2025年7月、あるいは7月5日に、台湾と沖縄の沖のあたりで、海底火山か爆弾かなんらかの理由で大きな津波が生じ、太平洋周辺の国に押し寄せるという大災難の夢をなんどか見たので、人びとに伝えたいという本である。漫画本であるが、その予知夢については、夢日記と文章で説明されている。
私はこれを読んで、陰謀論、エセ科学、商売目的というふんいきは感じなかった。非科学的かというと、そういう感じもしなくて、未来のことが見えるという現象は、現代の量子論や宇宙論から考えたら、あり得ないとは言えないのではないだろうか。また、これまで見てきて当たった複数の予知夢のことを統計学的に解析したら、そうとう高い確率で今後も当たりそうである(もちろん、統計学的には当たらない場合もあり得る)。むしろ、スピリチュアル系の人たち、江原啓之氏などはこの予言に対して否定的だが、あまり説得力を感じない。
もう一つ気になったのは、ペンネームのたつき諒さんの漢字での苗字「竜樹」である。これを「りゅうじゅ」と呼ぶと、2世紀のインドの仏教僧「ナーガールジュナ」のことである。大乗仏教の祖と言われている。たつき諒さんは、どのような意図で「竜樹」と称するようになったのだろうか。
以前から、南海トラフ地震などの日本近海での大地震や富士山噴火等はいつ起きてもおかしくないと言われているのである。そういうわけで、100%起きると信じているわけではないが、よい機会なので、7月に向けて点検と準備をしている。たつきさんもこう書いている。「大切なのは、準備すること。災難の後の生き方を考えて、今から準備・行動しておくことの重要さを改めて認識してほしいのです」
横浜在住の私が個人的に進めているのは:
・7月4日(金)と5日(土)は、なるべく家に居るようにする。家族にもできるだけそうするように伝える。さいわい、家があるのは海沿いや低地ではない。
・7月中は、あまり海岸近くには行かない。行ったとしても、ビルや丘の上など避難できる場所をつねに意識する。そして、なるべく遠出もしない。それを家族にも勧める。
・家族内の連絡用にスマホへLINEを導入する(私は未だに使っていなかった)。
・災害用の食糧セットを、買い替える。賞味期限が過ぎてしまったものも、念のため7月中は残しておく。買い置きのミネラルウォーターも確認する。
・災害時に使える各種グッズ(簡易トイレ、レジャーテント、卓上コンロのガスボンベ、手動式充電ラジオ、などなど)の動作確認をする。