感想メモ。
美音。とにかく美音。天上の音楽ってこういうものをいうのだろうな、と思った。
ブラームス「雨の音」1楽章の後半で涙腺が緩む。8年前に初めてみどりさんを聴いたときの感覚を思い出した。
あたまのなかでまだ音楽が響いていて、あしたは会社いきたくない。あの音を反芻しながら一日中ごろごろしてたい。
曲目
リスト: 『ウィーンの夜会』S427から「ヴァルス・カプリース第6番」(シューベルト原曲)
シェーンベルク: ピアノ伴奏を伴ったヴァイオリンのための幻想曲 op. 47
ブラームス: ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 ト長調 op. 78 「雨の歌」
ー 休憩 ー
モーツァルト: ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 変ロ長調 K454
シューベルト: ピアノとヴァイオリンのための幻想曲 ハ長調 D934 op. posth. 159
東山魁夷の絵をどうしても見たくて、閉展せまる川端康成コレクション展へ。
大好きな絵「晩鐘」に思いがけず再会。私の知っている晩鐘よりも小さいサイズだった(下絵として描いたものらしい)けど、絵のまとう空気は涙腺を刺激する。その右隣の「マリアの壁」も気に入った。
「北山初雪」は、ノーベル賞受賞のお祝いに東山魁夷が贈った絵。2014年に山種美術館(「東山魁夷と日本の四季」展)でも見たことがある。
「静宵」はたぶん初めて見た。稜線、そこから漏れる月の光、山の木々の深い緑。今回見た絵の中で一番心に沁みた。
「女の手」は、この展覧会のポスター写真にも写っている、ロダンの彫刻。ちいさな美しい手。バイオリンを連想。
「仏頭」はアフガニスタンで見つかったもの。「清澄高韻」で「やはらかい味はひ」と川端康成も書いている。
コレクションは体系的に行われたものではないらしいけど、全体を通してみると、穏やかな気持ちになるものばかりでした。