2024年GWに茨城の実家に帰省(2024年4月28日~5月1日)した時のことを振り返っています。家の近くの田園ー田んぼやら古い社やら遺構やらーを散歩してきました(4月30日)。植物が緑色をつよめ、田植えが始まる季節です。だんだん、いなかに帰ったとき歩くコースが定番化してきました。ときどき小雨が降る中の散歩です。
実家から歩いていって、この森を通り抜けると、
田園が広がっています。
田植えの準備のため、田んぼに水を入れています。先日、旧友のS君に聞いた話では、このあたりを通っている観音川からの水ではとうてい足りなくて、霞ケ浦から水を引いて使っているそうです。霞ケ浦の水を使うか、井戸を掘って地下水をくみ上げるか、どちらかが選べますが、どちらも同じ程度のコストはかかるとのことでした。
観音川の水は、流れがとぼしくて、これを田んぼの水として引き上げていたら、すぐ涸れてしまいそうです。
田植えがすんだ田んぼ。
これから準備する田んぼ。
この草原には昨年、キジのつがいがいたのですが、今日は見当たりません。
すこし丘を登ったところの林にあるのは、
香取神社。
古郡(ふるごおり)の集落を北に向かって進みます。
竹林があって、すでにタケノコを掘った跡がたくさん残っています。
ここまで大きくなると硬くて食べられません。
農家が火を燃やしています。
新治郡衙跡(にいはりぐんがあと)。奈良時代の役所や倉庫の跡で国指定史跡。
このあたりは玉ねぎを栽培していますね。
新治廃寺跡は、奈良時代の寺院跡で国指定史跡。近くでは、なぜか園芸植物が栽培されていました。
ここの保存活用計画が2021年に筑西市教育委員会から出ているのですが、いつになったら動き出すのでしょうか。
近くには、自生しているフジが満開でした。
これも香取神社。
今回、はじめてお参りしました。前面ががらんどうになっているのはなぜなのか。
農業資料館。
このあたりで引き返して、南に向かいます。右が平地、左がゆるやかな丘陵地になっていて、神社や史跡はみな丘の上や丘との境界にあります。平地は実りを生む土地です。
このあたりの観音川はわりと川幅が広いです。
畑にキジのオスがいました。
やはりこのあたりにはキジが生息しています。
雲が開けて加波山が見えるようになりました。
筑波山は、まだ頂上に雲がかぶっています。
水戸線の遮断機。奥に見えるのは筑波山。
タイミングよく、下り(水戸か友部行き)の列車が通りました。
この単線の線路も昔のまま。50年間変わらないこのあたりの風景です。
ところでこの花を道ばたなんかでよく見ませんか?横浜の自宅の近くでも、茨城の実家の近くでも、この花が増えてきたように思います。そして、花や実の形からケシの仲間だとわかるので、ずっと気になっていて最近調べたら、ナミヒナゲシという地中海沿岸由来の外来種でした。ある種のケシは、モルヒネなどの麻薬の原料になるので、栽培が禁止されています。ナミヒナゲシはさいわい麻薬を作る種類ではありませんでした。しかし、モルヒネも含まれるアルカロイドといわれる一群の化学物質の仲間を作るので毒性があるそうです。そのアルカロイドの毒性によって、植物や動物を寄せ付けないため、ナミヒナゲシが増え続けているということのようです。植物生態系を乗っ取りつつあり、今後、問題化してきそうです。