パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

クロイツェル・ソナタ (自作詩)

2020-08-30 18:31:32 | パソコン相撲
音は天からなのか
闇はどこかへ消えてしまった
音しか残っていない
空間は原始に帰る

流れと流れと また流れ
音は幸せそうに身をまかす
そうだ 笑いたいのだろう
あどけない口が開く

天使は道を作る
誘っているではないか
行こうではないか

音の彼方へ
光と共に
そう 彼のように
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死と乙女 (自作詩)

2020-08-30 18:19:57 | パソコン相撲

「死」のコンチェルトが
絶えず聞こえてくる
襲いかかる音
狂ったチェロ

凍った旋律
飛び交うそれら
音は姿を現す
盲目の少女

どこかで見た
一緒だったような彼女
次第に大きく

開く口元
何かを……言おうと……
目には涙

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遠い遠い日のこと (自作詩)

2020-08-30 18:07:35 | パソコン相撲
遠い遠い日のこと
すべては緩やかだった
僕は木漏れ日と共にあり
つつまれて眠っていた

あの頃は幸せだった
本当の幸せの只中にいた
見える世界は綺麗だった
見てる目も綺麗だった

いろんな音もあふれていた
それらは純粋だった
光とのワルツ 僕は見とれてた

時のたつのも忘れて遊び
あたりは夕暮れ
さよならをした ちっちゃな手で
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カチンの森 (自作詩) 

2020-08-30 17:56:23 | パソコン相撲

カチンの森の悲劇を 知っていますか
そこには涙が埋まっています
飛びかう鳥らの声も
どこか 死の叫びの声のようです

そこにある澱んだ空気は 語ります
永遠の呪いなのです
人は歴史のせいにして
そして 忘れようとするのです

いつしか流れの中にとけ
過ぎたという言葉で言いくるまれて
ただの森になるのでしょうか

血は葉を育て
赤い赤い花を咲かせます
より赤い花をです

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小悪魔 フェアリー (自作詩)

2020-08-30 17:42:30 | パソコン相撲

それは、人によっては見えるという
招きたくない客人として
扉の中からの誘い
使いとしてのフェアリーが

呼ぶともなしに現れたのに
呼んだから来たという
あなたが呼んだという
炎のようなフェアリーが

フェアリーが踊る
嵐の前の舞踏
あなたも道連れに

フェアリーが笑う
凍りついた笑い
星から星へと

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悲しい物語 (自作詩)

2020-08-30 17:32:44 | パソコン相撲
悲しい物語ありまして
私は、それを彼女に語りました
寒い夜のことです
彼女はうなずきました

音は闇のなかで眠り
明かりは糸引いて消えます
微笑みだけが残りました
涙をたたえた微笑みです

冷たい風が吹きました
二人は寄り添いました
細い腕で

言葉は口からもれました
ともに、ありがとうと言いました
そして、さよならと
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シャガールとベラ(自作詩)

2020-08-30 17:22:51 | パソコン相撲

シャガールにとって世界は絵であった
そこでは 牝牛が宙を飛び
子供らは本当の笑いをしていた
秩序ある幻想として

ベラは寄り添っていつもいた
橋を渡って来る 黒ずくめ
手には赤い花束
小走りに 小走りに

靄の中のヴィテブスク
二人は世界を築こうとした
誰もが わかりあえる空間を

風に乗って それを運ぼうと
自らが風になっていった
星は流れた

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私の中のテスト氏 (自作詩)

2020-08-30 17:10:07 | パソコン相撲

私の中のテスト氏は
いつも、おどけたピエロです
泣くのも笑うのも落度なく
真似をするのが上手いのです

彼は私に付いてばかりいて
また、前に行っては後ろ足で砂掛けます
そして、時に囁きます
……「すまないね」って

そんなテスト氏に
いつしか惹かれる今日の日
彼の分まで、年をとる

思い出、いや、そんなもんじゃない
懐かしみ、それは言えるかも
影絵は笑う

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ルーアンへと (自作詩)

2020-08-30 16:56:27 | パソコン相撲
ドンレミからルーアンへと
痩せた乙女が歩いて行った
糸をたぐるように
天なるものに誘われて

彼女は見なければならなかった
幻ではなく真実を
善良な目から伝わり落ちるもの
フランスの涙を

時の移ろい
そして何かを告げようとした
続く世界

眠りの誘惑
ジャンヌの終わり
そう それは新たな始まりだった
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テスト氏へ (自作詩)

2020-08-30 16:47:51 | パソコン相撲

私はテスト氏に言った
「あなたは、何を見たいのですか?」
テスト氏は答えた
「嘘に近い真実をです」

私は仕方なく聞いた
「そして、どうなるというのです?」
彼は答えた
「無駄こそ、素晴らしい」

私は思った……
彼といつ出会ったのか
彼の本当の名前を知らなかった

テスト氏は去りながらつぶやいた
「あなたは、わたし」
「わたしは、あなたです」と

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ジャンヌ、「声」を聞く (自作詩)

2020-08-30 16:29:15 | パソコン相撲

声に連れられてここまで来て
気が付いたら ただ一人
歩んで来た足跡と
絶望ゆえの空疎な目

あの日のままで 何もなかったなら
そしたら幸せだったのかも
ただの乙女の喜び
それだけで良かったのに

ジャンヌ「声」を聞く
……私もそう 
      だけどみんなは……

ジャンヌ「声」を聞く
……ルーアンが呼んでるの
      私を呼んでるの……

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モーツァルト (自作詩)

2020-08-30 16:07:21 | パソコン相撲

音 音がよろこんでいる
彼は必要とされた
美の呪縛者として
赴く狩人として

光 光とともにあり
望みという道示し
無邪気に微笑み
……「さあ あなたも」と言う

これが世界だと
これが虹の世界だと
象徴の彼方へと誘い込む

永遠を手にし
彼は近付いた
美しいゼロへと

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理恵子へ (自作詩)

2020-08-30 15:51:37 | パソコン相撲
すれ違いから出会いへ
目を見る喜びにかわり
とぎれとぎれの言葉から
二人は始まってゆく

そこに行けば会えるという想いから
気持ちは歩き出し
名前を口にするたびに
笑い顔がついてくる

わかろうとする気持ちから
わかられたいという気持ちへと
そんな流れを

あとはアゲイン
理恵子という名前も
二人のものとなる
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二つの後悔 (自作詩)

2020-08-30 15:42:10 | パソコン相撲

愛されることの幸せと憂いを
ただ なかにいる為にわからず
過ぎてしまって振り返ろうと
影しかない

あなたに会うことが願いだとして
それが美しい熱狂だとして
夢見続けるは疲れるものだと
心の隅は知っている

そんな行き来を
ままよと思えたらいいのに
そしたら明日を愛せもしたのに

すべてが終わろうとしてしまったとき気付く
してしまった後悔と
してしまわなかった後悔を

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永遠平和のために (自作詩)

2020-08-30 15:29:42 | パソコン相撲
永遠平和の為に
理想という概念があるのか
その実在を夢見て
羊は迷うを常とする

永遠平和の為に
あえて戦があるとして
自然がそれを望むように
人はただ従うのか

行こうとしても行けぬのに
渦に飲まれることにより
しがない生を掴むとして

嘆きを忘れた頃に声はなく
風はいつまでも吹きすさぶ
老カントの眼差しは残る
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