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小話  封建中国、洛陽の乳飲み地主

2024-08-06 18:12:52 | 小説

ここ洛陽は、河南省西部、黄河中流に位置し中国七大古都の一つである。
遠く三千年の昔から、九の王朝が都を置いたかつては政治文化経済の中心地。
四大石窟の龍門石窟、名刹白馬寺、三国志英雄の関羽を祀る関林など有名。
中国文明発祥の地の一つであり、中原を抑える要衝の地でもある。
 
話は、封建時代に遡る。地主の横暴、小作の隷属は日本の比ではない。
圧政の巣窟の王朝は、地主の味方である。小作から絞れるだけ絞れと命ずる。
後は好きにせよと、気に入らなかったら売り飛ばせ、見せしめのリンチをと。
 
小作の娘たちは、地主の慰めものになった。嫁だって、夫の筈の子を産む。
乳飲み子を抱えた女は、地主の屋敷に囲われることもあり。滋養の為にである。
我が子に与える大事な乳を、血気の地主は自分のものとばかりに、むしゃぶった。
朝、起き出しては生乳を飲む、喉が渇けばしゃぶりつく、寝るまでそうであった。
いいように扱われた嫁は、夜やっと家へ帰される。やっと我が子に与えられる。
その日々の繰り返しであった。地主と、乳の張った小作の声が……
 
地主 「お前の子は、ワシの子かも知れんある。たっぷり可愛がったある」
   「乳の出を良くしてやる。明日から毎朝来い。子の為にあるだけじゃない」
村の嫁「地主様、もう勘弁してくだされ。子を育てねばなりません。乳だけは」
地主 「おいおい、何を言うね。小麦畑、コーリャン畑がどうなってもいいんか」
   「貸してやらんぞ。よそに出す、それでもいいあるか? 流民になるぞ」
村の嫁「あうっ、せめてお願いがあります。夜になったら、すぐ帰らせてくだされ」
   「それと、赤子の為にみんな搾り取るのは、そこまではしないでくだされ」
地主 「大丈夫ある。ほかにも赤子持ちの女が何人もいるある。お前だけじゃない」
   「乳を飲ませるだけでよい、暴れたりはせん。その為の女はこれまたいる」
   「ええな、わかったな。夫、子、畑を守れ。ワシに乳を与えるだけですむ」
村の嫁「地主様、もしや子が地主様の子かも知れんので、そこんとこは、のう……」
 
この嫁は、あくる日の朝早くから地主の元へと向かった。
地主は地主で、前の日の夜から朝まで、お茶を飲むのを我慢していたのであった。
相当に喉が渇いていた。この分だと、嫁はたまったもんじゃない。お茶にされる。
 
地主 「おお来たか、待ってたある、さっさっ寝床に来い。滋養の為あるね」
村の嫁「全部、飲まないでくだされ、それだけは頼みます……」
地主 「わかったある、わかったある。乳の出を良くしてからじゃ、まかせるある」
村の嫁「来年も、再来年も、いつまでも畑を貸してくだされ。地主様……」
 
 
中国では、古代から若返り思想がある。より若い女を求めて滋養強壮の元とする。
この物語の小作の嫁は、与えるのはそれだけですんだ。せめてもの結びとしたい。

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小話   キラキラ女神様に、オラクルカードで占ってもらいに行く夢を見る

2024-08-04 09:45:29 | 小説

夢のなかで、この女神様は私に言った。「早く来て、あなたに教えたいの」と。
何やら胸騒ぎがして来て、落ち着かなくなった。可及的速やかにの意味か。
よし、行こう。大阪は梅田のラブホ街の、そのまた奥にある雑居ビルに入った。

わかりやすく、この方のブログで出してある写真が看板。片顔隠した、あれ。
私はシンパシーを感じるのである。同類の匂い。この方も、闇の花を知ってそうな。
女は花、男は蝶。女は蜜、男は蜜にまみれる。花粉を運ばせる為に、悦をあたえる。
闇夜に咲く花もある。この方は、そうであろう。紅色のドアを開けた……

私   「初めまして、今夜はここに泊まる込む覚悟で東京から来ました」
   「寝ずの御指南のほど、よろしくお願いします。愛欲のレクチャーを」
女神様「ええ、ねえ、あなた私にアメンバー申請したわね、すぐにОK出したわ」
   「前から、こっちも見ていたからすると思ってた。もう、やって来たしね」
   「私のブログはね、ヒミツの恋愛を教える魔法をカードで導き出してるの」
   「タロットと違って負のカードはないわ。すべてがハッピーになれるのよ」
   「あなたも、私の所に来たからには気持ち良くなってね。リピーターに」
私  「私も同感です。気持ち良くなることはとても大事です。それが男と女です」
   「あの読ませてもらったアメンバー記事で、どうしても気になる所があって」
女神様「ナカオレ? あれ男の難題よね。まかせて、そんなことにさせないから」
私  「それは男は高射砲から始まり、そのうち戦車砲となり、しまいにED砲にと」
   「致し方なきことです。あのナカオレについてですが、日本人はまだいい方」
   「特に黒人なんて、無用の長物になりかねません。長距離砲がさっぱりに」
   「元々の短距離砲の方が、長持ちすると言うもの。私、ナカオレに無縁です」
女神様「男は大変ね、ゆくゆくは男性自身と向き合うのね。その点、女は一生もの」
   「いつでも、いつまでも受けとめられる。男はやって来る、あなたのように」
   「まるで花から花へと、蜜から蜜へと舞うものね。女はみんな花びらが違う」
   「ねえ、私の蜜に溺れるかどうか、オラクルカードで占いましょうか」
   「一枚引いてね、そのカードに出た通りにして。あなたの女になってもいい」
私  「そうですか、では、このカードにします……」


うぐっ、この肝心な所で目が覚めやがった。この野郎、続きが見たかったのに。
不完全燃焼かつ不発の夢だった。おそらくは、女神様と朝まで蜜まみれとなった。
この方のブログ写真の目には、私が映っている。すべてを見られ吸い込まれる。
「絶対手放せない女神」とは彼女そのもの。紅花には闇の男が似合う、会いたい。

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