パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

プーチン問題、パート7

2022-10-29 07:04:33 | パソコン相撲
プーチンは誤解した。
彼の甘い読みは、いずれもっと外れる。その外れ方が、まさに恐い。
このスラブ民族同士の争いは、同族に向かっての鏡と対峙する戦争ではないか。
お互いの強さ弱さを知っている同士の、「鏡戦争」だと思う。
相手の出方がわかるのである。手の内は知り尽くしている。

この前の独ソ戦では、ソ連としてナチスドイツにとどめを刺した。
戦争終盤、劣勢になったドイツ国防軍、市民は得体の知れない恐怖に襲われた。
西側の軍とは違う、獣のような、そう狼の群れが大群となって襲来した。
ソ連の仕返しは過酷を極めた。犯す、盗む、壊す、殺すである。
まず、この、壊す殺すが先ではないのである。西側の軍とは違う。
これはスラブの特性か、はっきり言うとヨーロッパの東の野蛮な民の姿なのか。
当時は当時、今は違うと思いたい。ロシアは独自の立場と言う宿命がある。
だが、もし、プーチンに野蛮が抜けていないとすると。

彼は核を使うかもしれないと、私は憂う。
本心としては使いたくて仕様がないのでは、彼の原体験には廃墟がある。
故郷レニングラードでの、独ソ戦での都市封鎖を喰らった後の、心の廃墟が。
彼は、底を見たのである。復讐のルサンチマンはあると思う。
それがである、今、同族のスラブに向かっている。お互い根をあげないのである。
ウクライナはロシアの出方を良く知っている。ロシアもしかり。
この「鏡戦争」は、鏡が壊れるまで続くのか・・・・
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文学の毒について

2022-10-28 08:42:09 | パソコン相撲
私は文学に、毒があると思う。
文学だけでなく、絵画、音楽などの芸術、思想、哲学、宗教にはあると。
これら人間の深淵に近づく分野では、触れると危ない領域があるのでは。

光と闇、正気と狂気は紙一重、神に向かうか地獄へとか。
人の精神とは何だろう、神経細胞の伝達だけなのだろうか。
そんな物質だけでなく、心と言うか魂は計り知れないのでは。
では、魂とは何か。私には精神を超えた物に思える。
これは人間の根源どころか、全生命は宇宙の賜物なので、それと繋がっていると。
一人一人が、魂と言う小宇宙を抱えているのではと。
この世、つまり3次元の事は、4次元から見れば箱庭ではないか。
もし、4次元の世界に何かいるとして、それは神か悪魔かわからないが。
もしも、それらに近付き過ぎると、どうなるのか。
先に挙げた分野は、多分に毒があると思う。もちろん光も。

からくりは、からくりのままの方が良いとも思う。
虚で実をつく文学、でも事実は小説よりも奇なり。
事実には叶わないが、事象には挑めると思う。不確かな世界を形へと。
だけど、魂を追い求め過ぎると・・・・
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父と見た、火の玉のこと

2022-10-27 08:08:15 | パソコン相撲
あれは高校生の時である。
農家は暗くなっても、仕事をする。草取りや、やることが多い。
日暮れ後、だいぶたってから、私と父は家へ帰ろうとしていた。
その時、父の後妻が田んぼのあぜ道の草取りをしているのを見る。
距離にして200メートル位先でのこと。
そこで、見たのである・・・・

父「火の玉だいや・・・・」
私「・・・・」

なんと、ゆらゆらゆらゆらと、真に火の玉が揺らぎ漂っていた。
はっきりと見た。消えやしない。二人して呆然と見続けていた。
それがである、あの後妻が草取りを、今している所にである。
草取りをしている音がする、だが火の玉に照らされた姿はない。
真に、後妻そのものが火の玉の様だった。不思議そのものだった。

家に帰ってから、父が聞いた。
父 「火の玉を見た。そばに・・・・」
後妻「そっか、知らね。おらの父が見守って出て来たんかも」
私 「・・・・」

笑いながら言っていた。話はそれで終わった。
暗闇の中、身の周りを漂っていたのを、知らないと言った。
私は思う、あの後妻は何者なんだと、本当は何だと。
あの火の玉その物が、後妻ではないのか、一体、何だ。

私は生母に3才で捨てられ、7才から10年間、後妻に・・・・
この実話では、それを置くにしてもである、火の玉を見た。
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実在について

2022-10-15 07:46:43 | パソコン相撲
見た見てない、言った言わないに比べて、あったないは違います。
ここで言う、あったないとは、形としてあり、触ることも出来る事を言います。
人の感情でも、感じる感じない、思う思わない、考える考えないは違います。
また、感じると、思うと、考えるも、段階として別でしょう。

実在と存在も、突き詰めれば違います。明らかに、あると言う実在。
この世は、実在と不実在とで成り立っているかの様です。
私は思うのですが、その実在そのものも、本当はどうなのかと思うのです。
これは、そう感じるや、そう考えるではなく、そう思うのです。

この不確実、これこそが永遠の真理に思えるのですが。
実在と言えども、本当の本当はどうでしょうか、疑いたくもなります。
物の形についてですが、我々が見て、触って、感じたのが、人の捉えた形です。
でもこれは、全生物の中の、極一部の人が感じた捉え方に過ぎません。
ほかの生物は生物ごとに、まったく違った形として接しているのでしょう。
物はどこまでもミクロになり、ミクロの世界から見たら、まるで形は違います。
様々な生物は、違う形の世界に生きていて、その生物からすると、実在です。

人が捉えた実在は、人だけにしか通用しない。
我々が明らかな実在だと言っても、その形は無数の中の、ただの一部です。
そこに物がある、明らかにある、これは明らかな実在だと言っても、そうです。
全生物は、それぞれの実在の世界に生きているのでしょう。
私には「不実在」こそが真理だと、考えるのではなく、そう思えるのです。
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祖父から聞いた怪談

2022-10-12 22:56:43 | パソコン相撲
私の妹は、3才になる前に不慮の事故で亡くなった。
およそ考えられない経緯だったので、刑事が2名やって来た。
だが、事件ではない。理解しにくいが、悲しい冬の事故だった。

前触れと言うのが、やはりあるのかと思う。
見えない糸に繰られ、そして撒かれ、この世から消え去る前に、何かが・・・・
尋常ではない亡くなり方をする時、前触れとして、ある、のでは。
祖父から聞いた、この前触れの話を、ここに記すとする。

昭和55年、2月28日の日暮れ後のことである。
当時、私は中学3年だった。新潟の山間部は豪雪で、家が1階まで埋まる。
祖父は、鯉を飼っていた生け簀周辺の除雪をしていた。
暗くなっても、日課として黙々とやっていた。
と、そこにいつもはやって来ない、3才前の妹が現れたと。
その生け簀の上は根雪が固まっていて、割れはしない。
祖父が行ったり来たりとショベルで雪運びをしている時のこと。
急に雪面に穴が開き、妹が生け簀に落ちてしまった。
それは、祖父の真下にではなく、あんな軽い妹の下に急に雪穴が開いたのだ。
冬の生け簀である。言わずもがなのことに・・・・

これから、摩訶不思議な祖父の体験した前触れの事を書く。
その日の昼間のことである。ある女が家を訪ねて来た。何も言わなかったとのこと。
祖父「見たこともねえ気味の悪い女が来たいや」
  「帰ってくれて言っても帰らねえ、帰ってくれて言っても帰らねえ」
  「で、やっと帰った。なんだかと思って、外出たら居なかったいや」
  
これは闇の仕業だ。私は、この話を聞いて、その時そう思った。
人ではない、魔物が人として現れた出たのだろう。前触れとして。
つまるところ、この世に介入してくる、別な世があるのでは、と思う。
この私には、先祖の因縁絡みで理解出来るのだが、今はいい。
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農家育ち

2022-10-06 23:11:19 | パソコン相撲
新潟の実家は、江戸時代から続く代々の稲作農家である。
田んぼが15反位で、後は錦鯉養殖の池が数カ所あり副業にしていた。
私が3才の時までは、養豚もやっていて、数頭飼っていた。
国の減反政策もあるなか、鯉に見切りを付けて、むしろ田んぼを増やすことに。
鯉の養殖は博打みたいなもの、良い鯉が出れば数千万もいく。
普通の鯉では知れている、選別が繰り返されて、ほとんどが淘汰される。
真鯉を家庭の食用として飼っていたが、これは美味しい。
祖父の十八番料理の鯉こくは絶品だった。良き思い出である。

米作と言えども、コシヒカリは売り物、家庭では食べなかった。
その系統の米が主食で、古米や古古米を混ぜたりするので、実は美味しくはない。
コシヒカリは品種改良の賜物、成功したから良かった、新潟を救った。
それ以前は、今とは真逆で新潟の米は良くなかった。
越後平野の下流域は信濃川の氾濫が繰り返しあり、泥に浸かって駄目になることも。
泥田では過酷だった。腰どころか、胸まで使って農作業をしていた。
これではいけないとの県民の声で、農業試験場で改良に改良を重ねた結果だった。

実家では、家庭用に野菜も作っていた。
当時は肥料に、あれを撒いていたので、今から思うと、いやはや何とも。
その効果ではないと思うが、良い野菜が出来ていた。
白菜、キャベツ、トマト、枝豆、ねぎ、玉ねぎ、スイカ、トウモロコシなどを作っていた。
私は上京してからというもの、実家の野菜を改めて美味しかったと思う。
40年前に食べたトマト、枝豆、スイカを超えるを知らずである。

私は農家の長男であり、跡を継ぐつもりで途中まで育った。
様々な事があり、実家を出て今がある。本来であれば、ここにはいなかった。
まあ、それも良し悪し。歳を重ねてくると、ふるさとが恋しくなる。
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小話   色街での、あの世話

2022-10-03 22:48:04 | 小説

あの世は、あるんかい、ないんかい。
あると言えばある。いや、ないと言えばない。あるようでない、ないようである。
これは禅問答に似て来やしないんかい。わけわからんわ。
わかるようでわからず、わからないようでわかる。もしや、この世あの世は紙一重やも。

夢か幻か、物語を一つ。時代は明治の始め、所は江戸改め東京の四ツ谷。
色街は改元があろうがなかろうが、男と女の睦ごとは永遠なり。
ここに、登場人物あり。薩摩の若ぞう、名を菊一と言う。
相手方は、土佐からの流れ者でサヨとな、夜鷹あがりの五十路や。
二人仲良く蓮の上で、観音様にお目道理した後の話やで・・・・

菊一「いやー、ほんのこて、おはんに会えてよかごわした」
  「行ったり来たりと、うろちょろしてた甲斐がありもうした」
  「名残り惜しいけんど、わいは行かねばなんね。また、お会いしましょう」
サヨ「なんや、帰るっち、朝までいたらええっち、また、あっためてんか」
菊一「わいも、そいは山々だけんど、ほかのおなごの分がありもうす」
  「男は辛いごわす。女にはわかりはしもはんど。また、来ますよって」
サヨ「あんた、じゃ、こいはどげんや。閨での、夜更け話でええき、いてな」
  「銭の為なら朝まで言うやろ、でもそうじゃないき、あんた、めんこいがよ」
  「出すんはちょっとでええき、そんかわり、話だけやで、ええな」
菊一「そいは、まるで団子屋に入って、食べずに帰るんに似てもうそう」
  「だども、そいは大砲やすめにはなるごわすな。あい、わかりもうした」
サヨ「暴れたくなったら、そん時は、銭やきな、ええな・・・・」

夜風は生ぬるい、菊一どんの腕枕で、サヨさんは娘に戻ったようだった。
親子みたいに歳が違っていても、色街の男と女、何にだってなれる。
まして明治になったばかり、江戸の香りぷんぷんや、ええ匂いや。
さあ、どげな夜話になったんかのう・・・・

菊一「おいどんは、なあ、遊びまくっておるんは、訳があるごわす」
  「あんまこと、長生きしなか予感がありもうす、せやからで」
サヨ「ええちっ、そげなこと。こう思えばええき、あの世でも狂ったええ」
菊一「そいは、あの世でも、女がいるってことでごわすな」
  「なら、何も急ぎ打ちせんでも、よかごわす。あの世はあるんかい」
サヨ「ある、あるよってな、昔から猫、キツネ、狸は化けるやないけ、あるっち」
  「そいどころか、蛇は大蛇になって祟るでないんかえ、恐か」
  「ましてな、女は般若や夜叉んなってでも、男に仕返しするっちゅうが」
菊一「てことは、あの世はある思うて女は大事にせんと、いかんごわすな」
  「あ、待てよ、人、猫、キツネ、狸、蛇には、あの世あるにしてもだども」
  「アブ、ブヨ、蚊、蜂、蝶々、蛾にもありもうそか?」
サヨ「あるがぜよ、生きとし生けるもんは全部繋ごうてるき」
菊一「そうでごわすか、そいでんやったら、みみずはどげなですやろ」
サヨ「あるに決まっちゅうが、蛙、イモリ、蛇、モグラなんかの役にたっちゅうに」
菊一「みみずにも、あの世あるかいのう、みみずにもやろ、みみずが、みみず・・・・」
サヨ「あ兄さんや、みみずみみず言ったらいかんがぜよ、男にはわからんき」
  「そげに言うたらの、あていのみみずが暴れ出すがよ、手に負えんがきな」
菊一「あっ、こいはこいは、すんもはんの。とんだあの世話しになてもうた」
  「朝まで、大人なしゅうして寝るごわす。お休みなさいの・・・・」
サヨ「なんちないわ、もうええが、あていも寝るわいな、ふん・・・・」



あくる朝、菊一はお約束と言っていいのか、おかわり砲をぶってから宿を後にした。
女に火付けてしまってからに、そんで寝てもうたんや、それじゃいけん。
サヨはしずしずと見送った。付け銭なしでのう。

あの世は、あるんかい、ないんかい・・・・

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