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wakabyの物見遊山

身近な観光、読書、進化学と硬軟とりまぜたブログ

入江川・馬場花木園ーコサギが多い日

2025-03-29 08:04:15 | バイオフィリア(身近な生き物たち)

入江川や馬場花木園を歩いていたら、コサギを何度も見る日でした(2025年3月9日)。

 

いつもの散歩コースの一つ、入江川を上流に向かって歩きます。約2.4 kmの短い川で、横浜港に注いでいます。写真は入江川の中流域、コサギがエサを採っています。

 

入江川上流域のせせらぎ緑道にもコサギがいました。コサギはわりと人慣れしていて、人が静かに近づいたくらいでは逃げたりしません。スマホのカメラなので、あまり精細な写真は撮れませんが。

 

カルガモのつがいかな。

 

馬場花木園に来ました。小規模ながら、近場ではいちばんいい感じの手入れのとどいた公園。

 

白梅はもう咲き終わりそうでしたが、紅梅はいまが満開でした。

 

池と日本家屋と裏山からなるこのバランスはなかなかのもんだと思いませんか?

 

昭和30年代前半の写真では、このあたりが林に囲まれた田んぼだったことがわかります。現在の馬場花木園の景観は、周りの林を活かしながら人為的に作られたものなのですが、都会の人工物とはまったく異質な、つよく自然を感じさせるものになっています。

 

この池にもコサギがいました。やっぱりエサを探しています。小エビや小魚など、動物性のものを採っているようです。

 

水辺を感じさせるネコヤナギ。

 

あずまやには、吊るしびなが飾られていました。

 

裏山はちっさいんですが、けっこう山っぽいのです。

 

竹林もあります。

 

帰りに入江川せせらぎ緑道の支流を通ったら、ここにもコサギがいて、エサ探しに集中していました。この日見たコサギはぜんぶで4羽。こんなに多く見たのははじめてです。もうすぐ繁殖の時期になるから、その前にいっしょうけんめい体に栄養をつけようとしているのだと思います。


三浦半島の海岸でトビに襲われる

2025-03-08 08:11:46 | バイオフィリア(身近な生き物たち)

三浦半島の走水海岸でトビに襲われたというレポートです(2024年2月23日)。

横須賀美術館に行こうと思って、京急馬堀海岸駅で下車、バスの時間を見たらだいぶ待ちそうだったので、美術館まで約4kmの道を歩くことにしました。

 

京急馬堀海岸駅から海辺に出ると、「うみかぜの路」馬堀海岸遊歩道が海沿いを通っていて、観音崎まで続いています。遊歩道はこの護岸の海側を通っています。

 

天気がいい日です。向うには横須賀の町や猿島が見えます。

 

このあたりは海水の透明度が高くて、海底がきれいに見えています。

 

海岸にはなぜか、オオバンやカモ類がいました。ふだんは淡水域に住んでいる鳥たちですが、ここで何をしているのでしょうか。

 

走水海岸にある走水水源地公園に入ります。右側に並んでいるのは桜の木です。

ここでベンチに座って海を見ながら、スパムおにぎりを食べ始めました。2、3分たった頃でしょうか、突然後ろから来た何者かにおにぎりを投げ飛ばされました。一瞬、間をおいて、私は「ヤラレタ」と声を出していました。目にも止まらないスピードでトビが飛んできて、おにぎりを地面に落として、飛び去ったのです。私の体にはまったく触れずに、傷つけずに、スマートな早業でした。そして私は心のなかで「おみごと」と叫んでいました。

 

地面に落としたおにぎりを宙に投げてやって、トビが取りに来たところを撮影しました。トビは一発でおにぎりを奪って逃げることはできなかったので、①食べ物を突き飛ばす、②地面に落ちたのを採って逃げる、という2段階作戦に切り替えたはずです。

 

さっきまでトビなんて1羽もいなかったのに、今や私の真上を多くのトビたちが飛び回っています。トビの視力は8~10といわれていますし、非常に正確かつ敏捷な飛行能力を持っています。見えてる世界・生きてる世界が、ヒトとは全く違うんだなと思わされます。

 

さて、歩を進めます。波崎緑地展望デッキの近くからは、さっきの走水水源地公園や遠く横須賀の町などが望めます。

 

横須賀美術館に着きました。目的は、「生誕120周年 サルバドール・ダリ -天才の秘密-(2025.2.8~4.6)」を見ることでした。わたしよりちょうど60年上の人だから、おじいちゃんくらいのかんじ。

 

この美術館は、2024年度プリツカー賞受賞者の山本理顕さんが設計しました。ミュージアムショップには、理顕さんグッズのコーナーも作られていました。

とってもカッコいいおじいちゃん、ダリは私が昔から好きな画家です。見かけによらず、極めて繊細な心の持ち主だけれど、大胆に生きました。今回の展示は、諸橋近代美術館所蔵品を中心とした作品だったそうです。福島県の諸橋近代美術館にはなかなか行けなかったので、手軽に見れるよい機会でした。ただ、大型で濃密な作品はそんなに多くはなかった印象です。


今年の菊名池のカルガモ子育ては如何に?

2024-07-20 08:01:35 | バイオフィリア(身近な生き物たち)

毎年7月になるとカルガモのヒナが見られる菊名池ですが、今年の子育ての状況はどうでしょうか?

 

6月30日、家から虹が見えました。二重になっています。梅雨の日の空。

 

7月7日、もしヒナがかえっていれば見れるだろうと思い菊名池に来てみましたが、ヒナはいません。

 

池の横に井戸のような構造物があり、水がカラカラに枯れているときもありますが、

この日は水が溜まっていました。どういう仕組みになっているのかわかりませんが、雨が降ったあとは溜まるのかもしれません。

 

この井戸のような構造物から池に向かって水の流路があるので、池の水源の1つになっているのかもしれません。

 

カルガモが1羽こちらに向かって泳いできました。

そして、向う側へ帰っていきました。なにか危険はないかと偵察に来たのでしょうか。

 

7月14日は、昼過ぎと夕方の2回、菊名池を見に来ましたが、ヒナは見られません。というか、カルガモが1羽も出てきません。

かわりに、セミが羽化しているところを目撃しました。米国では、13年ゼミと17年ゼミが221年ぶりに一度に羽化するので、1兆匹のセミが現れると予想されています。セミと大統領選で相当うるさそうな今年の米国です。

さて、カルガモの今年の子育てはうまくいかなかったんでしょうか。また、見に行ってみます。


12月の白幡池・菊名池ーリスを発見

2024-01-06 08:10:16 | バイオフィリア(身近な生き物たち)

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

さて、昨年のことですが、地元の白幡池と菊名池を見て回っていたら、菊名池でリスを発見しました(2023年12月24日)。

 

白幡池。

 

いつも釣り人がいます。

 

ここはカルガモが多くいます。20羽近くいましたが、他の種類の鳥はいません。

 

こちらは菊名池。いつもいるカルガモが3羽くらいと、北からやって来たキンクロハジロが20羽くらい見られます。

これは、12月10日に撮った写真ですが、キンクロハジロはオスしかいません。

 

それが、12月24日には、オスだけでなく、メスも来ています。わき腹が白いのがオス、灰色のがメスです。オスが先、メスが後にやってくるというのは、前年にも観察しています。チャールズ・ダーウィンは「人間の由来」の中で、渡り鳥が繁殖地にやってくる春には、オスが先に来ていて、後からメスが来て、繁殖の相手を選り好みするのだということを書いています。これは、性淘汰の行動の一つと考えられます。しかし、冬、越冬地にやってくるのも、オスが先、メスが後というのはどういう理由なのでしょうか。オスのほうがメスより飛ぶのが速いから?メスは生まれた年の若鳥の渡りをサポートするために時間がかかるのか?

 

ハシビロガモも、2羽くらいいました。

 

いつもいるハトは、白い羽色の仲間と(上写真)、灰色の仲間(下写真)がある程度わかれて、付かず離れずのように行動しているように見えます。これは、血縁度の距離(遺伝的な近さ、遠さ)を反映した行動なのでしょうか?

 

そして、池のほとりの木の枝にリスがいるのを発見しました。ここでリスを見たのは初めてです。おそらくクリハラリスです。よくタイワンリスとよびますが、タイワンリスはクリハラリスの台湾固有亜種のことです。

クリハラリスは以前から、鎌倉でよく見られますが、とうとう、ここ横浜市神奈川区まで生息域を広げたのでしょうか?愛らしい小動物のクリハラリスですが、外来種であり、食害や地域の固有種を減らしてしまうなどの外敵扱いされています。しかし、ほんとうにそうなのか疑ってみる必要がありそうです。外来種は全て悪者という考え方は、心情的にはよくわかりますが、ほんとうのところ全てそうなのか?

身近にいる動物たちの不思議に、思いをはせてみました。


菊名池のカルガモの子育て2023年版

2023-07-29 08:03:23 | バイオフィリア(身近な生き物たち)

地元の菊名池でのカルガモの子育てを3年間見てきました。今年2023年はどうなっているでしょうか?まず、過去を振り返ってから、今年の状況をレポートしたいと思います。

 

2021年7月。このときは、4羽のヒナが母鳥のそばにいるのが確認できました。ただし、このあと何羽が無事成長できたかはわかりません。

 

2022年7月。1羽だけヒナを確認できました。

 

そして今年、2023年。5月21日はカルガモが1羽も見られません。この時点では、母鳥が茂みにかくれて営巣していた可能性はあります。

 

6月11日。この日もカルガモがいません。

 

7月9日、とうとういました、カルガモの子どもちゃんが。ヒナと成鳥の中間くらいの大きさの幼鳥が1羽いました。

親鳥も寄ったり離れたりして、子を気にかけているようです。

 

あと1羽、幼鳥が一瞬だけこの茂みから出てきて、すぐ戻ってしまいました。なので、幼鳥は少なくとも2羽いるようです。3年連続、カルガモは子育てができたようです。最終的に、成鳥にまで成長できたかどうかは確認できていませんが。カルガモは、10数個の卵を産むと言われていますが、その中から大人にまで育つのは、1、2羽程度というかんじです。たくさん産んで少なく育つという生殖戦略をとっていると言えるでしょう。

 

7月23日。おそらくカルガモの子がいますね。

 

この日は、成鳥も多くいて、幼鳥も合わせると5羽のカルガモを見ました。一時期いなくなっていたのですが、どこからか戻ってきたようです。