wakabyの物見遊山

身近な観光、読書、進化学と硬軟とりまぜたブログ

京都観光(琵琶湖疏水、京都市動物園、南禅寺、南禅院、岡崎公園界隈、白川)

2015-09-26 21:41:01 | 京都・大阪・滋賀
京都音博の次の日、京都東山方面、つまり表題のようなところを廻ってきたのでした(2015年9月21日)。

ここ3年毎年行っている京都観光、2年前は洛北、1年前は嵐山を廻り、今年は東山に行きました。
清水寺界隈に行くことを予定していましたが、子どものために行った京都市動物園にけっこう時間がかかったので、近くの南禅寺を中心に廻ることに予定変更しました。


泊まっていた日昇館尚心亭からは鴨川が近い。
これは三条大橋です。


川底の石畳がきれいです。


先斗町歌舞練場や川床の店が見えます。


地下鉄で三条京阪駅から蹴上駅に移動。
駅から北に向かって歩道を歩くと右側は琵琶湖疏水のインクラインです。
ここから山のほうに入ったところに昔デビッド・ボウイが住んでいたそうな。
このあたり街や風景が洗練されています。


インクラインの下り方面。


インクラインの上り方面。
明治の時代、ここに見えているような小舟をトロッコに載せて、物資を琵琶湖と京都間で運搬していたそうです。


南禅寺前の橋からインクラインを見る。左を琵琶湖疏水が勢いよく流れてきます。
この豊かな水を利用して、南禅寺界隈は池を中心とした日本庭園がたくさんあります。
その多くは未公開なのだそうです。


京都市動物園に入ると、目の前が琵琶湖疏水の十石舟乗船場。
インクラインの終着点。


ここでインクラインを運ばれてきた小舟が琵琶湖疏水の流れに入って、船として航行するわけです。
向うにウェスティン都ホテル京都が見えます。


さて、京都市動物園には小さな遊園地があり、観覧車に乗りました。


そんなに高くないけれど眺めがいい。こちらは東。


こちらは西。京都市美術館が見えます。


ベンガルトラ。


ジャガー。


フェネック。


ミーアキャット。


図書館カフェ。


いったん外に出て昼食をとってから動物園に戻り、見たのがゴリラ。
哀愁の背中。


熱帯動物館のヘビ。


マダラヤドクガエル。


インドオオコウモリ。


動物園を出て南禅寺に向かいます。


中門。
臨済宗南禅寺派大本山の南禅寺。
京都五山の上に列せられている、大きな禅寺です。


三門。
これはそうとう大きいです。


三門から法堂のほうをのぞき見る。
木々の緑と日本建築のコンビネーションが美しい。


三門に上ってみました。
こちらは南。塔頭が見える。


西。
石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と言ったという眺め。


そして北西。
手すりが低くて、けっこう怖いんです、これが。


北東。
右が法堂。左が僧堂で雲水の修行の場。


三門から法堂に向かう道。


法堂。


法堂から南に行くとあるのが水路閣で、琵琶湖疏水を通している水路。


水路閣のむこうにあるのが亀山法皇が作った南禅院で、南禅寺発祥の地。


その南禅院に入りました。


ここは庭園が美しい。


夢窓国師の作庭。


赤トンボ。
















さて、次は南禅寺に戻って国宝の方丈に入ります。


さりげなく置かれた龍の襖絵。


そして、枯山水の方丈庭園。
小堀遠州の作という。








方丈はこのように渡り廊下でつながっている。
皇室ゆかりの寺らしい寝殿造。




茶室、不識庵。


これは方丈の隣の本坊の大玄関。


三門わきから見える空はすっかり秋。


南禅寺を出て、五右衛門茶屋に入り、ぜんざい、みたらし団子、かき氷を頼みました。
みたらし団子が香ばしくておいしかったです。


そして、岡崎公園界隈を散策しました。
これは京都市美術館。
マグリット展、ルーブル美術館展、院展と3つも展覧会をやっていて人がやたら並んでいました。
中には入りませんでしたが。


平安神宮。


琵琶湖疎水にかかる慶流橋から東を望む。


大鳥居。


帰りに、慶流橋の近くで琵琶湖疎水から分かれる白川沿いを東山駅まで歩きました。


名前の通り、水底の白砂がきれいです。


とてもいい雰囲気のある川と街の風景でした。







これで、今回の京都の旅はおしまい。
だいぶ歩きましたけど、東山は3回くらい来ないと廻りきれないですね。

京都音楽博覧会2015に行く

2015-09-22 18:07:13 | 京都・大阪・滋賀
京都音楽博覧会2015に行ってきました(2015年9月20日)。

京都のバンドくるりが主催して多彩なアーティストが参加する野外コンサート、京都音楽博覧会の開催は今年で9年目だそうです。うちの家族は今回が3回目の参加で、毎年恒例の行事になってきています。小さな子供がいても気楽に参加できるのがとてもいいところです。
今年の出演アーティストは、くるり、木村カエラ、高野寛、indigo la End、Cosmo Sheldrake、八代亜紀、Antonio Loureiro、ましまろ、でした。昨年は、ペンギン・カフェが参加するということで、ペンギン・カフェやその前身バンドで昔少し聞いていたペンギン・カフェ・オーケストラを聞きかえしてみて改めてその素晴らしさに開眼したものです。今年はAntonio Loureiroが気になってCDを聞きました。完全にはまりました。最高のアーティストです。このように今までよく知らなかった素晴らしいミュージシャンを紹介してくれるところもこのコンサートのよさです。


12時開演に少し遅れて入場。
最初の出演は高野寛。アコギでの弾き語りでした。
昔よく聞いたアーティストです。最近のほうがアレンジがアコースティックでミニマルな感じになってきていいかもしれません。


いったん会場外に出て、梅小路公園にあるアスレチックで子どもを遊ばせます。


再入場して、いろいろ聞いていきますが、トリ前のAntonio Loureiroがやっぱり素晴らしかった。
アコースティック・ピアノでの弾き語りでした。気持ちがよくて、脳みそにすごい刺激を伝えてきて、なんなんでしょうかこれは。ものすごい高尚な音楽なんだけどポップなんです。CDではアンサンブルでやっていますが、ソロで聞いても最高でした。今年No.1の発見です。


くるりは安定した感じで聞けました。
トランぺッターのファンファンが産休ということで、メンバー構成に変化がありましたが、ピアノがけっこうよかったです。


そして、宿にむかいました。
今年は、京都駅近くのリーガロイヤルホテル京都が取れなくて、東山方面の日昇館尚心亭に泊まりました。

書評「心の成長と脳科学(別冊日経サイエンス193)」

2015-09-19 21:32:08 | 書評(脳科学・心理学)


月刊誌「日経サイエンス」に掲載された、子どもの心の成長を神経科学と心理学の両面から取り上げた記事17編を集めた特集号で、2013年8月刊である。2002年6月と若干古い記事もあるが、おおむね現在のこの分野の先端の知見が記載されていると考えていいだろう。今まさに心と脳の発達中の娘(4歳)を持つ父として、活用できることがあったら参考にしたいという思いで読んでみた。

最初の記事は、アリソン・ゴブニックという先日(2015年7月15日)NHK Eテレの「スーパープレゼンテーション」にも出演していた心理学者による「子どもの意外な“脳力”」という解説である。赤ちゃんや幼い子どもは、以前からの考えに反して、実験したり、統計的な分析をしたり、観察した結果を説明するための理論を作り上げたり、あたかも科学者のようなやり方で世界について学んでいるという。幼児期のかなり早くから学習能力を持つようになり、非常に長い期間学習を続けていくのが人間なのである。他には、他人の行動から意図を理解するミラーニューロンの存在、自閉症におけるミラーニューロンの機能不全、父親が高齢になって生まれた子どもで統合失調症や自閉症などの精神疾患になる確率が高まること、児童虐待によって脳が受けるダメージにおいて偏桃体の抑制性神経伝達物質GABAの受容体が変化し興奮を抑えられなくなっている可能性、など興味深い話題が提供されている。

一方、われわれ子を持つ親が子育てをしていくうえで実践できそうなこととして、次のような研究結果が紹介されていた。
・文字や算数を学ぶのに仕掛け絵本とか積木とか道具を使うことは多いが、紙と鉛筆を使って単純に学んだほうがより文字や数字に集中しやすく早く覚えられるという。
・平均的な高校卒業生が所有する語彙数は8万語であり、平均して1年に5000語、1日に約13語の割合で学習することになる。これは学校で教える語彙1000を超えており、児童の語彙の成長を促す最上の方法は子どもにできるだけ多く読書させるということにある。実際に教室外であまり読書をしない子は語彙テストの成績が悪い。
・色や数を示す言葉を覚えることは子どもには難しい。その理由の一つとして言葉の並び順がある。親が子どもに向かって、「名刺-色や数」型の文で語りかける、例えば「あの風船は赤いね」と話しかけることで、子どもは色や数の概念を速やかに理解することを手助けできる。逆に「赤い風船」と言うと、子どもは「赤」が「トム」とか「ヘザー」といった何かの名称であると理解してしまう。色や数の概念を幼いうちに理解した子どもは、就学後の成績が良くなる。
・3歳になる前の子どもがときどきかんしゃくを起こすのは普通のことで、それは徐々に芽生えてきた独立心が感情や言葉の未熟さとぶつかり合うことで起きる。子どもは親に何かを妨害されたと感じた時にかんしゃくを起こすので、親は子どもに対して穏やかに理由を教えてあげる、別のことで気を引く、後で遊んであげるなど魅惑的な交換条件を提示するなど、思いやりのある態度で接することで、自分が怒っていても親に愛されているとわかり、自分の苦悩により理性的に対処できるようになる。しかし逆上するのが頻繁で、異常に攻撃的、自己破壊的な場合は、より深刻な行動上の問題に発展する可能性がある。
・フランスの神経科学者ドゥアンヌが、4~8歳の子どもを対象に算数の能力の向上を目指してNumber Raceという簡単なコンピューターゲームを考案した。このフリーソフトは8つの言語のバージョンがあるが、残念ながら日本語バージョンはないので、英語版をダウンロードして使ってみた。ゲーム中に英語で文字説明やナレーションが入るので、まずは親が子どもに使い方を教えてあげて、ならしながら子どもにやらせてみようと思っている。
・音楽の訓練を受けると、その楽器の演奏能力が高まるだけでなく、注意力、作動記憶、自己コントロール力といった認知スキルを発達させるという研究者もいる。

最後に、キャロル・S・ドゥウェックによる「頭のよい子を育てる秘訣は?」の記事で書かれていることはよく覚えておきたいところだ。多くの人が、成功のカギは優れた知能あるいは才能にあると考えているが、ここ30年の研究から、知能や才能を偏重してそれらが生まれながらに固定されているという考えを持つと、人は失敗に弱くなり、挑戦を恐れ、学ぶ意欲をなくすことがわかってきた。知能や才能よりも努力に重点を置くように促すと、学校や人生で優れた結果を出せるようになる。親や教師は子どもの知能ではなく、努力や粘り強さをほめる、勤勉と向学心を強調する成功談を聞かせる、脳の能力や知能は自分で伸ばすことができると教えることで、明確に成績は伸びていくという。こうした教示法をまとめた対話型コンピュータープログラムBrainologyが開発され提供されているというので確認してみたが、これも残念ながら日本語版は出ていない。
このような考え方はもしかしたらわれわれ大人にもあてはまることなのではないだろうかと思って読んだ。

神奈川県立あーすぷらざ

2015-09-12 22:25:04 | 博物館・科学館・図書館
先日は「神奈川県立地球市民かながわプラザ あーすぷらざ」という長い名前の施設に行ってきました(2015年9月5日)。

JR根岸線の本郷台駅の近くにあるこの施設はどんなところかというと、「世界の文化や暮らしについての国際理解や国際平和、地球規模の課題について、日々の生活の中で考え、自分にできる身近なことから行動していくための総合的な施設」とパンフレットには書かれてます。うーんなんのことだろうと、頭をひねってしまうのですが、子どもが遊べるところがあるということで行ってきたのでした。


あーすぷらざは建物がりっぱなのでびっくり。
左の球形の施設やその上を通っている橋のようなところは、入ってみるとただの展示スペースでちょっと見かけだおしでした。


中央の建物は中が吹き抜けになっていてりっぱ。


5Fのこどもファンタジー展示室。
ここが目的の場所。


いろんな遊具やアトラクションがそろっています。


「あいうえおのかお」というアトラクションがおもしろい。


マイクに向かってあいうえおと言うと、声に反応して光の形が変わります。





「つばさのくに」というアトラクション。


中は宇宙船のよう。


トランポリン。


こどもの国際理解展示室では、新興国・発展途上国の文化などが紹介されています。


スチールドラムを初めて鳴らしてみました。
カリブを感じるいい音でした。


これはブラジルの売店を模した展示。

この施設には他にも、レストラン、カフェ、映像ライブラリーなどが併設されていて、けっこう時間を費やすことができます。わりとすいている感じです。
最後に子どもにねだられてビデオを視聴して帰りました。

ローマ出張の旅ーヴァチカン美術館見学編

2015-09-06 17:05:05 | ローマ
不定期で、2年前のローマ出張時の旅の見聞を振り返っています。
今回はヴァチカン美術館見学編(2013年10月9日)。


サン・ピエトロ広場から右に向かって、このような城壁のようなところを回り込んで美術館の入口に向かいます。


美術館入口前に止まっている移動式売店。


美術館入口を入ったところ。


中庭のようなところに出る。


建物の中に戻って、美術館の中を進んでいきます。


彫刻がたくさんあります。


館内には壁から天井までおびただしい数の絵画が展示されています。
時代的には古代ローマとルネッサンス期のものが多いそうです。


とにかく順路をガシガシと進んでいきます。


気になった絵はこのように写真に撮りましたが、どの時代の誰のなんという絵なのかまで確認している余裕はありません。
当然ですが、キリスト教に関係していそうなかんじの絵が多いです。
団体行動なのでとにかく順路をガシガシ進んでいきます。


天井がきれいにライトアップされています。








窓からサン・ピエトロ寺院が見えました。
このあたりからシスティーナ礼拝堂に入るのですが、そこは撮影禁止のため写真はありません。
ミケランジェロの「最後の審判」を見ました。


システィーナ礼拝堂を出て、通常の美術館エリアに戻ります。
天井画がきれい。


後半はこのような立体的なオブジェが多かったように思います。


ステンドグラスとか。


陶器とか。


美術館見学の最後は、スーべニア・ショップを見てこのらせん階段を下りて外に出ました。
これでも見たのは美術館の一部だけだったようで、すべて丹念に見てまわると1週間はかかるそうです。