パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

みえ子の場合 (自作詩)

2020-09-15 08:37:47 | パソコン相撲
多々 ありまして
魅惑は婀娜なり
女郎花

多々 ありまして
惑溺したのです
いつの間に

多々 ありまして
情人 蟻の如く
なんのその

多々 ありまして
裏には付き物
止まり木が

多々 ありまして
哀れ不憫な 人でした
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隠し戸の内 (自作詩)

2020-09-15 08:28:03 | パソコン相撲
暗部を差す斜光
外界との隔絶
籠城する時代錯誤
偽善的露悪
一人芝居の道化

蔵のなか的 自我
想念界のナルシス
魔物に付く寄生虫

終焉の家系
散る無駄花
最後の結実
今際の残り火

憐れ頽廃
なかんずく悪行
行き着くは 夜叉亡者
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酔いどれ男と、無垢女 (自作詩)

2020-09-15 08:12:35 | パソコン相撲

笑われても
知ってても言わず
笑い隠せた リツ子
あの夜の 涙

シネマは終わる
ラストの余韻
別れの始まり
行き着く結露

うつむく癖
上擦りの喋り
甘えのしぐさ
誰かに似てた顔

つれない二人
似過ぎてた二人
ただ それだけ

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点と点 (自作詩)

2020-09-15 07:59:41 | パソコン相撲
ただ単に陋劣
だから卑下
けれど憧憬
ゆえに慰安

ただ単に虚偽
つまり下衆
せめて憐憫
しかし宿命

ただ単に異常
異常ゆえの尋常
不可解な変転
神の慈悲

不条理ゆえの非不条理
魔法の逆説
寝る子の勝ち
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哀れ蛾 (自作詩)

2020-09-13 18:14:28 | パソコン相撲
哀れ蛾は前から飛んでいた
幸子は知らなかったにすぎない
私は目を覆ったにすぎない

ゆるすことにより ゆるされるなら
罪とは果敢ないもの
忘れた女の名前

愛されなくても 愛したいなら
無益の媚
見上げた心情

捨てられても 生きたいなら
木枯らし吹く吹く
おぼこの戯れ言

哀れ蛾は飛ばなくなった
見守るすべはない
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タ―ニャ (自作詩)

2020-09-13 17:54:52 | パソコン相撲
凍てつく夜
一人立っている少女
涙すら凍る厳寒
吹雪混じりで聞こえて来る最後の声・・・・

・・・・花を買ってください
    私を買ってください
    せめて愛をください
    それだけで いいんです
    雪は幻を作ってくれます
    そこでの私は 笑ってます
    そして呼ぶんです 神の国に早くって
    呼んでるんです
    行くしかないんです

花売り少女は雪のなか
天に召される イブの夜
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くすね人 (自作詩)

2020-09-13 17:37:05 | パソコン相撲

現実に疲れた蓑虫は
蝶になれなかった

死を恐れた道化は
生をも恐れた

歪んだ果実は避けた
見られるを避けた

阿婆擦れは知らない
阿婆擦れてるを知らない
一縷の言い訳を探し
堕落に意味を求める

詩人を目指す蓑虫は無邪気だ
今 何をしてるって
そう この文を書いている
夢があるってさ 柄にもなくね

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病む魂 (自作詩)

2020-09-13 17:23:39 | パソコン相撲
序章としての現世を知り得た者は
対比の無情に恐れ戦く
意味を失った 生と死を憐れむ
ただ 刹那のみを愛す
故に 詩を恋う
 
懊悩という鎖に縛られし我 罪人
卑屈で何が見えよう
虚構で真理がつかめようか
自虐の果てに見るは 我が顔
死相漂う影深く
斜視たる目は潤うとも
涙すら流せない

悦ぼうにも 悦ぶすべ知らず
笑おうにも 笑い顔がない
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ヒワの聖母  (自作詩)

2020-09-13 17:08:00 | パソコン相撲

くずれかけた壁に
一枚の聖母子
見詰める微笑
戯れるイエスとヨハネ
母性ただよう 一空間

遠くの鐘の音
黄昏時の憂愁
くすね色のセピア
天使の羽ばたき

バッハの調べ マタイ受難曲
響けオラトリオ 天使の悦び

マリアの捧げる慈愛 とわにあれ

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冬、キーウの娼窟  (自作詩)

2020-09-13 16:31:37 | パソコン相撲
寂然たる平原、ドニエプルの流れ
凍る夜の温もり、絶えずの別れ
灯火、憂愁、キーウ

ソーニャは待つ、あの男を待つ
得れぬ望みは枯れる、地下室は阿婆擦れだらけ

木枯らしは吹く、冬は来るを急ぐ
娼窟への便りは消える、眠れぬ夜は続く

せめてもの願いは拙い、待てど同じ
冬枯れて、ペチカ燃ゆ
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旅ゆく芭蕉 (自作詩)

2020-09-13 16:20:11 | パソコン相撲

・・・・黄昏て
      愁いつのりて
           紅葉もゆ・・・・

芭蕉は思う
・・・・旅に誘われるは 余の定め

春 三月
そぞろ神にいざなわれ
道祖神の招きにあい
みちのくへと旅ゆく芭蕉


・・・・荷は軽く 後ろ振り向きゃ浮世のにおい
・・・・前見りゃ 人なき山河かな

・・・・明日を知る我が身の厭わしさ
・・・・知らぬ我が身の楽しさよ

・・・・人知は知らぬが良い
・・・・知るほどに 愁い増す哀れさよ

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禁じられた遊び (自作詩)

2020-09-13 15:56:45 | パソコン相撲
モノクロスクリーンは スローに流れる
時代をのみ 世を憂い
幻想の中に引き連れる

ミッシェールは去る 争いも去る
別離は去るを知らず 愛憎の業のみ残す
胸の十字架は知る 笑いあった頃を 永久の別れを知る
日は暮れなずむ 列車は消える
希望も誓いも消え失せる

聞こえるは ギターソロ
そして 叫び

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宵待草 (自作詩)

2020-09-13 15:43:31 | パソコン相撲
月明かり
ひとりたたずむ 細面
来ぬ人 待ちわび
目には涙 胸には愁いを宿しゆく

ああ やるせなさ
それのみが心をめぐり
月が隠れようとも
宵待草が揺れようとも 露知らず
ただ ただ待っている

夏草は揺れ
恋い焦がれる女を泣かせ
夜風は暖かく せめてもの慰めをする
それを見てるは 夢二
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多々良姫 (自作詩)

2020-09-13 15:23:47 | パソコン相撲

目は怜悧に輝き
お下げのはっぴは、良く似合う
黄昏のなか、一人立ってるは
その子、多々良姫

万葉の宴から、いでし子か 
古風な影を持ち
憧憬の眼差しには、いにしえが移り
過ぎし日を哀れんでか
彼方を見ては涙を流す

・・・・とわの日の
        移ろいゆくは
             人ごころ・・・・

その子、はたち
可憐なる、白い歌姫

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ふられ上手   (自作詩)

2020-09-13 14:59:53 | パソコン相撲
ふられ上手な女が一人
男なんて こんなもんさって笑っていた
・・・・いい気なもんさ 日は暮れる
     だからってね でもだけど

何だかんだの世迷い言
素直すぎる女は寝付かない
別れ話はたどたどと
行きつく先は 行きつく所

飾らない女が一人いた
あどけなさが救い
それだけで魅惑
それだけでも慰め

心のすり減ったが女が一人いた
疑いを知らぬ顔
信じたままの女

あわせて 一人
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