どうぞ、中へ・・・・」

昔流に言えば、据え膳食わぬは男の恥である。ご馳走を前にして何とする。
私は食べ放題に目がない。一番好きなのはステーキである。めったにないが。
この女の方は、着痩せしているのであろうか、実はモチモチかも知れん。好物か。
 
私 「では、旦那さんには、くれぐれもバレない様に出来ますかな、うまくね」
姉御「大丈夫、ええ大丈夫、私の愛ある毒舌で巻く。一回位はわからないわ」
  「ねえ、私、あなたと? どう? 気に入ったのなら好きにして、いいのよ」
  「あなたのものになりたい。私との波長の繋がりを感じます。会いたかった」
私 「うん、心持ちは良くわかりました。でも、旦那さんに悪くて、ちと、どうか」
  「やはり、よした方がと。こうしましょう、私は台所で寝ますので、いいです」
  「この布団で、お一人でどうぞ、イカ臭さもありますが、独身ゆえです、さあ」
姉御「そうですか、残念ですわ、ではこうします。このイカ布団だけで満足と」
私 「ええ、そうしてください、夢の中でガチンコしましょう、もう、寝ます」
姉御「わかったわ、思いっ切りね。待ってるわ、おやすみなさい・・・・」
 
 
翌朝、彼女は綺麗なまま名古屋へと帰って行った。一時の間違いをするではなく。
あの方はそれでいい。旦那さんが大好きなのが良くわかった。綺麗でいてください。

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小話  キラキラ熟女と、深夜の無料セミナー  後編

2024-04-07 08:00:08 | 小説

あのキラキラ熟女に憑りつかれたのだろうか、夢の中では、たびたびと会った。
もう、こうなったからには私の方こそ憑り付きたい、ガチンコ魂で喰らいつく。
抱き観音に、抱いて抱かれて共に極楽沼に浸かろうか、これ男の本懐ではないか。
ただのキラキラ熟女ではない、男を狂わせる何か、とっておきの媚薬のような女。
 
私は、お約束の小説を一気に書き上げた。また、深夜の無料セミナーに行く。
二人きりの密室での個人レクチャー、甘すぎるコーヒー、布団まである。
例のコーヒーを飲んでからウテウテになった。媚薬入りに違いない・・・・
 
私  「また来ました。どうしても会いたくて、我慢するのに苦労しました」
   「小説完成したので見てください。コーチも出て来るので、どうぞ」
コーチ「もう、書いて来たのですか、こっちも早いのね。どんなのかしら?」
私  「申し遅れましたが、私、藤原てるてると言うペンネームでやっています」
   「この処女作は、『江戸情話 てる吉の女観音道』でして、時代物です」
   「艶物にかなりと近いのですが、よくよく読むと女性を救う物語りを」
コーチ「色物を書いたのね、女好きって顔にも書いてあるわ。その観音道って?」
私  「はい、江戸は幕末のころ、越後から出て来たサカリ男が、ある願掛けを」
   「女百人斬りの修行の中で、目覚めて行くのです。観音様を救うと言う」
コーチ「じゃ、女性を百人も描き分けたの、私との約束、私って、どんなかしら」
   「エッチすぎにしてないわよね。この前は、あなたが悪いのよ、あんな事」
   「まあ、いいでしょう。女は心も体も海の様に深いのです。男は溺れます」
   「ねえ、自分のコードネームのこの、ワルサー5、25って何なの?」
私  「これはですね、ドイツの拳銃に模した男性自身の事です。第二ペンネーム」
   「すぐピントと来ますよね。センチではなくてインチです。お恥ずかしい」
コーチ「まっ、あなたって、どこまでも正直なの。もうちょっと足せばいいのに」
   「繊細さん。あなた、そうよ。生き辛さがあるから、書かずにはいられない」
   「いいこと教えるわ。自分ではない人の想いまで、自分の想いにしている」
   「人の波動を受け過ぎているのよ。これ好きこれ嫌い、と自分の心に尋ねて」
   「良く聞いて、負の感情から自分を解き放つのよ。心地良い感覚を大切にね」
私  「ではまた、あのコーヒーお願いします。媚薬入りみたいな、あれ効いた」
コーチ「ああ、あれ、あれはね私のエキスが入ってるの、惚れ薬みたいなもんね」
私  「えっ、コーチのが? それって最高じゃないですか、どおりで空っぽに」
   「また、心の中も空っぽにしてください。全部、ほんとに全部たのみます」
コーチ「私の方こそ、若返りの妙薬お願いね。あのコーヒー持って来るわ・・・・」
 
 
私は、コーヒーをがぶ飲みしたのかもしれない、そこの所の記憶が飛んでいる。
強烈な愛のセミナーが過ぎ、そっと部屋を後にした。可愛い寝顔をしてた・・・・

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小話  キラキラ熟女と、深夜の無料セミナー  前編

2024-04-06 21:15:48 | 小説
私が、その女性の事を知ったのはブログを通してであった。
そのアメアメブログでは、起業家の女性達が凌ぎを削って集客をしていた。
あの手この手で、顔出しあり、上半身あり、またはキャミソールやベアトップでと。

オカズ動画もあり、セミナーの生徒さん募集でそれは熱心にされている。
そんなキラキラ熟女の中に、私のチャックを壊しそうな方がおられる。
どうしても会いに行きたい。下心は伏せて、この愛のセミナーに参加へと。
場所は都内某所、深夜2時過ぎ、私だけの秘密のセミナーだった・・・・

私  「どうも、お久しぶりです。本物のキラキラ熟女に会いに来ました」
コーチ「今っ、お久しぶりって言いましたね、前にお会いしましたか?」
私  「いや、初めてですよ、いいじゃないですか、動画でお世話になってます」
コーチ「ああ、もう動画を見てくださっているのですか、では早いですね」
   「ご期待にこたえてお会いしたのは、それも無料でしたのには訳が」
私  「ええ、わかっています。ブログ動画の中で、元夫がと何回も言ってられる」
   「男欲しさと察しています、でも、どうしてまた、この私に・・・・」
コーチ「この仕事を長くやっていると、人の心がわかりますの。特に、男の方の」
   「あなたは、女に飢えているだけではないわね、もっと強く求めている何か」
   「それは何かを、教えてもらいたくて、私の元に引き寄せられて来たのよ」
私  「いやいや、フェロモンにです。あの事で頭が一杯です。ただの熟女好き」
コーチ「ふふっ、いいのよ、すべて叶えてあげるわ。ねえ、ちょっと休まない」

このお見通し熟女コーチは、やたら甘過ぎるコーヒーを出してくれた。
なかに何やら入っているのかも知れない、もしや媚薬では、まあ全部飲んだ・・・・

コーチ「あれよ、愛の意識に目覚めてください。純粋なエネルギーが循環してゆく」
   「自分が本当に大切にしている価値観。あなた、何かを表現したがってる」
私  「まあ、小説を書きたいとは思ってます。この世を包んでいる別の世の事を」
コーチ「いいですか、創造性を発揮する事が出来る、感じるものを自由に表現して」
   「あなたの使命が必ずあります。軽やかに生きていきましょう。応援するわ」
私  「ええ、その身を持って応援のほど、よろしくお願いします。身を持って」
コーチ「わかってる。夜のセミナーは始まったばかりよ、ねえ、私の事も書いてね」
私  「喜んで。この左手の人差し指に真珠の指輪がありますが、はずして、ほっ」
コーチ「私がそんなに欲しいのね。わかったわ。あなたに会える時だけそうする」
   「ねえ来て、こちらへ、なでてあげる。甘美な愛をあげるわ、こっちへ」
私  「何でも言うこと聞きます。素晴らしい世界へ導いてください・・・・」


朝、今度は普通のコーヒーを飲ませて頂きました。甘過ぎなかったです。
次回は小説を書き上げたら、また会ってくれるとのこと。大急ぎで取りかかろう。
私は帰りしなに言った。「また、あのコーヒー飲みに来ます」と。彼女は媚態した。


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