パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

中国で真っ正直な少年に出合った

2009-09-25 00:26:43 | パソコン相撲
私はこの前、中国を旅して来たのですが、ある少年の事を書きます。
その少年は、はるか遠くの田舎から出てきた学生でした。
昼間はギョウザ屋でアルバイトをしているのでした。

旅の最中、かの少年のいる町に私はお昼時に着きました。
さて、どこかで食べますかなとあたりを見渡すとギョウザ屋がありました。
よし、そこに行くべといそいそと向かいました。
そこで、その真っ正直な少年にと、話しが続くのでありました……。

その店の看板メニューである水ギョウザを頼みました。
なかなか、出来ないのでその少年に声をかけたのです。

私    「まだ、出来ないのですか?」
少年  「待て、まだ待て」
私    「そうですか、わかりました」
少年  「よし」

その少年は、私のテーブルで向かい合ってすわり、まかない飯を食べ始めた。
私    「まだ、ですよね?」
少年  「うん、待ってろ」
私    「あなたは、この町の人ですか?」
少年  「違う、遠くの方から来た、学生だ」
私    「そうですか、私は日本の東京からです」
少年  「日本からか、ほう、さっきの水ギョウザ見てきてやろう」
私    「はい、お願いします」
少年  「まだだ、もう少し待て」
私    「はあ、そうですか」

そうこうして、やっと出来上がって彼が持って来てくれた。
私    「おいしそうですね、この店の看板メニューなんですね」
少年  「そうだ、だがな、いいか、これは不衛生なんだよ」
私    「げげっ、そうでありましたか」
少年  「いいか、誰にも言うなよ」
私    「はい、はい、わかっております」
少年  「言うなよ、なっ」
私    「ははっ、はい」

ありがたい話である、私は店員のその言葉で不衛生の水ギョウザを食べずにすんだのである。
もし、食べていたらどうなったかわからない。
くわばらくわばらである。

少年よ、ほんとにありがとう。
勉強がんばってね。
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栃木で、宿のガキに頭をはたかれるの巻

2009-09-02 01:03:59 | パソコン相撲
私はこの前、自分にとっては曰く付きの町を旅して来ました。
生い立ちに絡む鬼門とも言える所なのです。
旅好きの小生が、旅しにくい気持ちを引きずって行ったのでありました。

ちょうど台風が来ていて、強風、暗雲垂れ込めて前触れのような……。
ますます、なにやら嫌な予感がして来ました。
夕方になって、その日のホテルに向かいました。
さあ、おまたせ、いきなり珍事に見舞われたのです。

そのホテルの事は、電話で予約した時からして、おかしかったのです。
宿代が7000円と書かれているのに、8000円と言い出し、
こちらが渋っているとサービスで7000円でいいとのこと。
何か変と思い、違うホームページで宿の写真を見れば、やけに古びたどう見ても旅館。
さてさて、どんな宿やらと近付いていったのです……。

(あった、あった、これか、やっぱり古いな)
(玄関先で子供が二人さわいどるな、横のいるのはお母さんかいな、派手やな)
(そや、夕飯のまずさを考えて菓子屋でお団子こうたろう)
(おそらく、そやないか。取り合えず知らんぷりして通りすぎましょかいな)

私はお団子を買ってから、また戻って玄関をくぐったのでした。
「ごめんください、電話で予約しました○○です、よろしくお願いします」と言い、
靴をぬごうとして頭をさげた刹那……。
「おまえ、さっき通っただろう」パシッ。
なんと、あの5、6才のガキが客の頭をはたいてきた。
いくらガキといえども尋常ではない、本当のクソガキ以外の何者でもない。
空恐ろしいどころか、この旅館まがいの「ホテル」、つぶれるね。
とんだ跡取りになるは必定。

お母さんと見えし人は、怒るそぶりもなくまったくの平気顔。
案内されて廊下を歩いてる時も、このガキはじゃれついてくる。
部屋の中までやって来て、敷いてある布団にもぐりこむ始末。
夕飯の時も、隙間から覗いてきて楽でもないことしきり。
ワンパクにも程がある。

その宿は、戦前のころからやっている老舗ではある。
陸海軍指定旅館、鉄道省指定旅館とかの看板が飾ってあった。
趣きがあって良いのだが、旅館のような民宿のような、「ホテル」である。

つらつら思うに、いきなり客の頭をパシッはない。
末恐ろしい跡取り息子に出会ったものである。
私の予感は当たるであろうことに。

ああ、おそろしや……。
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