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熊本城のCG@東京国立博物館

2016-06-28 23:00:41 | 美術館・博物館

4万枚の写真をもとに江戸時代の熊本城をCGで復元したという、とても見応えあるVR作品。鑑賞料金は全額お城の復旧支援金に充てられるそう。

熊本城のことは今年の3月にブラタモリで見て難攻不落の凄い城だと知ったのだけど、今回のCGでもそれを実感した。三方にそびえ立つ石垣の高さとか、1段1段長さと高さを変えた上りにくい階段とか、隠れた避難経路とか、守りの工夫が随所に。

上映時間は20分間だったけど、1時間超のロングバージョンもぜひ作ってほしい!(すごくすごく大変だろうけど…)

それにしても、城の南側から見た、櫓が立ち並ぶさまは本当に壮観だった。いつか実際に訪れてみたいものです。





「ほほえみの御仏 ふたつの半跏思惟像」@東京国立博物館

2016-06-28 19:00:32 | 美術館・博物館


展示はこの二体のみ。
日韓ふたつの半跏思惟像(はんか しゆい ぞう)が向かい合って展示されている、とてもシンプルな展覧会。


日本のは木製で7世紀につくられた。



まず天衣の襞に目を奪われる。流れおちるような質感で、木を彫ったとは到底思えない。
頬にそえた手のなめらかさも印象に残った。そして穏やかな表情も。


韓国のは金属で、つくられたのは6世紀。実物は写真よりもずっと柔和な印象。(金属なのに!)

どちらもそれぞれ良さがあって、どちらも穏やかな空気をまとっているから、見ているとなんだか落ち着くし、ずっと見ていたくなる。




五嶋みどり&オズガー・アイディン デュオ・リサイタル@サントリーホール

2016-06-20 23:23:21 | 音楽

感想メモ。
美音。とにかく美音。天上の音楽ってこういうものをいうのだろうな、と思った。
ブラームス「雨の音」1楽章の後半で涙腺が緩む。8年前に初めてみどりさんを聴いたときの感覚を思い出した。
あたまのなかでまだ音楽が響いていて、あしたは会社いきたくない。あの音を反芻しながら一日中ごろごろしてたい。


曲目
リスト: 『ウィーンの夜会』S427から「ヴァルス・カプリース第6番」(シューベルト原曲)
シェーンベルク: ピアノ伴奏を伴ったヴァイオリンのための幻想曲 op. 47
ブラームス: ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 ト長調 op. 78 「雨の歌」
ー 休憩 ー
モーツァルト: ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 変ロ長調 K454
シューベルト: ピアノとヴァイオリンのための幻想曲 ハ長調 D934 op. posth. 159










川端康成コレクション 伝統とモダニズム@東京ステーションギャラリー

2016-06-19 10:00:13 | 美術館・博物館

東山魁夷の絵をどうしても見たくて、閉展せまる川端康成コレクション展へ。


大好きな絵「晩鐘」に思いがけず再会。私の知っている晩鐘よりも小さいサイズだった(下絵として描いたものらしい)けど、絵のまとう空気は涙腺を刺激する。その右隣の「マリアの壁」も気に入った。
「北山初雪」は、ノーベル賞受賞のお祝いに東山魁夷が贈った絵。2014年に山種美術館(「東山魁夷と日本の四季」展)でも見たことがある。
「静宵」はたぶん初めて見た。稜線、そこから漏れる月の光、山の木々の深い緑。今回見た絵の中で一番心に沁みた。

「女の手」は、この展覧会のポスター写真にも写っている、ロダンの彫刻。ちいさな美しい手。バイオリンを連想。
「仏頭」はアフガニスタンで見つかったもの。「清澄高韻」で「やはらかい味はひ」と川端康成も書いている。



コレクションは体系的に行われたものではないらしいけど、全体を通してみると、穏やかな気持ちになるものばかりでした。