3才の時、祖父母の部屋で寝ていて、深夜、異常な生臭さでみんなが起きた。
祖父が何事かと毛布をめくって見ると、そこには驚きの場があった。
目が凍った。みんな言葉が出なかった。この世の場面ではなかった・・・・
それを語る前に、我が家は新潟の農家であり、猫を4匹飼っていた。
母猫と、3匹の子猫達であった。もの心付いてからの、初めての動物だった。
あの地方では、田んぼだらけの山地なので、ネズミ駆除でよく飼うのである。
家の婆ばが、冬、母猫を抱っこして、私がそれを見ている写真がある。
私は何が起こったか、語らねばならない。
みなさんは信じないと思う。私だって、こんなこと聞いたら信じない。
だが、これは真実として記録として残されければならない、そう思う。
祖父母と私での3人で見たのは、そこにあったのは、そう、亡骸なのです。
生臭い毛布の下から出て来たもの、それは6つの塊だった。
私たちは、その夜も3匹の子猫達と寝ていたのです、それが6つにと。
これから先はおどろおどろしくて、どうしたものか、でも、伝える。
子猫3匹の惨状、頭と首、頭と首、胴体真っ二つ、と。
まるで真空斬りみたいに、6つにとなっていた。鳴き声も無くにである。
これは人の仕業ではない、まず、部屋に忍び込むことは出来ない。
外からは不可能。家族がみんな寝静まっている深夜。では、一体なぜ。
私はその一部始終を見た、祖父母もそう。恐怖体験として強く記憶している。
そして母猫が気配を察してか、2階から階段をコツコツと降りて来た。
祖父は言った「何かの、前触れでねえけ・・・・」と。
私の、この日の深夜での記憶はここまでである。
話は、まだ続くのである。
その日の夜、はいはいしている2才の弟が、まっくもって悲惨極まる死を遂げた。
死因は絶対に書かない。私は救えなかった、私も危なかった。でも・・・・
救えたかもしれない命、それが弟だった。
私には、この世の他に別次元があって、いともたやすく介入してくるのではと。
4次元の世界に何かいて、この3次元に手を伸ばす、何かがいるのではと。
こんな内容の話ですから、信じられないですけど、それでいいのです。
見た見ないだけでなく、実際にあった事であり、これは弟へと繋がっている思う。
最後に、この闇の口は、弟だけが狙いだったのか、私もそうだったのか。
闇のみぞ、知る・・・・