wakabyの物見遊山

身近な観光、読書、進化学と硬軟とりまぜたブログ

オービィ横浜で希少動物に触れ合えるようになった

2017-09-24 13:36:40 | 博物館・科学館・図書館
先日、オービィ横浜に行ってきました(2017年9月18日)

娘が行きたいというので、バーチャルリアリティで動物体験ができるオービィ横浜に行ってきました。シアター23.4という日本最大級(幅40m)のスクリーンで、もう3度目くらいでしょうか、ミーアキャットの映画を見ました。新しく子犬の映画もやっていましたが、こちらは時間が合わなくて見られず。全体を周っていろんなエキシビションを楽しみましたが、新たに希少動物と実際に触れ合うことができるアニマルスタジオというのができていました。


BBCの協力を得てSEGAが運営するオービィ横浜。


動物に関連したバーチャルな体験を楽しむ施設。


カメラの前に立つと設定の動物に変身したり。


キッズプレイグラウンド「メガバグズ」では、大きな昆虫の映像があり。
娘が昆虫に向かってダイビングしていたら、跳ばないでくださいと係の人に注意されてしまいました。私も、子供さんから目を離さないでくださいと注意されました。結局うちの家族は、ここで計3回のお叱りを受ける始末。


きれいな昆虫の標本が飾られていました。バーチャルだけから、リアリティーも少し取り入れていこうという変化でしょうか。



そして、ここアニマルスタジオは、以前レストランだったところを改修して作られた本物の動物に触れ合える施設。
映画で見ていたミーアキャットだっています。


そして触ることだってできます。


オオトカゲにも触れます。じっとしているので怖くないですよ。


ハリネズミにはグローブをつけて触ります。


そしてフクロウが3羽いました。触ることはできませんが。
これはメンフクロウ。


「なんですかあ」と顔をかしげています。


「そっちに行きましたかあ」


ワシミミズク。


こっちを見てます見てます。

単なる語呂合わせでトーキング・ヘッズのアニマルズをどうぞ。動物(鳥?)のような動きのデヴィッド・バーン。
Talking Heads - Animals


書評「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ(エレイン・N・アーロン)」

2017-09-10 15:17:49 | 書評(脳科学・心理学)


まんがチックな表紙と違って、407ページと読みごたえのある本だ。「Highly sensitive person(とても敏感な人)」という原題で1996年に米国で出版されて大ベストセラーとなり、日本語訳単行本は2000年に、この文庫版は2008年に刊行された。Highly sensitive person、略してHSPとは敏感な神経を持つ人間のことで、全人口の15~20パーセントもの人に見られる特徴だ。周囲に起こっている微妙なことを感じとるという、多くの場合は長所と言える特徴を持っているが、刺激の強い環境に長時間いると神経が景色や物音に圧倒されて、普通の人よりも疲れやすく動揺しやすいという短所も持っている。私たちの社会では、この特徴はあまり良いことだとは思われていなくて、欠点であるかのようにとられやすく、自分自身でも自信を持ちにくくなっている。

「神経の細やかさ」「高ぶりやすさ」はこれまで心理学者によって、内向性、内気さ、堅さ、などと呼ばれてきたが、著者はこれでは短所ばかりが強調され、長所が反映されていないということで、中立的な表現であるHSPという言葉を使うようになった。現在では、着実にHSPという概念が定着しており、この言葉を広めた功績は大きいといえる。基本的にはカール・ユングの心理学に基づいて作られた理論であり、自分の現在や過去を思い返して分析し、どうすればよりよく生きていけるか考えてみようという内容であり、精神分析に近いのだろう。1996年に出版された本なので、その後研究は進んでいるのか?進歩の著しい脳科学や認知行動療法などの心理学でどのように評価されているのかは、これを読んだだけではわからない。また、HSPという語義からして、心理的な敏感さだけでなく、生理的な敏感さ(例えば、音・熱さ寒さ・におい・化学物質などの刺激に弱くて、これらにさらされることで体調が悪くなりやすい、病気にもなってしまうといったこと)も包含されてしかるべきと思われるが、そのあたりは十分記載されていない。なお、近年出版されたスーザン・ケイン著「内向型人間の時代」で描かれていた「内向型人間」は、HSPとオーバーラップしそうだが、アーロンによるとHSPの30%は外向的だという。

この本のポイントと気になった点を下記に書き出してみた。

・三つの自己テストがある。「あなたはHSPだろうか?」では自分のHSP度がよくわかったのでよかった。「あなたは社会的不快感を克服する最新の方法を知っているか?」は、ここまで読んでくればだれでも合格しそうなテストだ。問題は「あなたは無理のしすぎかひきこもりか?」だ。このテストを、うつ病でひきこもりの知合いにやってもらったら、無理のしすぎとひきこもりの中間でバランスが取れていると言う。はた目にはかなりひきこもりに傾いていて無理しているようには見えないので、そのテスト結果をずっと疑問に思っていた。ある時、本人を見ていて、はたと気がついた。外からは無理しているようには見えないが、本人の内面ではそうとう無理していると感じでいるのだ。外部から強いストレスを受けているというより、外部からのほんの少しの刺激を増幅して脳内で大きなストレスを生み出しているのだ。これこそ脳科学や認知行動療法が示してきた「認知の歪み」である。「認知の歪み」がストレスを作り出し、うつ病の原因になるという理論は今では常識になっている。時代的なこともあるだろうが、本書の著者はこうした知識にうとかったせいか、妙な結果が出るテストを作ってしまったのだろう。

・同じ刺激に対しても、どれくらい神経システムが高ぶるかは個々人によって差があり、人類を含む哺乳類でもこの差異が見られる。刺激に対してより敏感に反応するもの「HSP」の比率はだいたい同じで、全体の15~20パーセントである。この性質は遺伝的に決められている場合が多い。筆者は、すべての高等動物に一定の比率でHSPが含まれる理由として、種の中につねに微妙なサインを察知するものがいて、隠された危険や新しい食物、子ども病人の様子、他の動物の習慣などに対してつねに敏感なものがいると便利だからではないかと考えている。

・家庭環境が健全であればあるほど、子どもの気質の難しさは表に現われやすい。逆に環境があまり健全でないと、子どもはとりあえず生き延びるために、養育者に適応しようと必死になるので、ある種の気質は水面下に潜ってしまう。そうやって隠れてしまった気質は、大人になってから、ストレス関連の身体的症状などのかたちをとって再び現れるという。

・乳幼児とHSPのカラダに共通していることがある。両者とも神経が適度に高ぶり、疲れてもおらず、空腹でもないときはとてもよく言うことをきく。ところが、両者とも疲労していると、言うことをきかなくなる。だからHSPの人は自分のカラダのために限界設定をしなければならない。そして必要なのは、十分な睡眠時間である。実際に眠らなくても、とにかく9時間は目を閉じてベッドに横たわるように努めるだけでずいぶん楽になる。そして、ゆっくりくつろぐダウンタイムと瞑想などをする超越時間を作る。

・内向的な人の持つ柔軟性や多様性は、中年期を過ぎたころから特に重要になってくる。人生も後半にさしかかって、だれにも自己内省が重要になるが、内向的な人はより優雅に成熟していくという。この言葉は、中年の自分にすこし自信を持たせてくれる。これから、人生のよい時代になっていくのだと。

・職業の面では、HSPは聖職者的タイプで、教師、医師、弁護士、科学者、カウンセラー、宗教関係者などが多かったが、現代では非HSPもこれらの職業につく率が高くなってきた。非HSPは、戦士タイプで、社会や組織のトップに多い。両者のバランスと助け合いが重要だ。

・HSPの心の傷を癒す方法として4つのアプローチをあげている。認知行動療法的アプローチ、心理療法のような対人関係的アプローチ、食品・運動・薬などを含む身体的アプローチ、宗教を含むスピリチュアル・アプローチである。認知行動療法的については、「それほど深みも魅力もないが、かなり効果的なので試してみる価値はあると思う」と、肯定なのか否定なのかよくわからないコメントをしている。スピリチュアル・アプローチの中の東洋思想に関して、「自我は後ろを振り向かせ、個人の問題に執着させ、現在から目を背けさせるので、個人を越えたものへ至ろうとする努力を妨げる。自我は苦しみの源であるとする東洋思想には真実が含まれていると言えるだろう。しかしながら、あまりにも早く自我を捨ててしまうHSPがたくさんいるのも事実だ。...真の救いや啓蒙とは、個人的な問題を解決するつらい努力の果てにあるものだろう。HSPにとっていちばんつらい仕事は、現実を棄てることではなくて、この現実にしっかり関わることなのだ。」と述べる。原始仏教や禅が目指すような自我そのものを消していくことには、否定的なようだ。自我を捨てることなど、そうそうできることではないので、心配する必要もないと思うのだが。

SOLARIS Penguin Cafe


2017夏休みは河口湖方面へ・2日目(桂川、富士急ハイランド)

2017-09-03 14:40:36 | 長野・山梨・静岡
夏休みに行ってきた河口湖方面旅行(2017年8月18-19日)。その2日目のご紹介です。

この日は、宿泊した忍野温泉旅館の裏の桂川を見て、バスで移動して富士急ハイランドに行きました。


忍野温泉旅館の裏は森になっていて、そこを桂川が流れています。これは忍野八海の湧水を集めた流れで、いずれは相模川に合流していきます。釣りをしている人たちがいました。

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森の中の渓流で気持ちのいい場所でした。


川のそばには池があって、その向こうが旅館の温泉建屋です。


川からもやが立ち上がっていて、ちょっと神秘的な雰囲気もありました。


川沿いの池。


忍野温泉旅館を出て、バスで移動です。
昨日のバスに乗っていた時もそうでしたが、途中の森で野生のシカを見ることができました。
山中湖と河口湖を結ぶバス路線があって、途中で富士急ハイランドなども経由するので便利です。


富士急ハイランドです。はじめて来ました。ジェットコースターの聖地。しかしうちの家族はそういうこわい乗り物は好みでないので、乗りません。

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トーマスランド。こういうところで子どもといっしょにやさしい乗り物に乗ります。



このトーマスとパーシーのわくわくライドに乗ってみたら、まわりの風景がよく作られていましたよ。


立体迷路トーマス・サーカス。


トーマス・ランドを出て、名もないゴーカートに乗る。


有名なキング・オブ・コースター・フジヤマの乗り場。






チケット売り場の料金表。どんな乗り物がいくらなのかよくわかります。


いったん園の外に出て、リサとガスパールタウンにやってきました。


フレンチな街並みが再現されています。


お土産物屋さんの中。


お花畑と街並み。


妻のお姉さん夫婦も来てくれて、メリーゴーラウンドに乗りました。


園に戻って、もう少し散策します。



クール・ジャッパーンという乗り物は、見ているこちらもびしょ濡れになります。連続写真でどうぞ。






ゲゲゲの妖怪横丁 妖怪小噺。
夕方になったので、このへんで帰ることにしました。

Nirvana On A Plain (Unplugged In New York)