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wakabyの物見遊山

身近な観光、読書、進化学と硬軟とりまぜたブログ

ベランダガーデニングを始めました

2021-06-12 15:21:37 | バイオフィリア(身近な生き物たち)

この春からベランダガーデニングを始めてみました。

家に3匹いたネコも、最後まで残ったアビが亡くなって(2019年6月6日)からもう2年が経ちました。この機会に娘に鳥を飼ってもらおうかという話も出ましたが、それは立ち消えになりました。ネコは好きだけれど、今は飼える状況ではないということで、動物を飼うのはしばらくお預けです。それならと、私がベランダで植物を育ててみようという気になり、ベランダガーデニングを始めたという次第です。

私が小学生だったころは、家でいろんな生き物を飼うのが好きで、庭で植物を育てるというのもその一つでした。そのころは、庭のチューリップやスイセンの球根を掘り上げて分球させて、秋に植えるくらいのことしかできませんでしたが。今は、種、球根、苗と、昔は見たこともなかったような様々な園芸品種がかんたんに入手できるようになりました。幸いなことに、近くには「サカタのタネ ガーデンセンター横浜」という国内最大級の園芸センターもあって、いろいろな現物を見て購入する楽しみもあります。私の中に眠っていたシーズ(種)の一つをちょっと起こしてみようか、みたいな感じでもあります。

 

アマリリスだけは昔から育てていて、3本あります。プランターの左右にあるオレンジ色の花を咲かせる2本は25年くらい前に私が買ったものです。しかし、10年間くらい私が栽培放棄して瀕死の状態だったものを、妻が水やりしてよみがえらせて元気になったので、2個の球根に株分け(いわばクローン生殖)したものです。ちょっとした歴史ありです。まん中の白い株は妻が6年ほど前に買ったもの。

 

みんないっせいに咲かないで、時間差で咲きます。最初の白い花が開花してから、3本目のオレンジの花が開花するまでに3週間くらいかかっています。オレンジ花のクローン2本でも開花日が10日程ずれているのがおもしろいところです。遺伝子はまったく同一、環境もほぼ同じなのになぜでしょう?

 

これは4月に、球根から栽培を始めた「はなかたばみ ラッキークローバー」。成長が早くて、植えて1.5か月くらいでここまで生育しました。四つ葉のクローバーはなかなか見つかりませんが、この植物の葉は全て四つ葉という、全てラッキーということです。

このベランダは比較的日当たりがいいほうなのですが、さらに太陽の方向に向かってほふくして伸びるようになりました。太陽が大好きな植物です。

 

はなかたばみと同じく4月に球根で植えた「ゼフィランサス」。

初夏から秋にかけて花を咲かせるそうなので、もう少し待ちましょう。

 

5月に苗で入手したイングリッシュ・ラベンダー。青いところがつぼみのようです。

開花するとこんな感じで、つぼみのほうが青色がきれいだったかな。でも、開花してよい香りを放っています。

 

5月に苗を入手したサンパチェンス。サカタのタネが、インパチェンスから品種改良で作った品種ということで、サカタの一推しの商品です。

鉢に2株植えましたが、成育旺盛らしいので、1株で十分だったかな。花もチラホラ咲き始めました。これからが楽しみです。

(続く)


馬場花木園5月の花

2021-05-29 12:18:35 | バイオフィリア(身近な生き物たち)

去年のこの時期にも行っている鶴見区の馬場花木園ですが、今回はとくに花を見て周りました(2021年5月22日)。

 

馬場花木園の近くにある馬場の赤門。

江戸時代後期にこのあたりの4ヶ村の総代名主(そうだいなぬし、村長みたいな人)だった人の屋敷の門だそうです。

 

では、馬場花木園に入ります。

 

管理棟の休憩室から、このように園内が眺められます。ツツジの季節です。

 

そして、アジサイも満開です。

 

これはキイチゴ。

 

下野草(シモツケソウ)。

 

キンシバイ。

 

ハスは6、7月の開花です。

 

池の周りでは、5月から6月にかけて、菖蒲(アヤメ)→杜若(カキツバタ)→花菖蒲(ハナショウブ)が順番に咲いていくそうです。その3種の区別は難しいのですが、写真の花は中央に黄色い部分があるので、ハナショウブ?かもしれません。

 

キノコが群生しているところがありました。

 

ウツボグサ。

 

カルミア。

 

みごとなツツジの木です。

 

こちらも鮮やかな赤のツツジ(これも区別が難しいのですが、きっとサツキではないと思っています)。

 

旧藤本家住宅。江戸時代末期の建築で、大正時代にここに移築され、2011年まで藤本家が住んでいたそうです。

 

屋敷の中には、このあたりの歴史や地図の展示がされています。これは江戸時代当時の地図。

 

江戸時代の地図に現代の地図を重ね合わせるとおもしろいです。入江川緑道の北側の支流は、もとは建功寺川という名前だったこともわかりました。このあたりも16号線地域に典型的な、小山と谷と川からできた、小流域地形になっているのがわかります。

 

旧藤本家住宅の前には、馬場花木園の池に流れ込むとっても小さな川が作られていて、自然を感じさせてくれます。そんな、地元の知られざる観光地でした。


4月の入江川せせらぎ緑道

2021-04-10 20:55:30 | バイオフィリア(身近な生き物たち)

4月の入江川せせらぎ緑道の様子です(2021年4月3日)。今年の桜は早く、まだ4月のあたまですが、けっこう花が散っています。

 

今日は、大口駅近くの入江川中流域から上っていきます。

 

中流域にはカメが集まっている場所があります。

 

入江川せせらぎ緑道に入りました。まだ少し桜の花が残っていて、雰囲気を味わえました。

 

川幅が広くなって池のようになっているところです。1月に来たときには、たくさんコイがいたのですが、今日は1匹しか見当たりません。コイの持ち主がいて持ち帰ってしまったのでしょうか。黒いコイしかいないときもあったりして、なぜか種類と数が変化しています。

 

かわりに小さい魚がたくさんいました。モツゴ(クチボソ)でしょうか。

こちらはメダカのようにも見えますが、近くで見ると違うようです。

 

違う場所ではアメリカザリガニが出ていて、釣っている親子連れがたくさんいました。

 

ここは都会の中の身近な自然で、景観もいいのです。


「ありの行列」小3国語教科書

2021-02-20 16:45:17 | バイオフィリア(身近な生き物たち)

娘はいつも家で宿題として、国語の音読をやってますが、先日オヤッと思ったことがありました。「ありの行列」という文章の音読をしていたのです。これは私の大学時代の師匠が書いた文章です。教科書にこの文章が載っているということは前から知っていたのですが、光村図書小3国語の教科書に載っていて、娘が小学校で習っていることを知って、不思議なめぐりあわせを感じたものです。

 

以下にその文章を抜粋します。

ありの行列  文・大滝哲也

 夏になると,庭のすみなどで,ありの行列をよく見かけます。その行列は,ありの巣から,えさのある所まで,ずっとつづいています。ありは,ものがよく見えません。それなのに,なぜ,ありの行列ができるのでしょうか。

 アメリカに、ウイルソンという学者がいます。この人は、次のような実験をして、ありの様子をかんさつしました。

 はじめに、ありの巣から少しはなれた所に、ひとつまみのさとうをおきました。しばらくすると、一ぴきのありが、そのさとうを見つけました。これは、えさをさがすために、外に出ていたはたらきありです。ありは、やがて、巣に帰っていきました。すると、巣の中から、たくさんのはたらきありが、次々と出てきました。そして、列を作って、さとうの所まで行きました。ふしぎなことに、その行列は、はじめのありが巣に帰るときに通った道すじから、外れていないのです。

 次に、この道すじに大きな石をおいて、ありの行く手をさえぎってみました。すると、ありの行列は、石の所でみだれて、ちりぢりになってしまいました。ようやく、一ぴきのありが、石のむこうがわに道のつづきを見つけました。そして、さとうにむかって進んでいきました。そのうちに、ほかのありたちも、一ぴき二ひきと道を見つけて歩きだしました。まただんだんに、ありの行列ができていきました。目的地に着くと、ありは、さとうのつぶをもって、巣に帰っていきました。帰るときも、行列の道すじはかわりません。ありの行列は、さとうのかたまりがなくなるまでつづきました。

 これらのかんさつから,ウイルソンは,はたらきありが,地面に何か道しるべになるものをつけておいたのではないか,と考えました。

 そこで,ウイルソンは,はたらきありの体の仕組みを,細かに研究してみました。すると,ありは,おしりのところから,とくべつのえきを出すことが分かりました。それは,においのある,じょうはつしやすいえきです。

 この研究から,ウイルソンは,ありの行列のできるわけを知ることができました。

 はたらきありは、えさを見つけると、道しるべとして、地面にこのえきをつけながら帰るのです。ほかのはたらきありたちは、そのにおいをかいで、においにそって歩いていきます。そして、そのはたらきありたちも、えさをもって帰るときに、同じように、えきを地面につけながら歩くのです。そのため、えさが多いほど、においが強くなります。

 このように、においをたどって、えさの所へ行ったり、巣に帰ったりするので、ありの行列ができるというわけです。

 

生物を対象とした研究という行為をとてもシンプルに表現した文章です。ここにはウイルソンというアメリカの学者が出てきますが、この人はハーバード大学の昆虫学者で世界的に著名な社会生物学者エドワード・オズボーン・ウィルソンです。大滝先生も昆虫学者であり、ハーバード大学に留学していたことがあるので、ウィルソンと交流はあったのか、どういういきさつで教科書に文章を書くことになったのかなど、聞いてみたいことはいろいろあるのですが、もう故人なので叶いません。大滝先生は、教育者としては自由、放任の方でしたが、世界の最先端の研究がすごいことになっているというワクワク感を学生に伝えるのがとても上手な先生でした。

PS:ウィルソン氏は2021年12月に亡くなられました。そして最近の著書をレビューしました。


1月の入江川せせらぎ緑道

2021-01-23 09:05:43 | バイオフィリア(身近な生き物たち)

いつものウォーキング先の入江川せせらぎ緑道、1月の様子です(2021年1月17日)。4月5月8月11月のせせらぎ緑道をリンクしておきます。

 

冬は動物たちの気配が少ないですが、コイや鳥は見ることができました。

 

川幅が広くなっているところにいつもいるコイ。

 

ハクセキレイ。スズメほど警戒心が強くはなく、近づいても逃げません。

 

コサギ。水草を足でゆすってエサになる生き物を探しているようでした。

 

入江川せせらぎ緑道を上流に向かって行くと途中から2つに分かれていますが、そのうちの1つの流れである建功寺側の支流が工事中でした。この緑道は区が管理しているのですね。