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2016年横浜港への外国客船寄港予定

2015-12-27 08:14:14 | 客船関連情報
2016年に横浜港に寄港する外国客船のリストをまとめてみました。横浜市港湾局発表の2015年12月25日現在のスケジュールをもとにしています。(2016年3月6日更新)

2016年も、2014年から続くダイヤモンド・プリンセスの横浜発着クルーズが多数設定されています。今のところ横浜寄港は17回です。見栄えのする大型客船なので、みなさんにも見物をお勧めです。
初入港するのは、ワールド・オデッセイ、アルタニア、クァンタム・オブ・ザ・シーズ、MSCリリカの4隻。クァンタム・オブ・ザ・シーズは2015年天候不順のため横浜寄港がキャンセルとなったので、2016年が初寄港になる見込みです。3回寄港する予定ですが、超大型のため大黒ふ頭への寄港になることは間違いないでしょう。MSCリリカは私が初めて見たクルーズ客船です。2003年にナポリ港で見ました。昔見たときは全長251mでしたが、増設・改装工事によって約23m長くなっています(全長275m)。2016年に上海が母港になるため、横浜にも寄港することになりました。横浜寄港は4回予定されているので、ぜひ再会したいものです(なつかしい)。MSCクルーズの船としても日本への配船は初めてと思われます。
クイーン・エリザベスの2014年寄港時は干潮をねらってベイブリッジをくぐったので大さん橋に寄港できました。2015年は天候不順のため寄港をキャンセル。2016年は「着岸場所は調整中」となっていますが、がんばって大さん橋まで来てもらいたいものです。
今年は大黒ふ頭へ寄港する船の数はどのくらいになるでしょうか。年々増えてきていると思います。しかし、大黒ふ頭への一般人の侵入は禁止されています。ベイブリッジをくぐれない、つまり大さん橋へ寄港できない大型客船は次第に増えているので、本牧ふ頭に仮設ターミナルを作って、われわれ一般人にも見物できるようにしてほしいというのがささやかな私の横浜市への希望です。


2016年横浜港寄港外国客船リスト
(土日祝日メーデーのため見に行きやすいものには〇を、平日だけど日をまたいで停泊するので夜なら見れるものに△を付けました。「着岸場所は調整中」は、ベイブリッジをくぐれないかギリギリのため大黒埠頭に着岸する可能性が高いものです。)

・1月24日(日)8:00~25日(月)20:00 ワールド・オデッセイ(22,496t、175m、★初入港、〇)

・3月15日(火)7:00~15日(火)18:00 アルタニア(44,656t、213m、★初入港)
・3月16(水)6:00~16日(水)16:00 クァンタム・オブ・ザ・シーズ(167,800t、348m、★初入港、着岸場所は調整中) 
・3月20日(日・祝)8:00~20日(日・祝)23:59 クイーン・エリザベス(90,901t、294m、着岸場所は調整中、〇)
・3月26日(土)7:00~26日(土)18:00 マリナー・オブ・ザ・シーズ(138,279t、311m、着岸場所は調整中、〇)
・3月29日(火)7:00~29日(火)23:00 シー・プリンセス(77,499t、261m)(中止)

・4月16日(土)7:00~17日(日)16:00 フォーレンダム(61,214t、238m、〇)
・4月25日(月)6:00~25日(月)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m)
・4月26日(火)7:30~26日(火)16:30 コスタ・ビクトリア(75,166t、252m)
・4月30日(土)6:00~30日(土)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m、〇)

・5月2日(月)7:30~2日(月)16:30 コスタ・ビクトリア(75,166t、252m)
・5月6日(金)7:30~6日(金)15:00 マリナー・オブ・ザ・シーズ(138,279t、311m、着岸場所は調整中)
・5月8日(日)7:30~8日(日)16:00 コスタ・ビクトリア(75,166t、252m、〇)

・6月6日(月)17:30~7日(火)8:00 MSCリリカ(65,591t、275m、★初入港、△)
・6月15日(水)6:00~15日(水)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m)
・6月19日(日)17:30~20日(月)12:00 MSCリリカ(65,591t、275m、〇)
・6月24日(金)6:00~24日(金)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m)
・6月26日(日)6:00~26日(日)17:00 クァンタム・オブ・ザ・シーズ(167,800t、348m、着岸場所は調整中、〇)

・7月3日(日)6:00~3日(日)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m、〇)
・7月8日(金)6:00~8日(金)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m)
・7月8日(金)8:00~8日(金)23:00 コスタ・ビクトリア(75,166t、252m)
・7月17日(日)6:00~17日(日)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m、〇)
・7月21日(木)7:00~21日(木)20:00 サン・プリンセス(77,441t、261m)
・7月25日(月)6:00~25日(月)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m)

・8月2日(火)10:30~3日(水)8:00 MSCリリカ(65,591t、275m、△)
・8月4日(木)6:00~4日(木)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m)
・8月15日(月)6:00~15日(月)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m)
・8月19日(金)19:30~20日(土)14:00 MSCリリカ(65,591t、275m、〇)
・8月24日(水)6:00~24日(水)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m)
・8月27日(土)7:00~27日(土)18:00 レジェンド・オブ・ザ・シーズ(70,000t、264m、〇)
・8月31日(水)6:00~31日(水)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m)

・9月9日(金)6:00~9日(金)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m)
・9月16日(金)7:00~16日(金)18:00 マリナー・オブ・ザ・シーズ(138,279t、311m、着岸場所は調整中)(中止)
・9月17日(土)6:00~17日(土)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m、〇)
・9月18日(日)未定~19日(月・祝)未定 セレブリティ・ミレニアム(90,228t、294m、〇)
・9月25日(日)6:00~25日(日)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m、〇)

・10月4日(火)6:00~4日(火)17:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m)
・10月9日(日)6:00~9日(日)18:00 ダイヤモンド・プリンセス(115,875t、290m、〇)
・10月13日(木)8:00~13日(木)20:00 フォーレンダム(61,214t、238m)
・10月16日(日)8:00~16日(日)19:00 セレブリティ・ミレニアム(90,228t、294m、〇)

・12月9日(金)6:00~9日(金)17:00 クァンタム・オブ・ザ・シーズ(167,800t、348m、着岸場所は調整中)

雨の日は屋内へ・こども宇宙科学館

2015-12-20 20:35:53 | 博物館・科学館・図書館
先日の雨の日曜日は、はまぎん・こども宇宙科学館に行ってきました(2015年12月13日)。

娘は、はまぎん・こども宇宙科学館のなかの宇宙劇場(プラネタリウム)で上映される映画がとくに楽しみなんです。前回私と行ったとき(2015年8月8日)の上映は「宇宙兄弟 一点のひかり」でした。今回は「ドラえもん 宇宙不思議大探検2~太陽系のひみつ~」を目当てに娘と二人で行ったのでした。


JR京浜東北線・洋光台駅から歩いて3分の「はまぎん こども宇宙科学館」。


エントランスではクリスマスツリーと宇宙ステーションが出迎えてくれます。


今日のお目当て、ドラえもんの映画です。


映画はプラネタリウムの全天を使って上映されます。
30分くらいの、太陽系の星々を探検するお話でした。
映画が終わった後は、プラネタリウムで5分くらい星座の解説がありました。


4F宇宙発見室はリニューアルされて、ピーコロという「ピタゴラスイッチ」みたいな仕掛けが新しく入りました。


こちらは故障中で動きが見られず。


これは何階だっけ、ホログラムの魚。
魚は動いていて立体的に見えます。


2F宇宙研究室のプラズマボール。
ガラス管に手を付けるとプラズマ光が寄ってくるんです。
磁力?電気伝導体?として検知するんでしょうか。
これ、けっこうおもしろいです。


B2特別展示室のB200ロボットBe-2。




B2には、こんなおもちゃのロボットの展示もあり。
館内にはけっこう充実した蔵書のある図書室や、工作教室、ミュージアムショップ、休憩室などがあり、なかなか立派な施設です。

楽しいことを思い出すとうつが改善する・利根川進博士の研究

2015-12-12 21:33:05 | 脳科学・心理学
マウスを使った動物実験ですが、非常に巧妙な仕掛けを使って過去の楽しいことを思い出させるとうつ状態が改善されるという研究報告がありました。利根川進博士たちの研究です。

利根川進というと、長いことノーベル医学生理学賞を受賞した唯一の日本人でしたから、昔、生物学徒だった私たちにとっては英雄のような人でした。免疫学でノーベル賞を受賞した後も、脳科学に転向して何十年にもわたってレベルの高い研究を継続していることはすごいことだと思います。利根川博士には3人の子どもがいたのですが、3人目の息子さんは2011年に18歳で自殺で亡くなっています。その息子さんは親もおどろくほどの飛び抜けた才能にあふれた子どもだったようです。そのあたりの経緯は彼の手記「利根川進(29)私の家族」に書かれています。ノーベル賞はいらないから息子をかえしてほしいという悲痛な思いがつづられています。自殺の原因は書かれていませんが、うつであった可能性は高いでしょう。これまで利根川博士は記憶や学習の分子的メカニズムを解明する研究をしてきましたが、うつを研究のターゲットにするようになったのは、そんな私的なできごとが動機になっていたのではないかと思えてきます。

研究チームは、光遺伝学という高度な研究手法を用いてこの研究を成し遂げました。マウスの脳がある活動を行った部分を標識しておいて、あとで光を当てるとその部分を再度活性化させることができるという方法です。あまりに高度なテクニックなので、どうやってそんなことができるのかにわかに理解しがたい方法です。ともかく、そういう研究手法を使って、まずオスマウスをメスマウスと一緒に過ごさせて楽しい思い出を作ります。そのときのオスマウスの脳の海馬内の記憶のために働いた部分を分子的に標識するのです。その後、そのオスマウスにストレスを与えてうつ状態にさせます。そして、オスマウスに光を当てると、以前に標識された脳の部位が活性化されて、メスマウスと過ごした楽しい記憶を思い出します。するとうつ状態が改善したというのです。

非常に示唆に富むこの研究結果からは、いろいろな興味や疑問点が出てきます。ヒトで同じような脳の分子操作はできませんから、ヒトでは現実的に何ができるだろうかと考えます。この実験でマウスが思い出したのは、性的な思い出でしょうか、メスに受け入れられたという社会的承認の記憶でしょうか、優しくした・されたという愛の思い出でしょうか、それらの複合したものなのでしょうか。では、そういう男女間の喜び以外の楽しい思い出でもうつは改善するのでしょうか。予備実験でそういうことも試したけれど、うまくいかなかったのでしょうか。マウスでだめだからといってもヒトでもそうとはいえません。この楽しい記憶を思い出すというのは、認知行動療法の手法の一つにも似ています。私が今読んでいる認知行動療法の本によると、うつの原因である認知の歪みを改善する方法の一つとして、承認を他者に求めるのではなく、自らを承認するというテクニックがあります。毎日、自分の良い点、良いことをしたことを他人から認められたかどうかにかかわらず、過去にもさかのぼって思い出す、いくつ思い出したか記録するというものです。これはやってみるとそう簡単ではありません。人にもよるのでしょうが、良い記憶はそうそうたくさん思い出せるものではありません。だから無理してでも思い出すことが大事なのでしょうし、自己承認を高めることができるのでしょう。今回の利根川博士の研究のきもは、うつの改善のために脳の中にある良い記憶・感情を引き出すことの重要性を示したことにあるような気がします。

この研究は、理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター 理研-MIT神経回路遺伝学研究センターの利根川進センター長、スティーブ・ラミレス大学院生らの研究チームによるもので、科学雑誌『Nature』(2015年6月17日)に掲載されました。下記に理化学研究所によるプレスリリース(光遺伝学によってマウスのうつ状態を改善 ―楽しかった記憶を光で活性化―)の短縮版を引用します。

『うつ病は、現代社会が生み出す多様なストレスも要因の一つといわれており、近年大きな社会問題となっています。しかし、一般的に使われている治療薬や治療法の効果は個人差が大きく、うつ病の克服はなかなか難しいのが現状です。理化学研究所の研究チームは2014年に、マウスを対象に光遺伝学という手法を使って、嫌な記憶を楽しい体験の記憶に書き換えることに成功しています。うつ病では、過去の楽しい体験を正しく思い出せなくなる、という特徴があることから、研究チームは「過去の楽しい体験の記憶に関わる神経細胞を活性化することで、うつ病の症状を改善できないか」と考えました。

研究チームは、オスのマウスにメスのマウスと過ごすという“楽しい”体験をさせ、そのときに活動した脳の海馬体にある歯状回という部位の神経細胞を遺伝学的手法で標識しました。この手法で標識をすると、実験者が望むタイミングで光をあてることで、標識した細胞を活性化することが可能になります。次に、そのオスのマウスに体を固定するという慢性ストレスを与え、「嫌な刺激を回避する行動が減る」、「本来なら好む甘い砂糖水を好まなくなる」という行動に示されるような“うつ状態”が引き起こされるようにしました。このうつ状態のマウスの、楽しい体験の記憶として標識した歯状回の神経細胞に光をあてて神経活動を活性化したところ、嫌な刺激を回避する行動が再び現れ、砂糖水も再び好むようになるという、うつ状態の改善がみられました。また、このうつ状態の改善は、恐怖や喜びなどの情動の記憶に関わる「扁桃体」や、やる気や意欲、報酬を得たときに感じる喜びなどに関わる「側坐核」という領域につながる回路の活動によるものであることが分かりました。

これは、光による神経細胞群の活性化によって、過去の楽しい体験の中で実際に感じた喜びの記憶や感覚が呼び起こされて、症状が改善したことを示しています。この成果は、今後のうつ病の新しい治療法開発に役立つかも知れません。』


紅葉の長谷寺と鎌倉大仏

2015-12-06 15:02:47 | 遺跡・寺社
紅葉を見に、鎌倉の長谷寺と鎌倉大仏に行ってきました(2015年11月29日)。

鎌倉にはよく行くけれど、長谷寺は初めてでした。紅葉の名所なのでどんな感じか見てみたいと思って行ったのでした。そして近くにある鎌倉大仏で有名な高徳院にも寄ってきました。長谷寺は浄土宗系のお寺らしいですが、境内がきれいに整備されていて京都の有名寺院にも似ているんじゃないでしょうか。写経会場なども作られていますが、観光客が多くて静かに修行するような雰囲気のお寺ではではないですね。でも観光地としては気持ちのいいところでした。


江ノ電、長谷駅で下車。


江ノ島電鉄の車両。


長谷寺へ向かう沿道の土産物屋。


長谷寺山門の前。


山門。


山門を入ったあたり。


池には、赤くなったモミジの木々がかかっています。


地蔵堂の近くのイチョウとモミジ。黄色と赤の色があざやかです。


モミジの葉。


山裾にあるお寺なので、上っていくと眺望がよくなってきます。
手前に山門が見えます。
奥にある小山のふもとには、川端康成の旧家や鎌倉文学館などがあります。私はまだ行ったことがないです。


見晴台からの鎌倉市街や海の眺め。


右が、9mあるという観音菩薩像を収めた本堂。金ぴかで立派な仏像でした(撮影禁止)。
左は、今年10月にオープンした観音ミュージアム。いろんな寺宝を展示しているそうですが、今回は見ていません。


経蔵。中にはマニ車と輪蔵がすえられています。


マニ車。ブータンにあることが知られている、回すとお経を読んだのと同じ功徳が得られるという仏具ですが、なぜここにあるのでしょうか。


輪蔵。一切経(すべての仏教経典)を収めているとされる。


経蔵近くの仏像と紅葉。


眺望散策路を上ると、さらに眺望がいいです。


弁天堂。


弁天窟。弘法大師がこもって像を刻んだといわれる洞窟。中は天井が低いですが、けっこう広いです。


書院・写経会場前の庭園。


このあたりが紅葉の多いところ。


ふたたび池を見て、長谷寺を出ます。


鎌倉大仏のある高徳院は、歩いて10分くらいのところです。
仁王門。


ここでは、じゃっかんの紅葉が見られます。


このあたりからの眺めが好きです。





鎌倉大仏。