京都国立博物館で開催中の国宝展。
埼玉から京都まで新幹線に乗って見に行くからには、と自分なりに予習や準備をした。その記録。
【事前に展示品を知る】
国宝特集のブルータスを眺めながら、自分の行く時期に何が展示されているかを確認。これがとても役に立った!
会場平面図は一瞥し、気になるジャンルの展示室の展示プランは解説まで含め熟読した。
(初めて行く博物館でも、会場内の配置がなんとなく頭に入っていると見て回るのが楽だった。気がする)
【展示品の見どころなどを、より詳しく】
山口晃「ヘンな日本美術史」に雪舟の慧可断臂図のことが書いてあったので、展覧会前にあらためて読んでみた。(慧可断臂図以外にも国宝展の展示作品がいくつも取り上げられている。本全体が面白く示唆に富んでいるので、事前に読んでおいてよかった)
【天気と混雑状況】
数日前から京都の天気をチェック。
待ち時間や混雑の状況(自分が行く曜日と時間帯を中心に)もツイッターで確認した。
【チケット】
チケット購入待ちの列ができることもあるので、チケットは事前に買っておいた方がよい。
(私は東京国立博物館のメンバー割引がきくので博物館入口で購入したけど、事前購入すべきか直前まで迷った。結果的にあまり待たずに買えたけど、行列に備えて周辺のコンビニを調べておいてもよかったな)
【当日、博物館に着くまで】
大行列に備えて水分摂取は控えめ、かつカフェイン回避を心がけた。
外で長時間待つことを想定して防寒対策も。(ストールとカイロは必需品)
【当日の荷物】
荷物は京都駅に到着後すぐコインロッカーに預けた。金曜日の正午過ぎ時点では新幹線改札と同じ階(2階)のコインロッカーは空きがなく、地下のコインロッカーを使用。こちらは1割程度の空きがあった。
博物館のコインロッカーは数が限られているし、空くかどうかは運次第なので、京都駅で預けていってよかった。
なお、京都市内の旅館やホテルに泊まる場合は手荷物を宿に届けてくれるサービスもあるらしい。(有人の手荷物預かり所で対応)
【入場したら】
会場内は3階→2階→1階の順に見ることになる。まずは順路に沿って会場を一巡すると展示全体のボリュームや見どころがわかる。会場内は混雑してるけど、何かの拍子で人の波が途切れることがあるので、そのタイミング展示品の前に滑りこみ、じっくり見る。
(私の場合、このように会場内を軽く一巡しただけで1時間近くかかってしまった。想像以上に凄い展覧会だと体感し、2巡目以降は見方を工夫した。)
【めりはりをつけて見る】
全てをじっくり見ると消耗すると思い、めりはりをつけて会場内を回った。
どうしても見たいものは最前列で見られるまで待つ、そうでないものは2列目から覗き見る、など。
(今回の展覧会の目的だった曜変天目は、最前列で見るための行列に何度も並んだ。ちなみにこの行列は午後1時台がいちばん短かった)
あと、こまめに休憩して疲れないようにした。ベンチで休むだけでなく、ミュージアムショップを覗いたり。
(京博は展示スペースと休憩スペースがきちんと分かれていて、オン・オフの切換がつけやすかった)
【「ミュージアム・カート」も楽しめた】博物館2階の「ミュージアム・カート」では、ミュージアム・ナビゲーターの方に教えていただきながら展示品のレプリカに触れたり体験したりできる。
仏像の衣服の襞の部分に触れてみたり、金印のレプリカを使ってみたり。(金印は巻物の封をするために使うものだったらしい。海外で手紙の封として蝋に押すスタンプみたいなかんじ。金印を封泥(ふうでい)に押してみる体験が楽しかった)
【昼と夜、2回見るのもおすすめ】
金曜と土曜は夜間開館してるので、昼と夜の2回入場する方法もある。
再入場の際は手の甲のスタンプで確認するので、1回目の退場の際にスタンプを押してもらうこと。
(私の場合、展覧会の行列や混雑の状況がよめなかったので、展覧会以外の予定は入れてなかった。
昼間にあまり待たずに入場できたのと、3時台になって会場がかなり混雑してきたため、夕方あらためて入場することに。この間にお茶や買い物ができたし、夜間は館内も空いていて見やすかった。)
【トラりん】
京都国立博物館の公式キャラクター、トラりんは今回ブルータスの国宝展ガイドで初めて知った。
最初に見たときは軽く衝撃を受けたけど、何度も見てるうちに愛着がわいてきて、博物館で本人(本虎)に遭遇したときはキャーと興奮気味に。キレのある動きに、退場ぎりぎりまで誰にでも挨拶する愛想の良さ。かなり好印象!
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