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幸せ坂を下る人と、不幸坂を上る人

2025-07-02 00:00:00 | エッセイ

幸せ坂を下る人は、幸せを知っています。そこから下るのです。
不幸坂を上る人は、不幸を知っています。そこから上るのです。

私は幸せ坂を、3歳のときから下り始めた気がしてなりません。
それまでは両親もいたし、はいはいしていた弟もいた。ささやかな日々が。
祖父、祖母、タケ婆に可愛がられて、それはもう、のびのびしていた。

でも、長くは続かなかった。母の浮気、浮気相手の子の出産、実はそれが弟。
弟は非業極まる怪死をした。絶対に書けない亡くなり方を。あんなのありか。
母は泣き真似をした。生まれてはならない子が消えた。母が夜叉になった。
夜叉は待ってたとばかりに、家を出た。協議離婚だと、〇〇喰らえ。

私は弟の最期のそばにいた。私のせいで数十秒後に死んだ。救えたのに。
今から思うと闇の手を感じる。もし、救おうとしていたら、私も巻き添えに。
この世には魔物がいると思う。巧妙に仕組んで来るヤカラが。

それでも3歳から7歳までは、心に穴が空いたままで過ごせた。
むなしさなんて、まだいい方だった。それが、父の再婚で運命が壊れた。
本当に壊れた。あの後妻に虫食まれていった。自分でなくなっていった。
あの10年で、もう。幼心にダブルパンチだった。心が萎れてしまった。

人は心を殺し続けてはいけません。私のような、もぬけになってしまいます。
自分自身に裏切られるのです。もっと言うと、本当の自分に復讐される。
あったであろう自分が、落ちぶれた自分を見ているのです。

私は不幸坂も下って来たが、これからは上ろうと決意する。
自転車で言うと、重いギヤのままでもいい、よろけて転んでもいい。
転ぶのには慣れている。幸せ坂ではなくこの坂に、第二の人生で向かう。

きっと、その先には幸せ坂があると信じて……


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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有難うございました (うばゆり3)
2025-07-08 14:26:53
穴があったら入りたい気分です。
最後の最後にこんな風に褒めて頂き有難く・・・でも恥ずかしく・・・
やっぱり引っ込んでいたいです・・・

アメーバブログのブログもマイお気に入りに入れて置きましたので拝見させて頂きますね。
色いろ有難うございました。
御礼まで!!
返信する
Unknown (耳かき山)
2025-07-09 04:42:54
>うばゆり3 さんへ
返信遅れてすみませんでした。今、目覚めて気付きました。

私のフォローしている3人のなかの、お一人でした。
いつも、拝見させて頂き、どうもありがとうございました。「慈愛」を教わりました。まわりの人が羨ましかったです。私の拙文は拙文として、流してくださう。穴があったら入りたいのは、こちらです。

どうかこれからも、すこやかにいてください。フォローは続きますから・・・・
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