パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

鶯 (自作詩)

2020-12-30 08:34:19 | パソコン相撲
裏の雑木に鳥が鳴く
生まれし雛鳥 今日も鳴く
・・・・ホ ホー ホケキョ
・・・・ホー ホ ホケキョ
・・・・ホッケキョ ホッケキョ ホー ホケキョ

親のお真似し鶯の
まわらぬ舌の 愛しさよ
・・・・ホ ホー ホケキョ
・・・・ホー ホ ホケキョ
・・・・ホケッキョ ホケッキョ ホー ホケキョ

早春 山野に木霊する
小さきもの 生まれたと
青葉青葉も燃えいでる

・・・・ホ ホー ホケッキョ
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ピエロ (自作詩)

2020-12-28 09:30:40 | パソコン相撲
小さかった頃の話をしてごらん
そこにいなかったかい ピエロが
痩せたピエロだよ
鏡を怖がってたピエロだよ

そして言ったじゃないか
あいつ言ったじゃないか
鏡の底を見るなって
涙を零して 言ったじゃないか

壊したのは自分さ
ちったのは割れ硝子
それで切ったのも 自分なのさ

そうだ たしかに
時は流れ過ぎた
あの日のピエロは 消えちまった
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グッバイ (自作詩)

2020-12-28 09:22:33 | パソコン相撲
再生の為のグッバイもある
言葉だけのグッバイもある
言えないグッバイもある
・・・・わからないグッバイは多過ぎる

そう
ある人は決別の為に
そう
ある人は誓いの為に

ある男
新生ゆえに溺れる
・・・・世間は情死と言う

ある女
純真ゆえに溺れる
・・・・世間はままごとだと言う
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ありし夜 (自作詩)

2020-12-28 09:10:56 | パソコン相撲
くずれかけた壁に凭れ
お前は詩を読む
訥々と読む
中也を 訥々と読む

お前もそうだった
遠からぬ日々
ひとり読んでは 泣いていた
今は 俺の前で

愛するごとに
お前は子供にかえり
硝子だけ 揺れていた

裸電球の下
染みだらけの空間の中
ふたりだけの 夢を見た
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ある女 (自作詩)

2020-12-28 08:54:35 | パソコン相撲
その女 トランキを飲む
混濁を晴らすため それを飲む
そして眠くなる
安らかな顔は 幼児のように

その女 酒に飲まれる
理性を誤魔化すため それを飲む
仕方ないと言っては
微かに笑う 白痴顔

辛いことが多過ぎて
遣る瀬無さ過ぎて
溺れると 楽だと言う

自分が無いと言う
あの日で止まったと言う
そして笑う ただ笑う
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闇 (自作詩)

2020-12-28 08:40:35 | パソコン相撲
闇の時代
冬の時代
埋もれし時代
・・・・いつまで続く

心は根雪
意志の凍結
感情の枯渇
笑うすべなし

この世が実在するならば
運命よ 答えよ
お前は 何を・・・・

この世が仮象ならば
六道の闇夜
夢の また夢
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病んだ女 (自作詩)

2020-12-28 08:30:21 | パソコン相撲
なんたる生育
お前 ホスピタル 檻の中
替えられるならば
高まれ 我が狂気

お前は コピー
世俗の写し
それだけ白かった
透明過ぎた 割れ硝子

もう少し いられたら
あと少し 日々があれば
治れた 狂った果実

寒かったろう 鉄格子
待ってる人 ここにいる
恨まれし人 ここにいる
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最後の手紙 (自作詩)

2020-12-27 09:30:01 | パソコン相撲
小さきころ
切ないこと ありました
悲しみを持って
根釧をさ迷いました

好きでもない人から
強く惚れらました
無理に結ばれ
ひとみ 狂いました

会えれば躁なんです
会えなければ鬱なんです
・・・・と お前は言う

お前の匂い付いてたよ
ここにも付いてたよ
最後の匂い この手紙
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惜別 (自作詩)

2020-12-27 09:22:05 | パソコン相撲
涙があることを教え
笑いが残ってることを教え
心の綺麗さを教え
お前 朝の露

小さきを包み
弱きを励まし
あたえるだけの愛
求めなかった 優しさ

あるは別離
待つは隘路
俺は 俺で

束の間の日々
消えない日々
飽和のなかった日々 なかった日々
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ひとみ抄 (自作詩)

2020-12-27 09:15:21 | パソコン相撲
ながれた
すべて流れた
すべてすべて もぬけの殻
ただ 流れた 二十四の日々

わらえた
お前だから笑えた
みんな忘れて笑えた
ただ笑えた 愛しき日々

綺麗だった
笑みが光ってた
怖かった ただ怖かった

夕焼けだった
風強かった
ひとみ 消えてった きえてった
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ふたりぼっち (自作詩)

2020-12-27 09:05:54 | パソコン相撲
ひとみ閉じれば
・・・・何も見えない
ひとみ消えれば
・・・・何も残らない

ひとみ笑えば
・・・・つられて笑い
ひとみ泣けば
・・・・涙の伝染

ひとみって呼べば・・・・
無邪気な微笑み
妙なるもの

ひとみは優しいって言えば・・・・
これしかないって
無償の 愛
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ひとみ (自作詩)

2020-12-27 08:57:48 | パソコン相撲
あかるい夜だった
まばゆい月明かり 二人を照らし
翳の濃さを笑うように
皮肉だった

やはり叶わなかった
お前は ・・・・そう
よどんだ沼には咲かない
健気な かすみ草

病的な眼差し
永遠の少女
稀有なる純潔

あえても良かった
あえなければ良かった
だけど あえて良かった
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ニヒリスト (自作詩)

2020-12-27 08:39:45 | パソコン相撲
否定尽くされぬ肯定男
欺かれる牧師の子
遣る瀬無い酒に酔った
実在酒に酔っちまった

神は死んでないのです
初めからいないんです
死ぬ訳がないんです
・・・・と 言えばそれまで

信奉者は今日も後を追う
没理想の迷い子達
慄なるは今際の言葉

・・・・そうか やはり
    ニーチェは死んだか
    ならば・・・・
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流刑人と待ち人 (自作詩)

2020-12-27 08:24:01 | パソコン相撲
遥かなる大地 待ちゆく
鎖の音 地を這い
ゲットー目指して進む
オムスクは近い

国あっても山河無し
囚われ人の憂悶よ
人恋し夜なれど
憂慮千万 憂い増す

あるは一冊の聖書
慰めの宝庫
再生への道しるべ

彼の女は待ちゆく
優しさだけの女は待ちゆく
自分を 待つように
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ブリューゲル描く、盲人の寓話(自作詩)

2020-12-26 12:22:25 | パソコン相撲
どうした、どうした
こ、こはどこだ? こ、ここは?
お前しっかり歩け
そ、そこじゃない、そこじゃない
右だよ、もうちょっと右だ
いや違う、左だ
そう、そう、その調子
このまま、このままでいいんだ
ゆっくり行け、ゆっくりと
転ぶ時は一緒なんだ
それでなければ、歩いてる時だ

おい、さっきから誰かの目を感じるんだ
冷たく光ってる目だ
お前はどうだ、俺は感じる
なんだろう、どうしたんだろう、この目は・・・・

・・・・たっ、大変だ
おっ、こっ、手足が凍っちまった
やられたよ、お前
時間が凍らされだよ、時間が
俺達は、静物になっちまったんだよ
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