冬の金沢旅行2日目の紹介です(2017年1月15日)。
朝のホテルパシフィック金沢の前は、昨日の雪で積雪しています。
朝食は近江町市場近くの「コメダ珈琲」で。
たまごのモーニングセットを頂きます。
尾山神社に歩いて来ました。
本殿にお参りして。
前田利家像。
お松の碑。
二人を祀る神社です。
実はこの日やるという左義長を見に来たのでした。どんど焼きのようなお焚き上げです。
だるまが。
黒焦げに。
近江町市場に戻ってきて、「大口水産」の店頭で生ウニを食す。食感がぽろっとしていて新鮮さを感じました。
パシフィックホテル金沢をチェックアウト。これは近くにある旅館、すみよしや。
近くの「喫茶チャルダ」に入ります。
こういう昔ながらの喫茶店です。
スペシャルブレンドを頂く。雑味がない感じでした。
金沢はアイスクリームとコーヒーの消費量日本一です。
昼食は「もりもり寿し」です。
注文した品は新幹線で運ばれてきます。
北陸五点盛り。のど黒、アワビ、ガスエビ、シロエビ、ホタルイカ。
ハギには肝が載る。
のど黒。
たたき三点盛り。
ここのお店は、新鮮な北陸の寿司と加賀の酒三昧となっても料金がリーズナブルなことがありがたいです。
近江町市場の2階からは市場の様子が俯瞰できておもしろい。
さて、バスで金沢21世紀美術館前に移動してから、妻・娘と別行動します。
雪の兼六園が見たかったので、真弓坂から入ります。
雪景色に冬の金沢を感じます。
寒梅が咲いています。
兼六園は辰巳用水によって水が豊富なところが好きです。
花見橋から。
明治紀念之標。
千歳橋から。
霞ヶ池近くで雪吊りされた唐崎松。
霞ヶ池。氷が張っています。
雲は北から南へ刻々と流れていき、ときより青空ものぞかせます。
ことじ灯籠。
霞ヶ池を一周すると様々な表情を見せてくれて、兼六園の中で一番好きなところです。
小立野入口から兼六園を出ます。
県立歴史博物館の赤レンガ倉庫。
石川県立美術館の裏から本多の森の細道を入っていきます。
たぶん地元の人しかわからないような路地です。
このラ・スポルティバというイタリア製のトレッキングシューズを履いて金沢に来たのですが、雪道では安定して歩けるし、こんな雪の坂道も安心だし、登山靴は雪国にうってつけだとわかりました。
鈴木大拙館の裏手に出ました。
裏の隙間から中をのぞきます。
時間がないので中には入りません。
中村記念美術館の旧中村邸。
鞍月用水。
金沢21世紀美術館に戻ってきました。
球状の物体は新たに設置された作品のようです。
建屋と空。
カメラにエフェクトはかけてないのですが、このカラーの作品はモノクロームの雪景色の中に浮き上がっているように見えて面白いですね。
そして、帰途につきました。
妻が兼六園近くで買ってきた「加賀守岡屋」のいなり寿司を新幹線の中で食べました。揚げのところが分厚くてうまい。
冬の金沢うまいもんの旅・完
冬の味覚をもとめて金沢に行ってきました(2017年1月14・15日)。今回はその1日目の紹介です。
学生時代に6年間住んでいた金沢ですが、その当時は金沢の美味しいものや美しいものなんかには縁も興味もなく、妻が金沢ファンとなったこともあって、今になって金沢の魅力を再発見するために年に1回のペースで家族とともにやってきています。今回は、金沢の冬の味覚と雪景色を期待してやってきたのでした。1月なら雪が見られる可能性が高いと考え旅を予定していたところ、ちょうど寒波がやってきて金沢冬の入りの降雪にめぐり合えました。
北陸新幹線の車窓から金沢駅手前の街の風景です。まだ積雪は少しのようです。
昼前に金沢駅に着いて入ったお店は、駅ビルお土産物コーナーのアントにある「8番らーめん」。金沢ご当地グルメの一つです。
塩野菜ラーメン。
味噌野菜らーめん。こちらは赤味噌ベースの甘さがある独特なスープでした。
そして、駅前からバスに乗ります。
近江町市場に着きました。
生岩ガキがあって、その場で食べられます。チャレンジしてみようと考えましたが、妻にも止められ諸般の事情を考えてやめました。
このあと、歩いてすぐのところにある定宿「ホテルパシフィック金沢」にチェックインして大きな荷物を降ろして街に出ました。
やってきたのは東茶屋街。
江戸の香りを色濃く残す町並み。
有名な観光名所ですが、学生時代はここから歩いて10分の材木町というところに住んでいたにもかかわらず、一度も来たことがなかった場所です。
雪が残っていたり、しっとりした湿度感が似合います。近くには浅野川もありますし。
雪が降ってきました。
妻のリクエストで入ったお店は「茶房一笑」というお茶屋さんですが、お茶は飲まず、2階のギャラリーで陶芸作家さんの展示会を見たのでした。壁が桃色なんですよ。金沢の古い町屋はこのように壁の色がきれいなのが特徴です。
書棚には俳句に関する書籍がたくさん集められていました。ご主人の趣味でしょうか。
こんな狭い路地も味があります。
いくつかの工芸品店を周った後、休憩に入った茶店は「波結(はゆわ)」。
私は抹茶を頂きました。
九谷焼の器で頂きます。
妻と娘は、白玉ぜんざいを。
お店の2階からは街の様子を眺めることができます。
お店を出て、浅野川を見て。
バスで移動してやってきたのは、犀川の犀川大橋。
そして来たのがこれも妻のリクエストで、日本や海外の小道具や現代作家の器などを集めた「ENIGME」。とても若い女性の経営者でした。
この店にいる間に、雷がなって吹雪になってきました。いよいよ本格的な冬の到来です。
吹雪の中やってきたのが、今日の最大の目的である金沢おでんの名店「大関」。
まずはおでんから頂きます。
左にあるのがカニ面。ズワイガニのメスの香箱ガニの脚や外仔、内仔を甲羅に入れて固めたもの。加賀地方では香箱ガニの漁期は11月と12月だけですが、他の地方から仕入れているので店によってはこの時期でも食べられるわけです。初めて頂きました。
他には、がんもどき、フキ、車麩、タケノコ。
汁のだしの濃さがすごかったです。昔、テレビ番組の料理の鉄人で道場六三郎が多量のかつお節で出すだしが命のだしと呼ばれていましたが、たぶんあんな感じなんだと思います。道場さんも加賀の人ですし。こんなパンチのある汁は初めての経験です。
そしておでんの具は、焼き豆腐、キャベツ巻、ぎんなん、バイ貝。バイ貝はカットされているので、とてもやわらかく食べやすかったです。
かぶら寿司。ブリの切り身をカブではさんで糀で発酵させた、これも金沢の名物。甘味があっておいしかったな。
そして加賀料理の定番、治部煮。治部煮はカモを使ったものが多いですが、カシワ(ニワトリ)でも美味しかったです。
お酒は、店名の通り大関のみということで、加賀の酒はありませんが、大関もちゃんとおいしく、十分飲み食いしましたが、料金はリーズナブルで、満席で喧しいということもなくすばらしいお店でした。こういう満足はそうそうあるものじゃありません。
お店を出ました。ここは木倉町という、小料理屋風の美味しそうなお店がぎっしりと軒を並べる界隈です。他にも覗いてみたい店ばかりです。
さらに降雪は続き、娘は雪にはしゃいでいます。
ホテルまで歩いて帰ります。香林坊交差点。
「ホテルパシフィック金沢」に到着。
1日、お疲れさまでした。
この日の動きは次のようです。
近江町のコメダ珈琲で朝食→近江町市場散歩→兼六園→もりもり寿し近江町店で昼食→金沢古民芸会館→金沢城→金沢表参道通りを散歩→金沢駅→北陸新幹線かがやきで帰京
ホテルパシフィック金沢、朝の廊下。
エントランス。
娘は、ここのイスがお気に入りのよう。
近江町のコメダ珈琲店で朝食。選べる朝食のメニューが多いのでこの店にしました。
私は、コーヒーとシロノワールを注文。
近江町市場は朝はけっこうすいています。
お昼はここで食べる予定。朝7時から開店しているんですね。朝なら並ばずに入れます。
ホテルに戻り、部屋の窓から外をのぞく。このような鉛色の瓦の古い町屋が多い街です。
さて、大きな荷物だけ預けて、チェックアウトして移動。
近くにある高級料亭・旅館の浅田屋。
バスで兼六園下に移動。
噴水。自然の水圧だけで上がっているとか。
霞ヶ池。
曲水。
霞ヶ池を掘ったときの土で作ったという栄螺(さざえ)山に登る。
頂上にはこのような石碑が。
頂上からの景色はなかなかのもの。
遠方の卯辰山は借景とした霞ヶ池の眺めがいい。
ことじ灯篭。
形がいいのでよくパンフレットなどの写真に載るらしい。とくに歴史的ないわれがあるわけではないようです。
霞ヶ池は見る位置によって、いろんな姿を表します。
この松の枝を支える支柱がはんぱじゃない。
巨大なぼんさいです。
日本武尊の像。
この像には鳥の糞が付いていないことから、銅に一定量のヒ素を配合すると鳥が寄り付かないことを発見したある先生はイグノーベル賞を受賞しました。
しかしよく見るとカラスがいます。
どういうことか?
花見橋からの風景。
アオサギ。
瓢池。
翠(みどり)滝。
土産物屋の並びは昔の宿場町のよう。
ふたたび近江町に戻って、もりもり寿しに来ました。
お昼はさすがにたくさん並んでいます。
待っている間、娘は向かいのフルーツ坂野で買った生オレンジジュースを飲みます。
もりもり寿しに入りました。
新幹線で、席までお寿司を運んでくれます。
どれから手を付けようか?
のど黒も含め、たらふく食べました。
タクシーで増泉の金沢古民芸会館に来ました。
ここは妻のリクエストです。
江戸時代に使われた籠なんかもあります。
なんでもありの店なので、いいものを見つけられるかどうかは本人の目利き次第といった感じです。
店長のおじいさんが優しくて、娘に服をプレゼントしてくれました。
金沢城に移動。
今回の観光のシメです。
河北門。
五十間長屋。
新丸広場。
ここにわが学び舎だった理学部がありました。
金沢表参道通りを歩いて金沢駅に向かいます。
昔は横安江町といって、屋根付きのアーケードだったと思います。
コラボンというギャラリー喫茶。
店の前にはこんなオブジェが。
風格のある食堂です。
古民芸もりた。
妻が物色していました。
金沢駅に到着。
6月3日から百万石まつりです。昔から人気俳優を呼んで大名行列をやっていましたが、私は一度も見たことがありません。
かがやきに乗ります。
美味しいものをたくさん食べた旅でした。
妻によると金沢は大阪以上に食い倒れの街だと言っていました。私もそれには同感です。
仕事や大学関係も含めると、ここのところ1年に1回くらい金沢に行っています。いちばん最近行ったのは昨年のゴールデンウィークのときです。くりかえし書いていますが私が30年ほど前に住んでいた街です。娘に「パパはこの街に昔住んでいたんだけど何年前だと思う?」と聞くと、「500年前」というナイスな答えが返ってきました。私はそんなお化けではありませんが、かなり昔だということはわかっているようです。そんな金沢に家族で1泊2日の旅行に行ってきました。
1日目を紹介します。スケジュールは下のようなけっこう盛りだくさんな感じでした。移動手段はバス、タクシー、そしてたくさん歩きました。
昼頃、北陸新幹線かがやきで金沢に到着→今晩の宿のホテルパシフィック金沢に荷物を預ける→いしかわ四高記念公園で開催中のフェス、ラブチャイルドをのぞく→金沢21世紀美術館で開催中のこどもSTARに参加→しいのきアイスクリームマルシェで一休み→金沢おでんの赤玉本店で夕食→ホテルパシフィック金沢に宿泊
北陸新幹線は車窓からの風景も楽しいです。
群馬県は山が多い。右のほうのギザギザの山はなんだろう。
日本海側に出ると、富山の立山連峰がみごと。
金沢の街に入りました。もうすぐ到着。
今晩の宿、ホテルパシフィック金沢に荷物を預けて、身軽になります。
ホテルパシフィック金沢の右は金沢製麺処、2Fは学習塾、3Fから上がホテルの宿泊室です。
このホテルは以前、ホテルグランドワン北国だったのが最近改装リニューアルオープンしたということですが、そのホテルグランドワン北国に5年くらい前に夫婦で泊まっていたことをあとになって気付きました。なんかこの場所に縁があるみたいです。
娘は外のイスに座ってくつろいでいます。
近くには東出珈琲店という金沢では有名なコーヒー店があります。昔チャペックというコーヒー店だった時に入ったことがあります。金沢のコーヒー消費量は日本一だそうです。だから街中ではカフェがよく目につきます。
バスで移動。
いしかわ四高記念公園で開催中のフェス、ラブチャイルドをのぞきながら通過します。
四高記念館。もとは旧制第四高等学校です。
金沢21世紀美術館に到着。
カラー・アクティヴィティ・ハウス(オラファー・エリアソン)。
「こどもSTAR!」というフェスではさまざまなイベントをやっていますが、そんなに時間もないのでいくつか選んで参加します。これはミニSL。といっても電気機関車や電車もあります。
バッテリーだけでなく、石炭や木炭を使用して動く車両もあるんですね。
電気機関車の車両に乗車。
いちばん前に座っているのが娘と私。
次は路面電車のような車両に乗車。
このトンネルをくぐる汽車のに乗りたいとの娘の所望でした。
フェスとは別ですが、「美術館に行こう!ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方」という有料展に入場。簡単な工作教室に参加。そして記念撮影。
館内のようす。
ヒゲタさんのプラネタリウムに参加。
美術館をあとにして、しいのき迎賓館に移動。
アイスクリームマルシェというアイスクリームのフェスの開催中。
たくさんの屋台やバザーが出店しています。妻がバザーを見るために姿を消すと、娘は大泣き。そうそう簡単に一休みというわけにもいきません。
妻がピスタチオのジェラートというのを買いましたが、味はちょっと独特な感じでした。大手アイスクリームメーカーには出せない、出さない味といったらいいのでしょうか。ちなみに、金沢は1世帯当たりアイスクリーム消費量が日本一なんだそうです。食に関して日本一が多い街です。
柿木畠というおいしいもの屋さんがたくさんある界隈を通って移動。
これは「もっきりや」という昔からあるジャズ喫茶。小さな店ですが、びっくりするようなアーティストがライブにやってきます。この日の晩はリクオという人のライブのようで、リハーサルのピアノの音が聞こえてきました。
竪町を通過。
片町の赤玉本店に到着。金沢おでんを食べるために予約しておいた店です。
厚揚げ、焼き豆腐、大根、玉子、といった定番から、かにしんじょう、湯葉といった金沢おでん特有のネタがあります。味付けは関西風。
タコ、車麩、肉みそを揚げで包んだもの、山菜を湯葉でくるんだものなど。
おでん以外にもいろんな料理があります。
これは、ハタハタの焼き物。
シロエビの揚げ物。
金時草(きんじそう)という加賀野菜のおひたし。
そして、加賀の酒もうまい。いわゆる純米吟醸とか大吟醸とかのグレードでなくても、みな豊潤で美味しいです。
店を出て、ホテルまで歩いて帰ることにしました。片町スクランブル交差点。
尾山神社わきを通過。
ホテルパシフィック金沢に到着。
「あした、金沢へ行く(伊藤まさこ)」が部屋に置かれていました。実はこの本に紹介されていたので、ここのホテルに泊まったのでした。
以前、このブログで紹介したこともあります。
そして、表紙の裏には著者の伊藤まさこさんのサインが書かれていました。
室内は、清潔感があっておしゃれなプチホテルですよ。
では、おやすみなさい。
その2に続く。
ゴールデンウィークに行ってきた金沢旅行の2日目のご紹介です(2015年5月3日)。
この日の旅程は次のようなかんじです。
1日目を併せるとけっこうたくさんの場所を廻れました。
ホテルマイステイズ金沢を出発→浅野川の鯉流し→東茶屋街・十月亭で昼食→鈴木大拙館→松風閣庭園→新竪町商店街散策→北陸新幹線で帰る
この日は浅野川で、鯉のぼりの川流しである鯉流しをすることを前もって確認していたので、朝からそちらに直行。
昔ここから歩いて10分ほどのところに住んでいたんですが、いまでは完全に観光客気分になってワクワクです。
近くの中学生たちの吹奏楽演奏もあり。
梅ノ橋からも鯉のぼりを垂らしています。
しかし、この古い木製の橋はよく保存できています。
梅ノ橋から浅野川大橋方向を望む。
ひがし茶屋街に移動。
ここ十月亭(じゅうがつや)で和のランチを食べます。
このあたりはてごろな和食屋が意外と少なくて、ネットで見つけました。
以前は蛍屋なんていう店があったんだけど無くなっていました。
玄関の中。
和ランチに金沢百万石ビールがとても美味しかった。
店を出て、近くの古い味噌屋さん高木糀商店で妻が味噌を買いました。
バスで移動して向かったのが鈴木大拙館。
ここは今回どうしても行っておきたかった場所。
禅の偉人、鈴木大拙の生家近くに作られた記念館ですが、とても雰囲気がいい場所ということで評判の高いところです。
裏にある本多の森を借景にした池と建築物でできていて、これ以上ないというくらいのロケーションでした。
妻と娘も気持ちのいい空間でくつろぐ。
娘はここに着く前からすでに深い禅定(笑)に入っていましたけど。
そして、隣接している松風閣庭園には無料で入れました。
加賀八家筆頭の本多家の庭園。
中堅の武士であった野村家の庭園(武家屋敷跡)に比べると、えらい人のお屋敷はやっぱり広くて立派でした。
そして、新竪町商店街に歩いて移動。
ここは雑貨屋さんがたくさん集まっているということで、妻がいい店を探索するために来ました。
聞いてみると、近くの新竪町小学校の校庭が解放されているということで、娘を遊ばせました。
横浜ではセキュリティーのために校庭が一般に開放されることはないので、金沢は安心安全な土地柄なんだろうな。
あとで調べてみると、この新竪町小学校は鈴木大拙が通った旧本多町小学校のことだとわかりました。
なにかの縁です。
そして、北陸新幹線かがやきで帰りました。
五感を満たす旅でした。