私はこの前、中国を旅して来たのですが、ある少年の事を書きます。
その少年は、はるか遠くの田舎から出てきた学生でした。
昼間はギョウザ屋でアルバイトをしているのでした。
旅の最中、かの少年のいる町に私はお昼時に着きました。
さて、どこかで食べますかなとあたりを見渡すとギョウザ屋がありました。
よし、そこに行くべといそいそと向かいました。
そこで、その真っ正直な少年にと、話しが続くのでありました……。
その店の看板メニューである水ギョウザを頼みました。
なかなか、出来ないのでその少年に声をかけたのです。
私 「まだ、出来ないのですか?」
少年 「待て、まだ待て」
私 「そうですか、わかりました」
少年 「よし」
その少年は、私のテーブルで向かい合ってすわり、まかない飯を食べ始めた。
私 「まだ、ですよね?」
少年 「うん、待ってろ」
私 「あなたは、この町の人ですか?」
少年 「違う、遠くの方から来た、学生だ」
私 「そうですか、私は日本の東京からです」
少年 「日本からか、ほう、さっきの水ギョウザ見てきてやろう」
私 「はい、お願いします」
少年 「まだだ、もう少し待て」
私 「はあ、そうですか」
そうこうして、やっと出来上がって彼が持って来てくれた。
私 「おいしそうですね、この店の看板メニューなんですね」
少年 「そうだ、だがな、いいか、これは不衛生なんだよ」
私 「げげっ、そうでありましたか」
少年 「いいか、誰にも言うなよ」
私 「はい、はい、わかっております」
少年 「言うなよ、なっ」
私 「ははっ、はい」
ありがたい話である、私は店員のその言葉で不衛生の水ギョウザを食べずにすんだのである。
もし、食べていたらどうなったかわからない。
くわばらくわばらである。
少年よ、ほんとにありがとう。
勉強がんばってね。
その少年は、はるか遠くの田舎から出てきた学生でした。
昼間はギョウザ屋でアルバイトをしているのでした。
旅の最中、かの少年のいる町に私はお昼時に着きました。
さて、どこかで食べますかなとあたりを見渡すとギョウザ屋がありました。
よし、そこに行くべといそいそと向かいました。
そこで、その真っ正直な少年にと、話しが続くのでありました……。
その店の看板メニューである水ギョウザを頼みました。
なかなか、出来ないのでその少年に声をかけたのです。
私 「まだ、出来ないのですか?」
少年 「待て、まだ待て」
私 「そうですか、わかりました」
少年 「よし」
その少年は、私のテーブルで向かい合ってすわり、まかない飯を食べ始めた。
私 「まだ、ですよね?」
少年 「うん、待ってろ」
私 「あなたは、この町の人ですか?」
少年 「違う、遠くの方から来た、学生だ」
私 「そうですか、私は日本の東京からです」
少年 「日本からか、ほう、さっきの水ギョウザ見てきてやろう」
私 「はい、お願いします」
少年 「まだだ、もう少し待て」
私 「はあ、そうですか」
そうこうして、やっと出来上がって彼が持って来てくれた。
私 「おいしそうですね、この店の看板メニューなんですね」
少年 「そうだ、だがな、いいか、これは不衛生なんだよ」
私 「げげっ、そうでありましたか」
少年 「いいか、誰にも言うなよ」
私 「はい、はい、わかっております」
少年 「言うなよ、なっ」
私 「ははっ、はい」
ありがたい話である、私は店員のその言葉で不衛生の水ギョウザを食べずにすんだのである。
もし、食べていたらどうなったかわからない。
くわばらくわばらである。
少年よ、ほんとにありがとう。
勉強がんばってね。